インサイドセールスはやめとけと言われるのはなぜ?辞めたいと思ったときの対処法も解説
目次
インサイドセールスの注目度は年々高まっています。その一方で、ネガティブな評価も存在するため「本当にインサイドセールスの仕事を選んでも良いのか」と不安に思っている人もいるでしょう。
この記事では、インサイドセールスを「やめとけ」と言われる理由だけでなく、魅力や向いている人の特徴も解説します。また、インサイドセールスの仕事をどうしても辞めたくなったときの対処法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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インサイドセールスはやめとけと言われる6つの理由
インサイドセールスは他の仕事と同様にやりがいのある業務ですが、「やめとけ」という声があるのも事実です。「やめとけ」と言われる理由を理解しておくことで、入社後はギャップを感じることなく仕事に取り組めるでしょう。
ここでは、インサイドセールスはやめとけと言われる理由を具体的に紹介します。
1人が担当する業務量が多い
インサイドセールスの手法は多くの顧客にアプローチできるため、1人の社員が抱える担当数が多い傾向にあります。
例えば、担当数が10社であれば、10社の案件を同時に進めなければなりません。業界や業種が10社とも異なるケースもあります。
そのため、担当する業界や業種の状況を理解したうえで効果的なアプローチ方法を考えるのは大変です。特に、あまり詳しくない業界や業種を担当することになった場合は、負担を感じることも多いでしょう。
また、インサイドセールスの仕事内容には見込み客へのアプローチだけでなく、既存客へのフォローも含まれます。そのうえで、担当顧客の情報管理も行わなければなりません。
担当顧客の情報管理とは、具体的には以下の業務です。
- どの顧客に連絡を行なったのかをまとめる
- 商談につながる可能性が高い顧客をリストアップして情報を共有する
- 返信がない顧客をリストアップし対応方法を考える
情報管理がおろそかになり対応方法を間違えてしまうと、成約のチャンスを逃したり、クレームを受けたりする恐れがあります。
このように、インサイドセールス担当者はやるべき業務が多いです。担当数が増えるごとに業務量が雪だるま式に増えてしまい、ストレスや疲労がたまりやすいでしょう。
他部署と板挟みになりやすい
インサイドセールス担当者は他部署の社員とコミュニケーションを取るため、板挟みの状況に巻き込まれやすいです。これは、飲食店でホール担当者とキッチン担当者の間に入りながら仕事を進める状況に似ています。
特に関わることが多いのが、マーケティング担当者とフィールドセールス担当者です。一般的には、見込客のリスト獲得をマーケティング担当者が行い、見込客との商談はフィールドセールス担当者が実施します。
双方の間に入るインサイドセールス担当者は、マーケティング担当者から顧客情報を引き継ぎ、成約が見込める顧客情報をフィールドセールス担当者に伝える役割を担います。
マーケティング担当と意見が合わなければ、考えのすり合わせに時間を取られてしまい業務をスムーズに進められません。
また、インサイドセールス担当者の意図がフィールドセールス担当者に伝わらないと、受注のチャンスを逃してしまいます。ときには、それぞれの担当者から厳しい指摘を受けることもあるでしょう。
さらに、自身の担当範囲とは異なる領域で、見込客から「事前に聞いていた話と違う」といったクレームを受ける可能性もあります。社外の人は、どの人がどの範囲を担当しているかを考慮してくれないからです。
このように、他部署との連携に対して負担を感じやすいのも、インサイドセールスの特性です。異なる立場のメンバーとコミュニケーションを取るのが苦手な人は、日々ストレスを抱える状況になるかもしれません。
仕事のノウハウが確立されていない
インサイドセールスは近年ようやく日本で浸透した業務であるため、社内でノウハウを確立しているケースは少ないです。
営業面でさまざまな実績を積み重ねてきた会社であっても、試行錯誤を重ねて成果が出る手法を構築している段階であるケースが多いでしょう。
また、社内の敏腕営業マンが、インサイドセールスで結果を出すノウハウまで持ち合わせているとは限りません。具体的なアドバイスを求めても「自分で考えてみて」と言われてしまう可能性も考えられます。
