三井物産の平均年収は？30歳で1,000万円は可能？総合職の初任給や役員の給料を公開

五大商社の一つである三井物産ですが、その年収について気になっている人も多いのではないでしょうか？

三井物産は年功序列の側面があるため、30歳頃になれば年収1,000万円が期待できます。

2021年4月からは、若手でも実績に応じて管理職に登用できる仕組みが導入されており、早ければ30歳前半で年収2,000万円に到達することも夢ではありません。

この記事では、三井物産の平均年収を紹介します。三井物産への転職を考えている人はぜひ最後までご覧ください。

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三井物産の会社概要

三井物産は三井グループの大手総合商社で、日本初の総合商社とも言われています。特に鉄鉱石や金属、エネルギーなどの資源領域に強みを持つ企業です。

株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソースの「2022年【春】（2023卒・就活後半戦調査）大学生が選んだ就職先人気企業ランキング」によると、三井物産は男女・文理別の人気企業ランキングで2～4位を獲得しています。

会社概要は以下の通りです。

出典：三井物産株式会社「会社概要」

採用実績のある大学は慶應義塾大学や青山学院大学、早稲田大学など（※）、有名大学が多い傾向にあります。

※出典：マイナビ2023「三井物産(株)の新卒採用・会社概要」

三井物産の平均年収

三井物産の平均年収を、以下の3つの項目に分けて紹介します。

• 全体
• 役職別
• 役員

全体

三井物産全体での平均年収は以下の通りです。

出典：三井物産株式会社「有価証券報告書」

一方、国税庁が行った「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、国内の給与所得者の平均給与は433万円です。

三井物産は平均より1,000万円ほど金額が高く、非常に高年収な企業だと言えます。

役職別

役職別の平均年収は以下の通りです。

出典：Career Tree「三井物産の年収は？社風や仕事内容・海外勤務・転職する方法について解説！」

三井物産では室長補佐以上が管理職となり、年収1,000万円を超えると言われています。部長クラスにまで昇進すれば年収2,000万円を超える可能性が高いでしょう。

また、読売新聞オンラインの「【独自】三井物産「３０歳で部長級」もある…新人事制度、昇進期間は半分に」によると、三井物産は2021年4月から人事制度を見直しています。

具体的には、若手でも実績に応じて管理職に登用する仕組みを導入したのです。

その結果、30代前半で部長クラスへ昇進することも可能になりました。

役員

三井物産の役員の平均年収は以下の通りです。役員1人あたりの年収は公開されていませんが、支給総額と役員人数から計算しています。

出典：三井物産株式会社「有価証券報告書」

取締役の1人あたりの金額は1億円を超えており、三井物産全体の平均年収である約1,500万円の5～9倍に相当します。

そのほか監査役や社外取締役（社外監査役）の金額を見ても、かなりの高水準だと言えます。

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三井物産の初任給（総合職・一般職別）

三井物産の総合職・一般職の初任給を紹介します。

ちなみに総合職は、担当職と業務職の2種類に分かれています。担当職は国内外含めて勤務地が限定されない一方、担当職は同一地域に勤務するのが特徴です。

総合職（新卒）の場合

三井物産の総合職の新卒採用では、担当職と業務職を募集しています。

出典：MITSUI & CO. RECRUITING SITE「総合職（担当職） | 募集要項」「総合職（業務職） | 募集要項」

担当職の場合は卒業区分によって初任給に差が出ます。

厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査結果（初任給）の概況：1　学歴別にみた初任給」によると、大学卒の平均初任給は月21万200円、院卒の平均初任給は月23万8,900円です。

三井物産は平均より4～6万円ほど高く設定されていることが分かります。

総合職（中途）の場合

三井物産において、総合職の中途採用の初任給は以下の通りです。

出典：MITSUI & CO. RECRUITING SITE「キャリア採用 総合職／担当職 | 募集要項」

新卒の総合職（担当職）と同じ金額で掲載されているものの、中途採用の場合は「経験・能力を考慮」という注釈が添えられています。

つまり、経験や能力次第では上記よりも高い初任給が期待できます。

一般職（ビジネスサポートスタッフ）の場合

総合職のほか、以前までは「ビジネスサポートスタッフ」という位置付けで一般職の募集も行っていました。しかし2019年度以降は募集を停止しているため、初任給は不明です。

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三井物産の年収推移

三井物産の5年間の年収推移は以下の通りです。

出典：三井物産株式会社「IR資料室 有価証券報告書」

多少上がり下がりを繰り返してはいるものの、基本的には平均年収1,300万～1,400万円と高水準を維持していることが分かります。

平均年収が1,000万円を超え、その数字を維持し続けている企業は決して多くありません。

そんな中、三井物産の安定的な高年収は、大手商社の実力を感じる部分と言えるでしょう。

三井物産と他企業との年収比較

三井物産と他企業の平均年収を比較してみましょう。

子会社・グループ会社との比較

三井物産とその子会社・グループ会社を比較した結果は以下の通りです。

5社の中で、平均年収1,000万円を超えているのは三井物産のみです。平均年収が飛び抜けて高いのは、それほど三井物産が大きな業績をあげている証拠と言えるでしょう。

※1 出典：三井物産株式会社「有価証券報告書」
※2 出典：転職会議「三井物産スチール株式会社」
※3 出典：転職会議「三井物産メタルズ株式会社」
※4 出典：東洋エンジニアリング株式会社「有価証券報告書」

