新卒とは?定義・意味や正式名称、新卒入社の特徴や注意点を紹介
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就職活動をする中で、採用時の条件として「新卒」という言葉を耳にする機会は多いと思います。しかし、新卒とはどのような人を指し、何歳までが新卒に含まれるか、よく分かっていない人もいるでしょう。
この記事では、新卒とは具体的にどんな人を指すのかを解説します。新卒の定義や意味がよく分かっていない人は、ぜひ参考にしてください。
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新卒とは?定義・意味や正式名称は?
新卒とは、「卒業後、すぐに企業へ入社する学生」のことです。正式名称は「新規学卒者」です。
ここで言う学生とは、高校・大学・短期大学・大学院・専門学校の学生全てを指し、最終学歴が高卒でも大学院卒でも同じく一律に「新卒」と呼ばれます。
学校を新たに卒業する人は全て新卒にあたるため、新卒に年齢制限はありません。大学を留学・休学したために数年遅れて卒業した場合も新卒として取り扱います。
新卒は卒業してない学生のみ?今後は卒業後も対象になる可能性あり
一般的には卒業年度の3月までは「新卒」と呼ばれ、新卒枠で企業の選考を受けられます。ただし、政府は「青少年雇用機会確保指針」にて、卒業後の3年までを新卒と見なして採用選考を行うよう、各企業に求めています。
「卒業後の3年まで新卒」のルールは義務ではないものの、今後新卒の捉え方が変わってくる可能性はあるでしょう。
新卒がいつまでかに興味がある方は、「新卒はいつまでを指す?年齢制限や第二新卒・既卒との違い、新卒入社のメリットを解説」も読んでみてください。
「新卒」と似ている言葉との定義の違い
新卒と第二新卒・既卒の違いについて解説します。
第二新卒との違い
第二新卒とは、新卒で入社した企業を3年以内に離職した人のことを言います。
第二新卒についても、〇歳までを第二新卒と呼ぶといった決まりはありません。ただし、第二新卒というと20代の転職者を指す場合がほとんどです。
既卒との違い
既卒とは、学校を卒業した直後に正社員として就職しなかった人のことを言います。留学をしたりフリーターや派遣社員のような非正規社員として働いていたりした人が既卒に該当します。
既卒者に関しても、〇歳までといった年齢の制限はありません。また、卒業後3年以内であれば、既卒ではなく新卒として見なして採用を行う企業も増えています。
新卒で入社する特徴や強みは?中途との違いから解説
新卒で入社する特徴や強みについて解説します。
ポテンシャルで採用してもらえる
新卒はスキルや職歴がなくても、やる気や人柄といったポテンシャルを見て採用してもらえます。
中途採用の場合は、これまでの仕事で培った能力やスキルが採用の条件となることが多いです。
一方で新卒は、社会人経験がほとんどないため、採用段階で職務能力はあまり考慮されません。新卒はスキルや職歴・経験に関わらず、自分が興味を持った業界・職種にチャレンジしやすい立場と言えるでしょう。
求人数・募集数が多い
新卒を求める企業は多いため、中途採用とは違い、企業は新卒枠で一度に多くの採用を行う傾向があります。
中途採用では、一つの職種につき募集人数が1人という場合もあり、応募者が多ければ途端に採用倍率は跳ね上がります。
その点、新卒採用なら中小企業でも5〜10人、大企業であれば500〜1,000人といった規模で募集をかけることもあり、相対的に新卒は採用されやすい環境にあると言えます。
業種や職種を問わず、新卒は多くの企業でブランド視されているため、新卒というだけで仕事探しの幅はかなり広がると考えて良いでしょう。
研修や教育が充実している
新卒入社では、会社で受けられる研修や教育プログラムが充実しています。配属先が決まるまで、長ければ入社後の半年〜1年間の間、給与を受け取りつつ研修を受けさせてもらえる会社も多いです。
研修では、基本的な社会人スキルや業務の基礎知識などを効率的に学び身につけます。一方、中途採用の場合はスキルが身についている前提での入社となるため、研修や教育が手厚くない場合があります。
仕事に必要とされる基礎的なスキルや社会人マナーなどをしっかり学べるという点において、新卒は恵まれた環境にあると言えるでしょう。
多くの同期と働くことができる
多くの企業では、新卒採用枠は他の採用枠よりも多めに確保されているため、新卒で入社する学生は多くなります。そのため、同時期に入社した仲間である同期と切磋琢磨しながら働けます。
仕事で辛いことを打ち明け合ったり楽しいことを共有したりと、慣れない生活や環境の中で働く新卒にとって、同期社員の存在は大きな心の支えとなるでしょう。
一方で中途採用の場合は、たまたま同時期に入社する人がいない限り、同期と呼べる存在はいません。新卒と違って悩みを相談したり、仕事の喜びを分かち合う仲間は見つけにくい環境と言えます。
時間をかけてじっくり就活できる
新卒の就職活動は、卒業の約1年前からスタートします。そのため、企業分析から自己分析、選考対策などにじっくりと時間をかけて就職活動を進めることができるでしょう。
対して中途採用の場合は、働きながら就職活動をすることになるため、時間に余裕がないのが難点です。良い求人を見つけるのが難しい、選考対策に十分な時間をかけられないなどの問題が起こる可能性があります。
新卒で入社する注意点
新卒で入社する注意点について解説します。
ミスマッチが生じる可能性がある
新卒は社会に出る前に就職活動を始めなくてはなりません。社会経験がないために、社会の仕組みや自分の適性を理解しきれていないまま就職してしまうというケースも多くあります。
そのため、入社後に働き始めてから「自分の思っていたような仕事ではなかった」「入社前の印象とズレを感じる」など、会社とのミスマッチが生じやすい傾向にあります。
新卒で就活する場合は、ミスマッチが起こらないようしっかりと企業分析を行うことが大切です。
就活の早期化・長期化による負担が大きい
新卒の就活では、ほぼ全ての業界・職種の企業が、同じ期間に集中して採用選考活動を行うため、学生は短期間で多数の企業を受けなくてはなりません。一日に複数社の面接や選考を掛け持ちする学生も今では珍しくありません。
企業の採用選考自体は、経団連の定めにより大学4年の6月から解禁とされています。しかし新卒の就職活動のスケジュールは年々早期化しており、早ければ大学3年生の春〜秋からインターンシップを始める会社も多くあります。
就職活動が早期化・長期化することで学生にかかる経済的・心理的負担は大きくなり、就職活動そのものが学業に支障をきたすことも考えられるでしょう。