入社3年目の転職は難しい？早い？社会人3年目の転職を成功させるポイントを紹介

「今の会社に入社してまだ3年目だけど、転職はまだ早いのだろうか？」

「入社3年目での転職は不利になる？」

このような悩みを抱えていませんか？

この記事では、入社3年目で転職するメリットとデメリットを解説します。転職を成功させるポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

社会人3年目（新卒入社3年目）の転職は難しい？

新卒入社3年目の転職は必ずしも不利になることはなく、特別難しいわけではありません。

多くの企業は、勤続年数よりも「どんな知識やスキルを身につけているのか」を重要視するからです。

また近年は、将来的に伸び代がある第二新卒を積極的に採用する企業が増えています。

「まだ入社して3年だから…」と勤続年数にはこだわらず、叶えたい夢や希望があるならば転職にチャレンジしましょう。

社会人3年目（新卒入社3年目）の転職は早い？

新卒入社3年目の転職は決して早くはありません。

厚生労働省の「新規学卒者の離職情報」によると、就職後3年以内の離職率は高卒で36.9%、大卒で31.2%です。つまり10人に3人以上が、入社3年以内に離職しています。

自分が転職したいと思ったタイミングで行動しないと後悔する可能性もあるため、勤続年数にこだわらずに転職活動をすることをおすすめします。

社会人3年目（新卒入社3年目）で転職するメリット

社会人3年目で転職するメリットを紹介します。

• 未経験の業界でも転職できるチャンスがある
• ポテンシャルが高い若手として期待される
• 第二新卒として扱われる
• 今後起こりうるライフイベントに備えられる

