自己分析のやり方7ステップ!新卒が就活で自己分析をする効果的な方法
目次
「自己分析の方法がわからない」
「自己分析は何から始めればいいの?」
このように悩んでいませんか?
自己分析は、就活の成功に欠かせない大切なステップです。効果的に自己分析を行うことで、自分に合った職種や企業を見つけ、説得力のある志望動機を作成できます。
この記事では、自己分析の基礎知識から実践的な方法、結果の活用方法まで詳しく解説します。就活の参考として、ぜひ最後までお読みください。
「自分でうまく自己分析できるか不安」そのような人には、キャリアアドバイザーによる無料サポートのある「P-CHAN就活エージェント」の活用がおすすめです。就活のプロがきめ細かいサポートで、納得のいく就職へと導きます。まずは気軽に無料相談してみましょう。
新卒が就活で行う自己分析とは?
自己分析とは、自分自身の強みや弱み、価値観や興味関心などを深く掘り下げて分析し、自己理解を深める作業です。就活生にとって、自己分析は単なる自己理解にとどまらず、面接の質問に適切に答えるための準備や、志望動機を明確にするためにも欠かせません。
就活で自己分析する目的は、自分に合った選択をするための基礎を築くことです。具体的な目的は以下のとおりです。
- 自分の強みや価値観を明確にする
- どのような仕事でやりがいを感じるかを知る
- 自分のどのスキルで企業に貢献できるのかを知る
- 自分の特性を活かして入社後のキャリア形成を考える
丁寧に自己分析することで、自分の価値観や興味を明確にし、どのような職場環境や業務内容が自分に適しているかを判断できます。就活の方向性が定まると、効率的に活動を進められます。
十分な自己理解は納得のいく就職につながるため、自己分析は就活するうえで最も大切なプロセスと言えるでしょう。
新卒が就活で行う自己分析の効果的な方法!やり方を7ステップで紹介
ここでは、就活で行う自己分析の効果的なやり方を以下の7つのステップで紹介します。
- 自分史を作成する
- モチベーショングラフを描く
- 「なぜ?」で深掘りする
- マインドマップで整理する
- 他己分析を取り入れる
- ジョハリの窓でブラッシュアップする
- Will・Can・Mustフレームでブラッシュアップする
1.自分史を作成する
自己分析の第一歩として取り組むべきことは自分史の作成です。自分史とは、生まれてから現在に至るまでの経験や出来事を時系列で整理したものです。作成することで自分の人生を俯瞰して見られるため、重要な転機や影響を受けた出来事を再認識できます。
自分史の作成方法は、年表形式で紙に書き出すのが一般的です。幼少期から現在まで、学校生活や部活動、アルバイト経験など、思いつく限り書き出していきましょう。
特に印象に残っている出来事や、自分の性格形成に影響を与えたと思われる経験は、詳しく記述すると良いでしょう。
2.モチベーショングラフを描く
次にモチベーショングラフを描くことをおすすめします。
モチベーショングラフとは、過去から現在までの自分のモチベーションの変化を、視覚的に表したものです。グラフにすることで、どのようなときに自分のモチベーションが上がるのか、逆にどのような状況で下がるのかを明確にできます。
作成方法は縦軸にモチベーションの度合い(0〜100%)、横軸に時間(年)を設定します。自分史で書き出した出来事を、横軸に時系列で書き写しましょう。
出来事ごとに、自分のモチベーションがどのくらいであったのか、実際にグラフを描いてみます。グラフができたら、モチベーションが大きく変化した理由を、グラフ上に書き込みましょう。
仕上がったグラフを分析することで、自分がどのような環境や状況で最もパフォーマンスを発揮できるのか、どのような仕事や役割に向いているのかを把握できます。
3.「なぜ?」で深掘りする
「なぜ」で深掘りする手法は、自己分析の質を大きく向上させるステップです。モチベーショングラフでモチベーションが上がったポイントや下がったポイントで「なぜ」と繰り返して深掘りし、理由を明確にしてみましょう。
例えば、高校一年生の部活動入部のタイミングでモチベーショングラフが上がっていたら「なぜこの部活動を選んだのか」に対して回答します。回答に対し「なぜ個人競技でなく団体競技が良かったのか」さらに「なぜ仲間がいるとより頑張れるのか」など「なぜ」を重ねます。
一つの質問に対して少なくとも5回程度「なぜ」を繰り返しましょう。表面的な理由から、より深層にある自分の価値観や信念を掘り下げられます。
丁寧に取り組むことで、自分の意思決定の根底にある本質的な動機や価値観を理解でき、就活における業種や企業選択に役立ちます。