競合他社との比較

三井物産と競合他社の年収を比較した結果は以下の通りです。

上記の5社は「五大商社」とも呼ばれ、三井物産の平均年収は上から3番目の高さとなっています。

五大商社の中で比較すると、三井物産の平均年収は突出して高くない印象です。

ただし、五大商社全体が一般企業と比べて高い年収水準にあるため、三井物産の平均年収は決して低いわけではありません。

※1 出典：三井物産株式会社「有価証券報告書」
※2 出典：三菱商事株式会社「有価証券報告書」
※3 出典：伊藤忠商事株式会社「有価証券報告書 第97期」
※4 出典：住友商事株式会社「有価証券報告書」
※5 出典：丸紅株式会社「有価証券報告書」

三井物産の給与や福利厚生の特徴

ここでは、三井物産の給与面や福利厚生について詳しく説明します。

年功序列の面がある

三井物産は年功序列な側面があるため、30歳前後まではほぼ自動的に昇給すると予想されます。

新卒入社の場合は2年目からは年収がグッと上がって、毎年100～200万円ずつ昇給していくと言われています。

その結果、5～6年目である30歳頃には年収1,000万円に到達する可能性が高いでしょう。

7～10年目まで勤めて実績を残すと、管理職昇進試験があります。この試験に合格すれば管理職へと昇進し、部長クラスに到達すれば年収2,000万円も期待できます。

ボーナスや退職金が高い

三井物産は、給与だけでなくボーナスや退職金も高いのが特徴です。

ボーナスは年に2回支給され、会社の業績や部署の実績、評価によってその金額が決まります。

35歳平均で約150万超え、部長クラスでは300万円を超えるケースもあるようです（※1）。

また、三井物産には退職金制度があります。過去には部長クラスで3,000万円以上の退職金が支給された人もいました（※2）。

※1 参考：女性自身「過去最高伸び率の夏ボーナス 300万円超える“勝ち組”社員も」
※2 参考：NEWSポストセブン「老後支える退職金　勝ち組・負け組が分かれる激変の時代」

福利厚生が充実している

三井物産は退職金制度や各種福利社会保険完備のほか、年末年始休暇や出産/出産付添休暇などの休暇制度があります。海外赴任手当もあり、福利厚生が非常に充実している企業です。

海外勤務となった場合、国内で勤務したときの1.5～2倍ほどの給与が支給されると言われています。

赴任地・家族構成・職位などによって金額に差が出るものの、年収に大きな影響を与える要素なのは確かです。

平均年収の高さや福利厚生の充実度から、「待遇が良い分、激務なのでは？」と疑問に感じる人もいるかもしれません。

しかし、先述した通り三井物産は休暇制度が整っています。相応の責任は与えられるものの、比較的ワークバランスの取りやすい環境と言えるでしょう。

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三井物産は女性も働きやすく高年収を目指せる会社

商社＝男性のイメージを持っている人もいるかもしれませんが、三井物産は女性も働きやすく高年収を目指せる会社です。

例えば、三井物産では産休・育休や時短勤務、時間休などの制度を活用できます。

子どもと一緒に海外赴任する女性社員には個別に面談を実施しており、海外での育児と仕事の両立に関するアドバイスも行っています。

さらにはリーダー候補者を対象に、求められる考え方についての講義やメンター制度を導入し、多様な女性リーダーの育成に努めているのです。

以上のことから、三井物産は女性も働きやすい会社であると言えます。転職して自分の力を十分に発揮できれば、高年収を目指すことも可能でしょう。

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三井物産への転職を成功させるポイント

三井物産への転職難易度は非常に高いと言われています。転職成功率を少しでも上げるために、以下の4点を押さえておきましょう。

• 求める人物像を把握する
• スキルアップに努める
• 入念に面接対策をする
• 転職エージェントを利用する

求める人物像を把握する

無事に内定を獲得するためには、三井物産が求める人物像にマッチしていることをアピールするのが重要です。

三井物産はコーポレートスローガンとして「一人ひとりの「挑戦と創造」で事業を生み育て、社会課題を解決し、成長を続ける企業グループ。」という言葉を掲げています（三井物産株式会社「経営理念」より）。

このことから、三井物産では以下のような人物を求めているのではないかと考えられます。

• 自分で考えて行動へ移せる人
• チャレンジ精神を持っている人
• 高い意識を持って業務を進められる人

三井物産が求める人物像を把握したうえで、書類作成や面接対策に臨みましょう。

スキルアップに努める

中途採用では、即戦力となるような経験やスキルがカギとなります。

転職難易度が高いからこそ「どのようなテクニックを駆使すれば内定を得られるのか」ではなく「三井物産が求める人間になるには、どうスキルアップしていけば良いのか」を考えましょう。