それぞれ詳しく解説していきます。

未経験の業界でも転職できるチャンスがある

社会人3年目なら、未経験の業界へ転職できるチャンスがあります。なぜなら社会人3年目は、まだまだ若手として扱われる時期だからです。

未経験者の採用は教育コストがかかるため、企業側としては、せっかく教育するなら将来性のある人材を採用したいと思っています。

そのため、年齢が増すにつれ未経験の業界への転職は難しくなる傾向にあります。

実際に30〜40代になると、チャレンジしたい業界があってもなかなか転職が成功しないのが現状です。

未経験でもチャレンジしたい業界があるなら、社会人3年目の今がチャンスです。

ポテンシャルが高い若手として期待される

社会人3年目は「ポテンシャルが高い若手」として期待されます。

なぜなら入社3年目というタイミングは、ビジネスマナーなどの基本的な社会人スキルを一通り身につけている一方で、これからまだまだ伸び代があるからです。

企業側としては、ある程度の即戦力を期待しつつ、徐々に大きな仕事を任せられます。

面接においても、「新しいことにチャレンジしたい」という積極性をアピールできると良いでしょう。

第二新卒として扱われる

入社3年目の社会人は、第二新卒として扱われるためメリットがあります。最近では第二新卒を積極的に採用する企業が増えており、転職できるチャンスが多いからです。

なお一般的に、第二新卒は「新卒入社1〜3年目の社会人」のことを言います。

第二新卒として転職したい場合、入社3年目が最後のチャンスとなるため、積極的に転職活動をすることをおすすめします。

今後起こりうるライフイベントに備えられる

若いうちに転職をしておけば、今後に起こりうるライフイベントに備えることが可能です。

大きなライフイベントが起こってからでは、なかなか転職に踏み切れない恐れがあります。

例えば家族ができたりマイホームを購入したりすると、引っ越しを伴う転職はなかなかできないでしょう。

また転職で年収が下がるリスクを考えると、なおさら転職には踏み切りづらいです。

もし「今の職場に不満がある」、もしくは「今後はこの業界で働いてみたい」と考えているのであれば、若いうちに転職しておいた方が良いケースもあります。

社会人3年目（新卒入社3年目）で転職するデメリット

入社3年目で転職するデメリットを紹介します。

• 忍耐力がないと思われてしまう
• スキルや経験の積み重ねができない
• 必ずしも年収アップは期待できない

それぞれ詳しく解説していきます。

忍耐力がないと思われてしまう

入社3年目の転職は、採用担当者にマイナスイメージを与える恐れがあります。

勤続年数が短いため、採用担当者によっては「またすぐに辞めてしまうのでは？」と疑うからです。

勤続年数の短さをハンデにしないためには、転職したい理由をしっかり言語化して、面接でポジティブなアピールをする必要があります。

スキルや経験の積み重ねができない

入社3年目の転職は、社会人としてのスキルや経験の積み重ねが不足してしまう可能性があります。

なぜなら勤続年数が3年という短い期間であるため、得られるスキルや経験にどうしても限界があるからです。

また入社3年目だと、まだ大きな仕事を任せてもらえていないケースも多いでしょう。

転職市場において、企業によっては即戦力を求めているため、今の職場でスキルや経験を積み重ねた方がより良い条件で転職できるケースもあります。

必ずしも年収アップは期待できない

社会人3年目の転職は、人によっては年収アップが期待できません。

厚生労働省の「令和3年上半期雇用動向調査結果の概要」によると、転職で年収がアップした人の割合は20～24歳で47.7%、25～29歳で42%です。

もちろん転職先や保有するスキルや経験にもよりますが、転職で年収アップできる人の割合は全体の半分以下なのが現状です。

転職したからと言って、必ずしも年収がアップするわけではないことを心得ておきましょう。

社会人3年目（新卒入社3年目）の転職で失敗しやすいケース

入社3年目の転職で失敗してしまうケースを3つ紹介します。

• 十分に自己分析ができていない
• 今の会社を辞めたいという理由だけで転職してしまう
• 転職先が決まる前に退職してしまう

十分に自己分析ができていない

十分に自己分析ができていないと、入社3年目の転職で失敗してしまう可能性があります。

転職は中・長期的な観点で「どんな仕事に携わりたいのか、新しい職場でどんな貢献ができるのか」をしっかり考えることが大事です。

自己分析ができていないと自分に合った企業を見つけられない上、面接でも志望理由を上手く伝えられません。

そのため自己分析をしっかり行い、転職理由を言語化してから転職活動をすることをおすすめします。

今の会社を辞めたいという理由だけで転職してしまう

「今の会社を辞めたい」という理由だけで転職するのはおすすめできません。転職しても、次の職場でまた辞めたいと感じてしまう恐れがあるからです。

また転職の理由や目的も明確になっていない状態なので、面接でも苦労しやすいでしょう。

漠然と辞めたいと感じた際は、まずは辞めたい理由を具体化し、本当に転職で解決できる問題なのかどうかを検討しましょう。

転職先が決まる前に退職してしまう

転職先が決まる前に退職してしまうのは、基本的におすすめできません。

なぜなら退職してから転職活動を始めると、なかなか転職先が決まらなかったとき、収入が途絶えてしまうためです。

そして収入が途絶えた結果、焦りが生じて冷静な判断ができなくなる恐れもあります。入社3年目で十分な貯金ができていない場合は、なおさらリスクは大きいです。

転職活動をする際は、現在の仕事を継続しながらとしましょう。

社会人3年目（新卒入社3年目）の転職を成功させるポイント

転職を成功させるポイントとして以下の5つを紹介します。

• 自分が将来どうなりたいのかキャリアプランを立てる
• 今の会社で自分のキャリアプランを実現できないかを考える
• 自分の経験やスキルを棚卸しする
• ネガティブな転職理由の場合はポジティブな転職理由に転換する
• 転職エージェントを活用する