4.マインドマップで整理する
自己分析で得た情報を整理するには、マインドマップを活用するのが効果的です。マインドマップとは、思考を可視化し整理するためのツールです。中心に主題を置き、放射線状に関連する情報をつなぎ、図解化します。
自己分析においては、中心に「自分」を置き、そこから長所・短所・趣味・特技・経験などの項目を枝分かれさせてまとめます。一つの項目からさらに関連する項目を具体的に書き込みましょう。
マインドマップには便利な無料アプリもあるので、好みによって利用しても良いでしょう。
<マインドマップアプリの例>
- XMind
- FreeMind
- Mindly(iPhone版アプリ)(Android版アプリ)
マインドマップを使えば、自分に関するさまざまな情報を視覚的に整理でき、自分の特徴や強みを俯瞰的に把握できます。項目間のつながりも見やすくなり、新たな気づきが得られることもあるのでおすすめの方法です。
5.他己分析を取り入れる
自己分析をより客観的で多角的にするために、他己分析を取り入れることをおすすめします。他己分析とは、家族や友人、先生などの他者に自分の特徴や印象を聞き、それを分析に活かす方法です。自分では気づいていない一面を発見できる場合があります。
実施方法は、信頼できる人に直接自分の長所や短所、印象などを質問することです。できれば複数の人に聞くことで、より客観的な評価を得られます。
得られた情報を、自己分析の結果と比較してみましょう。自己認識と他者からの評価にズレが生じている場合は、なぜズレが生じているのか考えることで、自己理解をさらに深められます。
6.ジョハリの窓でブラッシュアップする
自己分析を洗練させるには、「ジョハリの窓」のフレームワークを活用するのも効果的です。ジョハリの窓とは、自己と他者の認識の関係を以下のような4つの領域で表す手法です。
認識の領域 | 他者が知っていること | 他者が知らないこと |
自分が知っていること | 開放の窓 | 秘密の窓 |
自分が知らないこと | 盲点の窓 | 未知の窓 |
具体的にはまず、自分の特徴や性格を書き出し、次に他者(家族や友人、先生など)にも自分の特徴を書いてもらいます。「5.他己分析を取り入れる」の章で聞き取りした内容を活用しても良いでしょう。自己認識と他者認識を比較し、4つの領域(窓)に分類します。
「盲点の窓」は、他者が知っている自分の一面を自分が気づいていないケースなので、特に注目すべきです。教えてくれた他者に詳しく話を聞いて、自己理解を深めましょう。
また「秘密の窓」には、自分が長所だと認めているのに他者にはそれをアピールできていない可能性があります。日頃から積極的にアピールできるよう、心がけてみましょう。
ジョハリの窓により、自分と他者の認識のギャップを明確にできます。作業のプロセスを通じて、自分では気づいていなかった長所や改善点を発見でき、より客観的な自己分析が可能です。
7.Will・Can・Mustフレームでブラッシュアップする
自己分析の最終段階では「Will・Can・Mustフレームワーク」を活用し、結果をキャリアプランニングに結びつけましょう。自分のやりたいことやできること、しなければならないことの3つの要素を整理することで自己分析できます。
それぞれの要素についてまとめれば、理想的なキャリアプランを立てるのに役立ちます。実際には、以下のように考えます。
- Will(やりたいこと):自分の興味、情熱、価値観に基づいて将来やりたいと思うこと
- Can(できること):自分の強み、スキル、能力、経験など、現在の自分ができること
- Must(しなければならないこと):社会的責任、家族の期待、経済的な必要性など、自分が果たすべき義務や責任
3つの要素が重なる部分が、理想的なキャリアの方向性です。「Will・Can・Mustフレームワーク」を通じて、自己分析結果を実際の就活や将来のキャリアプランに落とし込めます。
新卒が就活で自己分析を実施するメリット
新卒の学生が就活において自己分析を実施することには、以下のメリットがあります。
- 自分の特性に合った職業選択ができる
- エントリーシートの作成に役立つ
- 面接対策に役立つ
- 入社後のキャリア形成に役立つ
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
自分の特性に合った職業選択ができる
新卒が就活で自己分析を実施するメリットは、自分の特性に合った職業選択ができることです。自己分析を実施すれば正しい自己理解につながり、自分の価値観にはどのような職業が合うか、適正な判断ができるようになるでしょう。
