ESにおける自己紹介の書き方とは?採用担当の目に留まるプロフィールの例文も紹介

ESにおける自己紹介の書き方とは?採用担当の目に留まるプロフィールの例文も紹介

「ESの自己紹介、どう書けばいいんだろう」

「自己紹介と自己PRとの違いがわからない」

このように悩む就活生は多いでしょう。ESの自己紹介は、企業側が就活生を知る初めての機会です。効果的な自己紹介文を作成すれば、自分の魅力を最大限にアピールできます。

この記事では、就活生に向けてESの自己紹介の書き方のコツや例文、採用担当者の評価ポイントについて解説します。ぜひ内定獲得に向けた自己紹介作成の参考にしてください。

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ES(エントリーシート)やプロフィールシートの自己紹介とは

ES(エントリーシート)やプロフィールシートの自己紹介とは

ESやプロフィールシートの自己紹介は、就活生が企業に対して最初に提出する自己アピール文です。氏名や学校名などの基本情報に加え、自分の人となりを簡単に表現することが必須です。

効果的なESの自己紹介を作るために、ESの自己紹介がどのようなものなのか、以下で解説していきます。

  • 就活生の第一印象を決める
  • 自己PRとは違う

就活生の第一印象を決める

ESの自己紹介は、就活生の第一印象を決めます。企業にとってESを見る瞬間が、応募者の人柄や適性を初めて知る機会のためです。

多くの場合、採用担当者が1枚のESを読むのに費やす時間は数分程度です。限られた時間の中で、人柄や特徴を理解してもらえるよう、簡潔かつ印象的な文章を心がける必要があります。

特に冒頭部分は丁寧に作り込むことが大切です。読み手は文章の出だしで、読み続けるかどうかを判断するからです。

志望動機や学生時代に力を入れたことなど、核となる情報を端的に示せば、採用担当者の興味を引けるでしょう。好印象を与えられれば、面接など次のステップに進めます。単なる情報提供に留まらず、企業に自分を売り込む大事な機会と捉えましょう。

自己PRとは違う

ESにおける自己紹介と自己PRは一見すると似ていますが、目的と内容は大きく異なります。自己紹介は、就活生の基本情報や全体像を簡潔に伝えることが目的です。学歴、部活動、アルバイト経験など、基本的な情報を幅広く、かつ簡潔に記載します。

一方自己PRは、特定の経験や能力に焦点を当て、詳しく掘り下げて説明するものです。例えば「サークルでのリーダー経験を通じて培ったマネジメント能力」など、具体性を持ってアピールします。

自己紹介は「広く浅く」、自己PRは「狭く深く」伝える必要性を理解し、それぞれの目的に応じた書き方を心がけましょう。

自己PRに興味がある方は、「エントリーシートの自己PRはどう書くと好印象?書き方や例文も紹介」も読んでみてください。

ES(エントリーシート)における自己紹介の基本的な書き方

ES(エントリーシート)における自己紹介の基本的な書き方

書類選考を通過する自己紹介を作成するためには、以下の4つのポイントを押さえましょう。

  • 基本情報(学校名・学部・氏名)を記載する
  • 学生生活のハイライトをまとめる
  • 入社への意気込みを表現する
  • 自分の強みや特徴を簡潔にアピールする

これらの要素を適切に組み合わせれば、採用担当者の印象に残る効果的な自己紹介を作成できます。各ポイントについて詳しく見ていきましょう。

基本情報(学校名・学部・氏名)を記載する

自己紹介の最初に記載すべき内容は、基本的な個人情報です。

具体的には、学校名や学部学科名、学年、氏名などを明確に記載します。略称ではなく正式な名称を使用しましょう。例えば「〇〇大学経済学部経済学科4年の△△△△です」のように、簡潔かつ正確に記載します。

所属しているゼミや研究室がある場合は、その情報も追加すべきです。学術的なバックグラウンドを示す重要な要素なので、漏れなく記載しましょう。

学生生活のハイライトをまとめる

学生生活で取り組んできた活動や成果は、人物像を伝えるために有効です。特に力を入れた課外活動、研究活動、アルバイトなどの経験をエピソードを交えて記載しましょう。

単なる事実の羅列ではなく、その活動を通じて何を学び、どのように成長したのかを明確に示すことが大切です。具体例は、以下の通りです。

  • 「バレーボール部で主将を務め、チームマネジメントの経験を積みました」
  • 「ゼミでの研究活動を通じて、データ分析能力を向上させました」

経験と成長を結びつけて簡潔に表現するのがコツです。記載する内容は2〜3個に絞り、それぞれの活動の意義や成果の簡潔な説明を心がけましょう。

入社への意気込みを表現する

企業への志望動機と入社後の意気込みを、具体的かつ熱意を持って表現することが重要です。なぜその企業を志望したのか、入社後にどのように貢献したいのかを明確に示します。