そのため、業務の進め方や顧客と信頼関係を築く方法など、さまざまな手法を試してベストな方法を見つけていく必要があります。そのうえで成果を出すことが求められるのはもちろん、成果に結びつかなければ説明責任が発生するため、大変な仕事と言えます。
十分な知識やノウハウがない状態で仕事をすることにやりづらさを感じる人は、「仕事が大変で毎日がつらい」と思うかもしれません。とは言え、インサイドセールスの注目度は高まっており将来性がある仕事という側面もあります。
もし、インサイドセールスの仕事を選ぼうか迷っている場合は、「インサイドセールスに将来性があると言われる理由6選!キャリアパスも合わせて解説」を読んだうえで仕事内容や就職先を検討してみましょう。
顧客の本音を理解しづらい
普段から顔が見えない相手とコミュニケーションを取りながら業務を進めるため、顧客の本音が分かりづらい側面があります。
電話で商品やサービスのメリットを伝えたとしても、話した内容が相手にどれくらい伝わっているのか把握しづらいです。もしかすると、顧客にとって的外れな訴求をしてしてしまい相手は嫌気がさしているかもしれません。
それだけでなく、本当に話したい企業の担当者と話せないまま終わるケースもあります。なぜなら、見込客としている企業のルールの中に、「新規のアポイントメントは原則受け付けない」といった内容が含まれているケースもあるからです。
また、メールで営業する場合はいきなり長文を送るわけにはいかないため、商品やサービスの細かい情報まで伝えるのが難しいです。こちらの意図がうまく伝わらず不信感につながる可能性もあります。
このように、インサイドセールスはスムーズにコミュニケーションを図るのが難しく、見込客と信頼関係を構築するのに想像以上の時間がかかります。
これまで「直接会って話せばすぐに伝わる内容が、電話やメールだとなかなか伝わらない」と感じることがあるでしょう。認識のすり合わせがうまくいかないもどかしさを感じながら、仕事を進めなければなりません。
孤独感を抱きやすい
インサイドセールスはオフィスで黙々と作業を進める仕事であるため、孤独感につながりやすいです。
対面でやりとりする機会が少なければ、人と会うことで感じられる温かみやぬくもりを感じるタイミングが減ります。そのため、誰からも応援されていないと感じるかもしれません。
また、人と接する機会が少ないと、「仕事への熱量がわいてこない」といった状況に陥るリスクもあります。ただし、普段から社内や社外で他人と会話するチャンスがあれば、相手からエネルギーを得られてモチベーションを維持できるでしょう。
このように、1人で黙々と仕事をする機会が多ければ、孤独感だけでなく仕事へのモチベーションダウンにつながります。
1人で集中して作業に取り組むことが苦痛でなく、仕事中の雑談があまり好きでない人は、インサイドセールスの仕事にそれほどストレスを感じないでしょう。
逆に、顧客と会って話すことや、先輩や同僚との雑談にやりがいや楽しさを感じる人は、「人と話をする機会がなくてつらい」と感じるかもしれません。
達成感を得るのが難しい
インサイドセールスの仕事内容は受注前の対応や受注後のフォローが中心であるため、成果を数値で測るのが難しく達成感を抱きづらいです。
フィールドセールスであれば、受注数や継続率などの目標を立てて仕事に取り組みます。頑張った成果が数値に反映されるため「目標達成に向けて頑張ろう」と高いモチベーションを保ちやすいです。
一方、インサイドセールスの場合は、「そもそも何を目標にすれば良いのか」といった点があいまいになりやすいです。
例えば、部署全体で「顧客の満足度を高めましょう」「他部署と上手く連携しながら仕事を進めましょう」といった目標を立てたとしましょう。このような目標だと、測定方法が明確でないため達成度を測れません。
そのため「自分は一生懸命頑張っているのに会社は評価してくれない」という不満につながる恐れがあります。そして、不満が積み重なると、仕事へのモチベーションが低下します。
また、自分の頑張りによってフィールドセールス担当者が契約を結べた場合、高評価を得られるのはフィールドセールス担当者です。このように、頑張りが評価されなければ「努力が報われない」といったむなしさを抱く可能性もあるでしょう。
就職先によっては、仕事のノウハウだけでなく目標設定方法や評価基準が不明確であり、なかなか評価されてない状況下で日々の業務に取り組まざるを得ないことも考えられます。
「やめとけ」という声だけじゃない!インサイドセールスの魅力
インサイドセールスの仕事は「きつくてつらい」と感じることも多いですが、魅力的な部分も多くあります。インサイドセールスの主な魅力は、以下の5つです。
