新卒でフリーランスは厳しい?失敗する理由と成功に必要な能力・スキルを解説

新卒でフリーランスは厳しい?失敗する理由と成功に必要な能力・スキルを解説

目次

コロナ禍を経て、リモート勤務や在宅ワークといった働き方の多様化が進みました。その結果、「会社に雇用されオフィスに出社して働く会社員」の数は、これまでに比べて減少しています。

また、そういった社会情勢の変化に合わせて、終身雇用や新卒一括採用といった日本式の働き方も見直され始めています。これから新卒となる人の中には、新卒採用枠で企業に入社するのではなく、フリーランスとして働くことを選択肢に入れている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、新卒フリーランスで失敗してしまう理由や、メリット・デメリット、新卒フリーランスとして働くために必要な準備やスキルなどを紹介します。新卒フリーランスを目指している人は、ぜひ参考にしてください。

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新卒フリーランスの現実は想像よりも甘くない

新卒フリーランスの現実は想像よりも甘くない

結論から言うと、新卒からフリーランスになって仕事を行うのは、想像しているよりも厳しい可能性があります。

昨今、「会社の言いなり、上司の言いなりは嫌だ」などの理由で、会社員を避けてフリーランスを志望する人は増えています。好きな時間に働けると思われがちなフリーランスですが、実際のところ、必ずしも自由に働けるわけではありません。

なぜなら、フリーランスになったとしても、クライアントの要望や依頼に従わなくてはならないからです。

確かに、会社員と違って時間の拘束がない、働く場所を自由に選べるという点は大きな魅力のひとつです。しかし、フリーランスになったところで、誰の指示も受けず完全に自分の思うまま働くことは難しい点は理解しておく必要があるでしょう。

新卒フリーランスで失敗してしまう理由

新卒フリーランスで失敗してしまう理由

新卒フリーランスで失敗してしまう理由は、スキル面や収入面などさまざまです。ここでは、新卒フリーランスで失敗してしまう具体的な理由を紹介します。

経験・実績・スキルが十分ではないから

一般的に、新卒からフリーランスになった学生のほとんどは、フリーランスとして成り立つだけの実績やスキルを持ち合わせていません。そのため、いざフリーランスになったとしても、仕事の受注自体ができない可能性があります。

そもそもフリーランスとして企業と契約を結び仕事を受注するのは、その分野における経験・実績・スキルがあることが前提です。

新卒で企業に就職した場合は、仕事を通してスキルを身につけること、経験を積むことができますが、新卒フリーランスではそうはいきません。

経験・実績・スキルが不十分ならそもそも仕事の受注自体ができない、仕事をしながらスキルを磨かなくてはならないなど、苦労する場面は多くなるでしょう。

フリーランスは収入が不安定だから

フリーランスは会社員と異なり、月給という形で収入が保証されていません。頑張りによっては会社員以上に稼ぐことも可能ですが、仕事の依頼には波があるため、全く収入を得られない月が発生する可能性も出てきます。

もちろんボーナスや昇給といった仕組みはありませんし、体調不良などで働けなくなってしまったときの休業手当なども存在しません。そのため、会社員との収入を比較したときの安定性は大きく欠けてしまいます。

実際問題、収入の不安定さはフリーランスとは切っても切り離せない問題です。金銭的なゆとりがないと収入の不安定さから精神的に追い詰められてしまう恐れもあるため、注意が必要でしょう。

社会的な信用力が低いから

フリーランスは社会的信用力が低いので、賃貸契約やクレジットカード、住宅・車のローンなどの借入難易度が高い傾向にあります。

また、フリーランスの存在自体があまり一般的でないため、知らない人から生活を心配されてしまったり、交際相手の親から結婚を前向きに考えてもらいにくくなるケースも珍しくありません。

フリーランスの認知度は年々上がっていますが、今の段階では信用力は低いと言わざるを得ないでしょう。

働く上での選択肢が減ってしまうから

もし「やっぱりフリーランスではなく会社員として働きたい」と気持ちが変わり、改めて就活を始めてみても、新卒のときほど豊富な選択肢はありません。

会社員として働けば副業をしたり、別の会社に転職したり、フリーランスになってみたりとさまざまな選択肢が生まれます。しかし、新卒からフリーランスとして働くとなると、副業・転職といった選択肢は取りづらいです。