企業研究で得た情報と自分の経験や能力を結びつけて説明することで、説得力の深まる内容になります。

▼例

「〜〜という理由で、貴社の〇〇事業に強く関心を持ちました。学生時代に培った△△の経験を活かして、〜〜の分野で貢献したいと考えています。」

具体的な目標とともに表現し、企業の理念や価値観に共感する点があれば、それも含めて記載します。意気込みは抽象的な表現を避け、実現可能な具体的な目標として示しましょう。

自分の強みや特徴を簡潔にアピールする

自己紹介の締めくくりとして、自分の強みや特徴を効果的にアピールし、採用担当者に自分の価値をわかりやすく伝えましょう。学生生活で培った能力や自分の持ち味から、企業の求める人材に合致するものを選んで記載します。

他の応募者との差別化を図るために、特に強調したいポイントを明確かつ簡潔に伝えるのがコツです。ただし、単なる自己主張に終わらないよう、具体的なエピソードや実績で裏づけることが必要です。

▼例

「粘り強さを活かして困難な課題に取り組む姿勢が私の強みです。実際に、学生プロジェクトでは〇〇という課題に直面しましたが、△△の工夫を重ねて解決に導きました」

強みは1〜2個に絞り、それぞれについて具体的なエピソードを交えながら、説得力ある表現をしましょう。

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ES(エントリーシート)の自己紹介の例文5選

ES(エントリーシート)の自己紹介の例文5選

ここでは代表的な5つの切り口から、具体的な例文を紹介します。以下5つの例に分けて、どのように自己紹介を展開できるのか見ていきましょう。

  • 例文①学業をアピールする
  • 例文②サークル活動をアピールする
  • 例文③アルバイト経験をアピールする
  • 例文④資格・スキルをアピールする
  • 例文⑤留学経験をアピールする

これらの例文を参考に、自分の経験に置き換えてみましょう。

例文①学業をアピールする

学業での経験をアピールすることで、専門性や学習能力を示します。

「〇〇大学経済学部経済学科4年の山田太郎と申します。私は大学では金融論を専攻し、特に企業の資金調達について研究を行ってきました。ゼミでは、スタートアップ企業の資金調達の手法について研究し、卒業論文のテーマとして取り組んでいます。

研究を通じて、データ分析能力と論理的思考を養いました。特に100社以上の企業データを分析し、成功要因を導き出した経験は私の大きな財産です。この経験を活かし、貴社の財務部門で活躍したいと考えています。」

研究内容と身についた能力、志望動機までを関連づけて記載しましょう。

例文②サークル活動をアピールする

サークル活動はリーダーシップや協調性を示すのに適した題材です。

「〇〇大学文学部3年の鈴木花子と申します。私は大学のボランティアサークルで副代表を務めています。

主な活動は、地域の環境保護活動や小学生向けの環境教育プログラムの企画・運営を行うことです。特に力を入れたのは、年間100名以上が参加する地域清掃イベントの運営です。

予算管理から参加者の募集、当日の安全管理まで一連の業務を担当し、参加者の満足度95%という結果を達成しました。この経験を通じて、企画力とチームマネジメント能力を身につけられました。」

具体的な数字を交えながら、役割と成果を明確に示しましょう。

例文③アルバイト経験をアピールする

アルバイト経験についてのアピールは、実務能力や責任感を示す良い機会です。

「〇〇大学工学部4年の佐藤健一と申します。私は大学3年間、大手家電量販店でアルバイトとして接客業務に従事してきました。1日平均30名以上のお客様対応を行い、商品知識を活かした提案型の接客を心がけてきました。

その結果、入社1年目で売上目標達成率150%を達成し、アルバイトリーダーに抜擢されました。現在は新人アルバイトの教育も担当し、5名のメンバーの育成に携わっています。この経験を通じて、顧客ニーズを把握する力とコミュニケーション能力を磨けました。」

具体的な実績と身についたスキルを関連づけて説明しましょう。

例文④資格・スキルをアピールする

資格やスキルは、自己啓発への意欲と専門性を示します。

「〇〇大学理工学部3年の田中美咲と申します。私は将来のキャリアを見据え、在学中にTOEIC900点、ITパスポート、基本情報技術者試験の資格を取得しました。特に英語力を活かし、学内の留学生支援プログラムでチューターとして活動しています。