さらに、自分の価値観を明確にすることで企業選びの基準も定まります。「安定性重視か、挑戦的環境を求めるか」や「大企業と中小企業のどちらが自分に合うか」などの判断が容易にできるでしょう。
自己分析を通じて自分の特性を深く理解すれば、人気企業や高給与だけに縛られず、自分に合った職業や企業を選択できます。自己分析に基づいた選択は、入社後のミスマッチを防止でき、企業にも自分にも良い結果となるでしょう。
エントリーシートの作成に役立つ
自己分析は、就活におけるエントリーシートの作成にもメリットをもたらします。自己分析により、自分の長所や特徴、経験から得た学びなどが整理できて、企業に対するアピールが容易になるためです。
自分の興味や目標と、企業理念や事業内容を関連づけることで、より説得力のある志望動機になるでしょう。
また「学生時代に力を入れたこと」などの定番の質問にも、自信を持って答えられます。自己分析ではそれまでの経験を振り返り、その意義や学びを深く考察します。自分の成長や価値観の形成につながった経験として強くアピールできるでしょう。
面接対策に役立つ
自己分析は、就活における面接対策にも有効です。自己分析を実施していれば、学生時代に力を入れたことや自分の長所・短所などの質問に対して、具体的かつ説得力のある回答ができるからです。自分の経験や特性の整理により、面接官への自己アピールもしやすくなるでしょう。
また、あらかじめ自己理解を深めておけば、想定外の質問に対しても慌てずに済みます。自信を持って堂々と面接に臨む態度は、面接官へ良い印象を与えられます。
入社後のキャリア形成に役立つ
自己分析により自分の向き不向きを理解できれば、入社後のキャリアプランが立てやすくなります。自分の向き不向きを理解することは、将来の目標を明確にすることを助けるからです。
例えば、自分の特性に合った職種を選ぶことで、高いパフォーマンスを発揮でき、早期のキャリアアップにつながる可能性が高まるでしょう。また、自分の価値観に合った目標達成のために、前向きに行動計画を立てられます。
自己分析を通じて自分の弱みや課題も把握できているため、入社後の自己啓発や能力開発の方向性を定められます。例えばプレゼンテーション能力が不足していれば、入社後に自ら能力向上のための研修を受けたり、実践の機会を積極的に求めたりできるでしょう。
就活時の自己分析は、入社後のキャリア形成にも大きく貢献します。自分自身についての深い理解は、長期的なキャリアの成功につながる重要な基盤です。
新卒が就活で自己分析するのに役立つツールと診断テスト
自己分析を効率的かつ効果的に進める方法の選択肢として、自己分析ツールや診断テストの活用もおすすめです。ここでは無料で利用できる自己分析ツールと診断テストを紹介します。
【無料】自己分析ツール
無料で利用できる代表的な自己分析ツールは以下の3つです。
自己分析ツール名 | 回答する質問数 | 特徴 |
適性診断AnalyzeU+(Offer Box) | 全251問 | 個性を偏差値化して強みと弱みがわかる。 会員登録すれば受験可能。 |
キミスカ適性診断 | 全150問 | 特性を加味した適職診断。革新性、環境順応性など8項目で思考や指向性を分析。ストレス耐性も知れる。受験には会員登録が必要。 |
全20問 | 心理学と統計学をベースにした「ディグラム診断」による適職判定。 自分の性格が客観的にわかり、適職を知れる。 |
中でも「P-CHAN適職診断」は、診断結果からプロのアドバイザーが就活生の性格ごとに適した就活のアドバイスもしてくれるためおすすめです。性格のタイプから向いている職種も提示されるため、職業選択の参考にもなります。
【無料】診断テスト
自己分析を深めるためには、客観的視点からの性格診断が有効です。以下の無料の診断テストは問題数も多く、自分の性格や特性をより多角的に理解できるためおすすめです。自分の強みや特性を知り、自己PRなどに活かせます。
診断テスト名 | 回答する質問数 | 特徴 |
全93問 | 4つの指標を組み合わせ16種類の性格に分類。 | |
全105問 | 8つの性格的特徴や適職がわかる。 | |
全120問 | 心理学「ビッグファイブ理論」に基づく性格診断。 |
新卒が就活で自己分析をするのに役立つおすすめの書籍
書籍は深い洞察を得やすく、いつでも気軽に読み返せる点が魅力です。ここでは、診断タイプとワークシートタイプに分けておすすめの自己分析本を紹介します。
診断タイプ
診断タイプの書籍は、質問に答えることで自分の特性や適性を客観的に把握できます。自己分析の入り口として客観的な視点を得るのに有効です。