それぞれ詳しく解説していきます。

自分が将来どうなりたいのかキャリアプランを立てる

入社3年目の転職を成功させるには、自分が将来どうなりたいのかしっかりキャリアプランを立てることをおすすめします。

自分の将来のビジョンを明確にしておくことによって、転職先でのミスマッチを防げるからです。

「どんな業界で働きたいのか」「新しい会社でどんな貢献ができるのか」などを具体化して、転職の目的を見失わないようにしましょう。

今の会社で自分のキャリアプランを実現できないかを考える

入社3年目で転職を考えているのであれば、「今の会社で自分のキャリアプランを実現できないか」をよく考えた方が良いケースもあります。

今の会社で自分のキャリアプランを実現できるなら、わざわざ転職するメリットは小さいです。

たとえ今の仕事に満足してなくても、部署を移動したり、昇進を目指したりすることで、新たなやりがいを見出すこともできます。

今の会社で自分のキャリアプランを実現できないかを考えた上で、転職するかどうかを決めましょう。

自分の経験やスキルを棚卸しする

入社3年目で転職を考えているのであれば、自分のスキルや経験をしっかり棚卸しするのがおすすめです。スキルや経験は、面接時のアピール材料となるからです。

ただし入社3年目だと、アピールできるスキルや経験がないと感じることもあるでしょう。

その場合は、「困難な課題に直面したとき、どうやって解決したか？」というエピソードから、問題解決力をアピールするのがおすすめです。

スキルや経験を棚卸ししておけば、入社3年目の転職はスムーズに進みます。

ネガティブな転職理由の場合はポジティブな転職理由に転換する

ネガティブな転職理由の場合は、ポジティブな転職理由に転換するのがおすすめです。ネガティブな転職理由は、採用担当者からの印象が悪いからです。

例えば「仕事が忙しかったから」という転職理由は、たとえ本心だったとしてそのまま伝えるべきではありません。

「御社の働き方なら、理想のライフワークバランスが実現できると思った」など、ポジティブな転職理由に変換しましょう。

転職エージェントを活用する

入社3年目の転職を成功させるには、転職エージェントを活用することをおすすめします。

転職エージェントは、転職活動に関するさまざまなことをサポートしてくれる存在です。例えば面接対策や書類添削なども実施してくれます。

またスキルや経験に応じて、利用者にマッチした求人を紹介してくれる点も魅力です。自分で求人を検索する必要がないため、忙しい人でも転職活動をしやすいです。

転職エージェントを活用すれば、入社3年目の転職が成功しやすくなるでしょう。

社会人3年目（新卒入社3年目）の人におすすめの転職エージェント

入社3年目の人におすすめの転職エージェントを3つ紹介します。

• リクルートエージェント
• doda
• マイナビエージェント

それぞれ詳しく解説していきます。

リクルートエージェント

出典：リクリートエージェント

入社3年目で転職を検討しているのであれば「リクリートエージェント」に登録しておくことをおすすめします。

リクリートエージェントは、転職実績・求人数ともに業界トップクラスです。

また非公開求人も豊富にあり、全国の求人募集にも対応しているため、転職先の選択肢が広がります。

なお会員登録すれば、スマホからでも求人情報の閲覧や企業への応募ができます。

ちょっとした隙間時間に求人情報をチェックしたい人や、初めて転職活動する人におすすめの転職エージェントです。

リクルートエージェントについて詳しく知りたい方は「リクルートエージェントの評判は悪い？口コミや使うべき人まで詳しく解説」も読んでみてください。

doda

出典：doda

入社3年目で転職するのであれば、「doda」もおすすめです。dodaは職務履歴書の添削や面接の指導など、転職のフォロー体制が充実しています。

またdodaは年収査定やキャリアタイプ診断など、転職に役に立つコンテンツが充実しているのも大きな魅力です。

転職活動に慣れていない入社3年目の人は、積極的にサービスを活用しましょう。

dodaについて詳しく知りたい方は「dodaエージェントの悪い評判の真相は？利用者の口コミを徹底分析」も読んでみてください。

マイナビエージェント

出典：マイナビエージェント

マイナビエージェントは、20代や第二新卒向けの求人を多く取り扱っており、若手の転職に力を入れているのが特徴です。

また在籍するキャリアアドバイザーも、20代や第二新卒の転職支援実績が豊富です。

多くの転職希望者を支援してきているので、適切なアドバイスをしてくれます。

登録しておけば、入社3年目の転職成功率を高められるでしょう。

マイナビエージェントについて詳しく知りたい方は「マイナビエージェントの評判は悪い？ひどい？口コミをもとにメリット・デメリットを徹底分析！」も読んでみてください。

社会人3年目（新卒入社3年目）の転職に関するよくある質問

入社3年目の転職に関するよくある質問を3つ紹介します。

• 女性の場合、転職が不利になることはありますか？
• 入社3年目と4年目では、どちらが転職に適していますか？
• 転職に適した時期はありますか？

女性の場合、転職が不利になることはありますか？

基本的に性別によって転職が不利になることはありません。

ただし「結婚や妊娠ですぐに会社を辞めてしまうのでは？」と偏見を持つ採用担当者も少なからずいるため、長く仕事を続ける意思をしっかり面接でアピールしましょう。

入社3年目と4年目では、どちらが転職に適していますか？

転職する目的によって異なるため、一概に入社3年目と4年目でどちらが転職に適しているとは断言できません。

第二新卒としてポテンシャルを企業にアピールしたいのであれば、入社3年目で転職する方が有利と言えるでしょう。

また未経験の業界や業種に転職する場合も、基本的には若い方がチャンスがあります。

その一方で、スキルや経験を武器として転職したいのであれば、社会人経験の長い入社4年目の方が有利と言えるでしょう。

年収アップを狙う場合も、豊富なスキルや経験をアピールした方が成功しやすいです。

転職に適した時期はありますか？

求人の多さという観点からは、「2〜3月」と「8〜9月」がおすすめです。

新年度の準備に向けた「2〜3月」と秋採用が活発化する「8〜9月」は、多くの企業が求人を出す傾向にあります。

求人が多いほど希望する業界や職種が見つかりやすくなるため、選択肢が広がるでしょう。

ただし、あくまでも求人数が多いという観点ではおすすめなだけであって、必ずしも「2〜3月」もしくは「8〜9月」に転職すべきというわけではありません。

基本的には、自身が転職したいと思ったタイミングで行動を起こすのが良いでしょう。

社会人3年目（新卒入社3年目）でも転職は十分に可能

今回の記事では入社3年目で転職するデメリットとメリット、転職を成功させるポイントについて解説しました。

新しい業界や職種に転職するなら基本的に若い方が有利であるため、入社3年目でも転職することは十分可能です。

勤続年数を心配せず、自信を持って転職活動に臨みましょう。

必要に応じて転職エージェントを活用し、アドバイザーと相談しながら転職活動を進めていきましょう。