また、プログラミングスキルを活かして、学生団体のウェブサイト制作も手掛けました。この過程で、Python、JavaScriptなどの言語を習得し、実務レベルでの開発経験を積めました。これらのスキルを活かし、貴社のグローバル展開やDX推進に貢献したいと考えています。」

資格・スキルの活用実績と将来の展望を結びつけると説得力が増します。

例文⑤留学経験をアピールする

留学経験は、異文化理解や語学力の向上を強調すると効果的です。

「〇〇大学法学部法律学科4年の佐々木誠と申します。私は大学3年時に、アメリカのボストン大学へ1年間留学しました。留学中は、現地学生と共同プロジェクトに参加し、異なる文化背景を持つメンバーとのチームワークを経験しました。

言語や文化的な違いに戸惑うこともありましたが、積極的なコミュニケーションと柔軟な対応で乗り越えられました。その結果、最終プロジェクトでは学部内で最優秀評価を獲得し、国際的な環境での協働経験を積めました。

この経験を通じて培った異文化理解力とコミュニケーション能力を、貴社のグローバルビジネスで活かしていきたいと考えています。」

具体的な経験や学びを述べ、その経験によって自分がどのように成長できたかを説明すると良いでしょう。

企業はES(エントリーシート)の自己紹介で何をチェックする?

企業はES(エントリーシート)の自己紹介で何をチェックする?

企業の採用担当者は、自己紹介の文面から主に以下3つの要素を重点的に評価します。

  • 人柄
  • 論理的思考力
  • コミュニケーション能力

3つの要素は入社後の活躍を予測するうえで重要な指標です。それぞれの評価ポイントについて詳しく見ていきます。

人柄

企業が重視する要素の一つが応募者の人柄です。自己紹介文からは、価値観や性格、仕事に対する姿勢などが滲み出てきます。採用担当者は、文章の内容や表現方法から、その人が企業の文化や価値観に適合するかどうかを判断します。

困難な状況でも前向きに取り組む姿勢や、チームワークを重視する態度、誠実さなどが伝わると、好印象を与えられるでしょう。例えば「課題に直面した際も、仲間と協力して解決に導きました」といった表現から、協調性や問題解決能力を評価します。

アピールポイントを述べる際の謙虚さや、文章全体から感じられる誠実さなども、重要な判断材料です。

論理的思考力

自己紹介文の構成や展開から、応募者の論理的思考力を評価します。採用担当者は、文章の組み立て方や説明の順序、因果関係の説明などから、応募者の思考プロセスを判断します。特に、経験や成果を説明する際の論理展開は、重要な評価ポイントです。

実際に自己紹介文を作成する際は、以下のような流れで説明できているかをチェックしましょう。

  • なぜその活動に取り組んだのか
  • どのような工夫をしたのか
  • その結果どのような成果が得られたのか

例えば「私は経済学の授業で、データを整理し論理的に分析することで、チームの意思決定に貢献しました」のように表現します。

また、以下のような説明文とすれば、論理的に物事を進める能力が評価されます。

「部活動では目標達成のために週間計画を立て、実行状況を記録し、改善点を見出すというPDCAサイクルを実践しました」

全体の文章構成が整理されており、読み手にわかりやすく伝わる工夫がされているかどうかも大切なポイントです。

コミュニケーション能力

採用担当者は、文章表現の適切さや読み手への配慮、情報の伝え方などから、応募者のコミュニケーション能力を判断します。自己紹介文は、入社後の社内外でのコミュニケーションの質を予測する指標となります。

以下のような点が評価ポイントです。

  • 専門用語や難しい表現を適切に言い換えているか
  • 要点を簡潔に伝えられているか
  • 読み手の立場に立った説明ができているか

例えば「私のゼミでの研究をわかりやすく説明すると」と前置きのある説明は、読み手への配慮が見られ、高く評価されます。文章全体を通して適切な敬語の使用や、ビジネス文書として体裁が整っているかも、コミュニケーション能力の判断材料です。

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ES(エントリーシート)の自己紹介を作成する際のポイント

ES(エントリーシート)の自己紹介を作成する際のポイント

ESの自己紹介を作成する際に、押さえておきたいポイントは以下の通りです。

  • わかりやすく簡潔にまとめる
  • 企業のニーズに合わせる

これらのポイントを意識すれば、採用担当者の目に留まりやすいESが作成できます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