- スキルを幅広く身につけられる
- PDCAを回しながら仕事を進められる
- さまざまな業界や業種に関われる
- 他部署との関係を構築する役割を担える
- オフィス以外でも仕事ができる
特に、幅広いスキルを身につけられる点がインサイドセールスの大きな魅力です。例えば、以下のようなスキルを身につけられます。
- ヒアリングスキル
- 仮説を立てるスキル
- 顧客のニーズや課題を検討するスキル
- 適切なアプローチ方法を実行するスキル
- 顧客や他部署の社員と信頼関係を築くスキル
上記のスキルを高めることで、社内で必要不可欠な人材になれるだけでなく、市場価値の高い人材として活躍の舞台が広がります。
インサイドセールスの魅力ややりがいについて詳しく知りたい人は、「インサイドセールスとフィールドセールスの違いは?仕事内容ややりがいを紹介」もチェックしてみましょう。
インサイドセールスがおすすめな人の特徴
営業の仕事の種類は意外と多いため、営業に挑戦したいが自信がない人でもインサイドセールスの適性があるかもしれません。インサイドセールスがおすすめな人の特徴は、以下の5つです。
- 事実と意見を分けて情報を伝えられる
- 物事を速やかに処理できる
- 電話やメールでスムーズにやりとりができる
- 粘り強く物事に取り組める
- 物事をポジティブに考えられる
特に、事実と意見を分けて情報を伝えられる人材は、インサイドセールスの舞台で活躍できる可能性が高いです。
具体的な数値を用いて見込み客とコミュニケーションを図ることで、主張に説得力が生まれます。また、顧客の課題を的確に伝えることで、フィールドセールス担当者は成約に有効なアプローチを考えられます。
このように、見込客との信頼を築いて受注に結び付けるためには、思い込みを排除したうえで正しい情報を伝えることが重要です。そのため、事実と意見を混同せずに話ができる社員は、社内だけでなく社外の担当者からも重宝されます。
インサイドセールスがおすすめな人・向いている人の特徴について詳しく知りたい人は、「インサイドセールスとは?意味やテレアポとの違い、向いてる人の特徴を解説」もチェックしてみましょう。
就職後にインサイドセールスを辞めたいと思ったときの対処法
就職後に「インサイドセールスの仕事を辞めたい」と感じてしまうかもしれません。あらかじめ対処法を理解しておくと、落ち着いて行動できます。ここでは、辞めたいと感じたときの具体的な対処法を3つ紹介するので、きちんと確認しておきましょう。
つらいと感じるポイントを明確にする
どの部分につらさを感じるかを明確にすることで、状況に合わせて対応できます。インサイドセールスにおけるつらいと感じるポイントは、主に以下です。
- 見込み客や既存客をフォローすることの気苦労
- ノウハウが確立されていないことによる不安
- 成果を見通せないことによるプレッシャー
- 他部署との連携によるストレス
- 仕事量が多いことによる心身の不調
つらさの原因が顧客対応に関連したものなのか、それとも社内の何らかの影響によるものなのかを把握してみましょう。
上司や先輩に相談する
つらいことや困っていることを社内のメンバーに話してみると、ストレス軽減につながります。実際に相談することで、仕事面でのアドバイスをもらえたり、業務量を調整してもらえたりします。
何も言わなければ「特に困っていない」と思われてしまうので、機会を見つけて適度に悩みを打ち明けることが大切です。
一定期間はスキルやノウハウを身につけるためと割り切る
相談しても悩みが解決しなければ「やめたい」という気持ちが高まります。とは言え、何も考えずにいきなりやめてしまうと転職活動で苦労する可能性が高いです。
インサイドセールスの仕事を通して身につけたいスキルやノウハウを考えながら仕事に取り組むと、他社でも通用するスキルの習得につながります。期間を決めて転職を視野に入れて仕事をするのも解決策の1つです。
インサイドセールスはやめとけと言われるのには理由がある
インサイドセールスに対して「やめとけ」と声があがるのには、理由があります。例えば、業務量が多かったり、他部署との板挟みになったりする傾向にあるからです。
しかし裏を返せば、成長する機会があり、他部署との関係を構築する役割を担えるということになります。このように、インサイドセールスはさまざまなやりがいのある仕事です。
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