結果を全て鵜呑みにするのではなく、診断結果と自分の実感を照らし合わせ、総合的に判断しましょう。
書籍名 | 特徴 |
「9つの性格エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係」(PHP研究所 2004年) | 科学的に検証されたエニアグラム性格診断に基づいて自分の強みや能力が多面的にわかる。 |
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版ストレングス・ファインダー2.0」(日経BP 日本経済新聞出版 2023年) | 書籍に付属しているアクセスコードを使ってサイト上で診断テストを受験する。自分の資質ベスト5がわかる。 |
ワークシートタイプ
ワークシートタイプの書籍は、自分自身で考え、書き込むことで段階的に自己理解を深めていけます。
特に面接などで求められる具体的なエピソード作りや、自分の価値観・強みを言語化する際に役立つため、丁寧に取り組みましょう。
書籍名 | 特徴 |
「絶対内定2026 自己分析とキャリアデザインの描き方」(ダイアモンド社 2024) | 94のワークシートによって自分の強みや挑戦したい仕事を見つけられる。内定獲得のノウハウも紹介。じっくり自己分析したい就活生向け。 |
「就活必修!1週間でできる自己分析2025」(さくら舎 2023年) | 1週間の自己分析プログラム。自分に合う職種の見つけ方や企業研究の方法も解説。短期集中で自己分析したい就活生向け。 |
「世界一やさしい「才能」の見つけ方 一生ものの自信が手に入る自己理解メソッド」(KADOKAWA 2023年) | 3ステップの実践で自分の才能を見つけられる。「自分に自信がなく強みなどない」と思っている就活生向け。 |
新卒が就活で自己分析を効率的に進めるためのポイント
自己分析を効率的に進めるためにはいくつかのポイントがあります。ここでは、以下の3つを紹介します。
- 就活準備セミナーなどイベントへの参加
- 就活(自己分析)ノートの作成と活用
- 就職エージェントの活用
ポイントを押さえ、効率良く自己分析を進めましょう。
就活準備セミナーなどイベントへの参加
自己分析を効率的に進めるには、就活準備セミナーなどのイベントに参加することがおすすめです。就活準備セミナーでは、自己分析の方法や面接対策、就活の最新情報など直接プロから学べるため、積極的に活用しましょう。
他の就活生との交流や意見交換できる機会もあり、自分以外の人の考えや経験を聞くことで新たな視点を得られます。自分自身を客観的に見つめ直すきっかけにもなるでしょう。
就活(自己分析)ノートの作成と活用
自己分析を効率良く進めるために、就活(自己分析)ノートを作成し、活用することも有効です。
就活ノートは、就活の予定や進捗だけでなく、自己分析の過程や結果も整理し記録します。就活の進行と共に得られた情報や気づきなども書き足して、常に参照できるツールです。定期的に見直すことでますます自己理解が深まります。
就活ノートには、自己分析と並行して、業界研究や企業研究の内容も記録します。自分の適性と照らし合わせることで志望業界や企業の絞り込みに役立つでしょう。情報の一元化で就活の全体像がわかりやすくなり、自己分析も効率化します。
就活エージェントの活用
自己分析を効率的に進めるためには、就活エージェントを活用してみましょう。就活エージェントは、キャリアアドバイザーによる就活サポートが受けられるサービスです。
何から始めれば良いかわからない人は、就活エージェントの活用が最善の選択と言えるでしょう。プロのアドバイザーの適切なサポートにより、効率良く自己分析できます。
「P-CHAN就活エージェント」は、専任のキャリアアドバイザーによる手厚いサポートが魅力です。内定獲得まで就活生に寄り添い、的確なアドバイスをしてくれます。アドバイスにより自己分析や志望動機作成を迷わず効率的に進めることが可能です。
新卒は自己分析を制して就活を成功させよう
自己分析は就活において重要なプロセスのため、真剣に丁寧に取り組むことが大切です。自己分析によってどれだけ自分と向き合い理解を深められたかで、就活の結果が変わると言っても良いでしょう。
自分一人で自己分析することが不安な人には、就活エージェントの利用をおすすめします。「P-CHAN就活エージェント」は完全無料で、プロのアドバイザーから充実したサポートが受けられます。
もちろん自己分析だけでなく、優良求人の紹介もあり、内定獲得まで就活のプロに伴走してもらえるのが最大の魅力です。
まずは「P-CHAN就活エージェント」の無料相談を利用し、就活の不安や今後の相談をしてみましょう。