わかりやすく簡潔にまとめる

自己紹介文は、読み手にとって理解しやすく簡潔な文章にまとめましょう。採用担当者は多くのESを読む必要があるため、長文や複雑な文章は適しません。一文は50〜60字程度を目安とし、ポイントを絞って説明すると良いでしょう。

例えば、以下のような工夫が有効です。

  • 一段落で一つの内容に絞る
  • 箇条書きを適切に活用する
  • 具体的な数字やデータを用いて説明する

専門用語や業界用語を使用する場合は、必要に応じて簡単な説明を加えることで、読み手の理解を助けられます。文章の構成は「結論、理由、具体例、まとめ」の順に、論理的な流れを意識して組み立てましょう。

企業のニーズに合わせる

自己紹介文は、応募する企業のニーズや求める人材像を意識して作成しましょう。企業研究で得た情報をもとに、重視する価値観や求める能力に焦点を当てた内容にすることで、より効果的なアピールが可能です。

グローバル展開を進める企業ならば、語学力や異文化理解の経験をアピールします。技術革新を重視する企業であれば、専門的なスキルや学習意欲がアピールポイントです。

企業の経営理念や行動指針と自分の価値観を結びつけて表現すれば、より説得力ある自己紹介文が作成できます。

評価を落としてしまいやすいES(エントリーシート)の自己紹介文の特徴

評価を落としてしまいやすいES(エントリーシート)の自己紹介文の特徴

採用担当者から高く評価されるESの自己紹介を作成するためには、いくつか注意点があります。特に気をつけるべき注意点は以下の通りです。

  • 誤字脱字がある
  • 話し言葉が使われている
  • 指定文字数が守られていない

これらを意識することで、より質の高い自己紹介文の作成ができます。各注意点について詳しく見ていきましょう。

誤字脱字がある

誤字脱字は応募者の注意力と真摯な姿勢を評価するうえで、重要なチェックポイントです。一つの誤字脱字が、自己アピールの価値を大きく下げてしまう可能性があります。特に企業名や役職名、専門用語などは細心の注意を払って確認する必要があります。

例えば、「貴社」と「御社」の書き間違えや漢字の入力ミス、句読点の打ち方が不適切などの初歩的なミスは必ず避けましょう。誤字脱字を防ぐためには以下の対策が効果的です。

  • 文章を書き終えたら時間をおいて読み直す
  • 印刷して確認する
  • 音読する
  • 第三者にチェックしてもらう

パソコンの変換ミスにも注意を払い、特に同音異義語には気をつけましょう。

話し言葉が使われている

話し言葉や若者言葉、略語などの使用は、文書の品位を下げ、マイナスの印象を与える可能性があります。ビジネス文書としての適切な敬語と丁寧な表現を使用することが大切です。

「すごく頑張りました」ではなく「全力で取り組みました」、「バイト」ではなく「アルバイト」など、適切な表現に置き換えます。「です」「ます」調を基本とし「だ」「である」調は避けましょう。感嘆符やカタカナ語の過度な使用も控える必要があります。

指定文字数が守られていない

企業が設定した文字数制限には必ず従いましょう。制限を超過したり、大幅に不足したりすれば、それだけで選考から外れる可能性があります。文字数制限は、応募者の要約力と指示遵守能力を測る要素と考えましょう。

下書きの段階で大まかな文章を書き、そのあとで重要度の高い内容を残しながら調整していく作業が必要です。文字数に余裕がある場合でも不要な情報は省き、簡潔でわかりやすい文章を心がけましょう。

文字数のカウントは、手書きの場合は原稿用紙のマス目を数えます。パソコンの場合は、文字カウント機能を活用すると、文字数を正確に確認できます。

ES(エントリーシート)の自己紹介で差別化を図り好印象を狙おう!

ES(エントリーシート)の自己紹介で差別化を図り好印象を狙おう!

ESの自己紹介は、数多くの応募者の中から自分を印象づけるための重要な機会です。採用担当者は多くのESを読む中で、個性的で印象に残る自己紹介を探しています。

具体的なエピソードで個性を出すなどして他の応募者との差別化を図り、採用担当者の目に留まる自己紹介を作成しましょう。

採用担当者に好印象な自己紹介にするためには、文章全体を通して自分らしさや個性が伝わる表現を心がけます。砕け過ぎた表現は避け、適度な丁寧さを保ちながら、読み手を引き込むような文章展開を意識することがポイントです。

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この記事の監修者

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創業60年。一貫して人材サービスに携わり、累計2万社を超える企業の採用を支援。
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