例えば公式ホームページの新卒採用FAQでは、入社前までにTOEIC800点と簿記3級の取得を推奨しています。

英語や簿記の資格は必須ではありませんが、スキルとして求められると考えられます。

他にも、自分が希望する職種で必要になるであろうスキルはあらかじめ身につけておきましょう。

入念に面接対策をする

三井物産の選考では、面接が3～4回行われます。回数を重ねるほど深掘りした質問をされる可能性があるため、入念な面接対策は必須です。

これまでの経験や実績とともに「三井物産へどのように貢献できるか」をアピールしていきましょう。以下のような基本的な質問への回答は、最低限準備しておくべきです。

• なぜ三井物産で働きたいのか（どうして三菱商事や伊藤忠商事ではなく、三井物産なのか）
• 入社したら何をしていきたいか
• 仕事をするうえで重視していることは何か

加えて競合他社の研究もしておけば、三井物産で働きたい理由をより的確に説明できるようになります。

転職エージェントを利用する

三井物産の書類選考や3～4回ある面接を1人ですべて対策するのは非常に難しく、時間もかかります。効率的に転職活動を進めるためにも、転職エージェントを利用してみましょう。

転職エージェントでは、三井物産の内定獲得に向けたアドバイスをしてくれます。プロによるサポートを受ければ、どういう点を意識すべきかも見えやすくなります。

転職に関する悩みも相談できるため、初めて転職活動をする人には特におすすめです。

三井物産で働く上で自分の適正年収を知ろう

出典：doda

三井物産で働くなら、まず自分の適正年収がどのぐらいかを調べてみましょう。自分の市場価値を把握できるため、三井物産への転職が現実的なものなのかどうかを判断できます。

適正年収を調べるには、dodaの年収査定がおすすめです。3分程度で適正年収を算出できるので、気軽に試してみましょう。

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三井物産をはじめとする総合商社におすすめの転職エージェント3選

三井物産をはじめとする総合商社に転職したいなら、以下の転職エージェントを利用するのがおすすめです。

• リクルートエージェント
• パソナキャリア
• ビズリーチ

それぞれの特徴や強みを紹介していきます。

リクルートエージェント

出典：リクルートエージェント

※2022年6月時点

リクルートエージェントは、業界最大級の求人数を誇る転職エージェントです。一般には公開されていない非公開求人も多数保有しています。

商社の求人も多いため、リクルートエージェントに登録すると選択肢が広がるでしょう。

また、履歴書・職務経歴書といった提出書類の添削や面接対策など、プロから手厚いサポートを受けられるのも魅力です。

経験豊富なキャリアアドバイザーが、応募する企業に合ったアドバイスをしてくれます。

リクルートエージェントについて詳しく知りたい方は「リクルートエージェントの口コミ評判は悪い？ひどい？キャリアアドバイザーの質や使うべき人まで詳しく解説」も読んでみてください。

パソナキャリア

出典：パソナキャリア

※2022年6月時点

パソナキャリアは、ハイクラス向けの転職エージェントです。

オリコン顧客満足度調査では、「転職エージェント 総合ランキング」で2019年～2022年の4年間連続で第1位を受賞しています（※）。

また、女性への転職サポートが充実しているのも一つの強みです。さまざまな女性のサポートに携わってきたコンサルタントが、一人ひとりに合った企業を紹介してくれます。

女性の働きやすさに関する情報も得られるため、お子さんのいる人も安心して転職活動を進められるでしょう。

パソナキャリアについて詳しく知りたい方は「パソナキャリアの悪い評判の真相は？実際の口コミから徹底解説！」も読んでみてください。

※出典：パソナキャリア｜オリコン顧客満足度調査　4年連続第1位受賞 ～より評判の良い転職エージェントを目指して～

ビズリーチ

出典：ビズリーチ

※2022年6月時点

ビズリーチは、年収1,000万円以上の求人が3分の1以上を占めるハイクラス向けの転職エージェントです。三井物産をはじめ、高年収企業への転職を狙っている人に向いています。

スカウトサービスの側面が強いビズリーチでは、あなたの職務経歴書を見た企業やヘッドハンターからスカウトが届きます。

待っているだけでスカウトが届くため、今の仕事が忙しい人でも転職活動ができるでしょう。

ビズリーチについて詳しく知りたい方は「ビズリーチの悪い口コミ評判は本当？最悪・悪質という声の真相や職場にばれるのか徹底分析！」も読んでみてください。

三井物産は管理職に就けば年収2,000万も目指せる企業

今回ご紹介したように、三井物産の平均年収は約1,480万円で、管理職に就けば年収2,000万円も目指せます。

2021年4月に実施された人事制度の見直しにより、30代前半で部長クラスへ昇進することも可能になりました。

ただし、高年収企業である分、転職難易度は非常に高いと予想されます。自身のスキルアップに努めたり、三井物産が求める人物像を把握したりと、入念に対策しましょう。

なお、三井物産をはじめとする総合商社へ転職したいなら「リクルートエージェント」への登録がおすすめです。

求人数が多いため転職の幅がグッと広がり、プロによるアドバイスも受けられます。