フリーランスをやめた後の選択肢が減ってしまうという点は注意が必要でしょう。

仕事上の人脈・コネ・ツテがないから

新卒フリーランスとして働く上で、仕事をくれるクライアントとの「人脈やツテがない」というのも失敗しやすいポイントです。

フリーランスは依頼してもらえる仕事がないと、収入が生まれません。クラウドソーシングサービス(企業と個人をマッチングさせるサービス)でクライアントを探すこともできますが、収入の安定を狙うなら、継続的に仕事を依頼してくれたり、紹介したりしてくれる人が必要です。

人脈・コネ・ツテがない中で案件を探しつつ、スキル・実績を積むのは非常に困難と言えるでしょう。

企業の仕事の仕組みを知らないから

新卒フリーランスとしての経験しかないと、企業の仕組みを知ることができません。具体的には、企業がどう商品・サービスを開発し、販売しているか、どうやって利益を出しているのかを学べないということです。

たとえフリーランスとして働く場合でも、取引相手の多くは企業です。企業の仕事の仕方や仕組みを知らずに働き始めてしまうと、依頼主のニーズや求めるものを汲み取れず、受注や仕事が難航してしまう可能性も高くなるでしょう。

新卒として就職できなくなるから

経験・スキル・実績がなくてもポテンシャルで採用してもらえるのは、新卒のときだけです。ポテンシャルのみで就活ができる権利は「新卒カード」とも呼ばれますが、就活せずにフリーランスになるのは、自ら新卒カードを手放すということです。

現在は「3年以内の既卒者を新卒枠にする制度」や「第二新卒制度」など、既卒向けの制度も増えてきています。しかしその点を考慮しても、新卒カードを使えなくなるという点は大きなデメリットと言えるでしょう。

税金などの経理面の管理が大変だから

フリーランスになると、確定申告や住民税納付など、多くの税務・経理作業が発生します。こういった経理面の手続きをしたことがないと、あまりの面倒さにサボってしまったり、忘れたりしてしまいがちです。

その他、売り上げが落ちた場合の補助金などにも特別な手続きが必要なので、お金の管理ができない人は、こういった一連の経理面が管理しきれくなってしまうでしょう。

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新卒でフリーランスになるメリット

新卒でフリーランスになるメリット

失敗する要因も多い新卒フリーランスですが、新卒でフリーランスになるメリットも多いです。ここでは新卒でフリーランスになるメリットを紹介します。

好きな仕事を選べる

フリーランスで業務委託として働く場合、仕事のバリエーションが豊富なため、本当にやりたい仕事でお金を稼ぐことができます。

会社員として働く場合は、「入社したい企業がない」「やりたいと思うような仕事がない」「やりたい仕事はあるが、社員の募集がない」といった場面も多いです。

また、正社員として働くと主要な業務のほかに雑務や別の仕事を任されるなど、不得意な仕事ややりたくない仕事もやらなくてはなりません。

「この仕事だけで稼いでいきたい」「この仕事しかしたくない」という人には、好きな仕事ができるフリーランスがおすすめです。

会社員よりも自由な働き方ができる

フリーランス最大のメリットは、働く場所や時間を選べることです。「週5日出社」「1日8時間労働」「休みは土日」「オフィスで勤務すること」のような会社独自のルールに縛られず、自分の好きなときに好きなだけ、好きな場所で働くことができます。

例えば日中はカフェで仕事をする、平日に休んで土日に働くといったことも可能です。自由に働きたい人には、フリーランスが合っているでしょう。

就活せずに働ける

フリーランスなら、就職活動をせずすぐに働き始めることができます。

例えば就活ならではの苦労として、以下のような点が挙げられます。

  • 数か月かけて業界・企業研究を行う必要がある
  • スーツを用意する必要がある
  • 何度も面接の練習をする必要がある
  • 不採用メールでメンタルが削られる

就活で精神的に参ってしまう人も多いため、そもそも就活をしなくても良い点は大きなメリットと言えるでしょう。

新卒の会社員より高い収入を得られる可能性も

フリーランスは働けば働くだけ収入源が増えるため、スキルと頑張り次第では、新卒で就職するよりも高い給料を得られる可能性があります。

日本企業の多くは年功序列型の給与体系です。新卒で会社員として勤め始めると、スキルや実績に関わらずどうしても低い給与からスタートしてしまいます。

その点、新卒フリーランスなら、仕事さえ受注できれば収入の上限なく稼ぐことが可能です。20代のうちに同年代の会社員の2倍以上の収入を得ることも夢ではないでしょう。

責任がある立場になるため自己管理ができるようになる

新卒フリーランスはあらゆる場面で自分自身に責任が問われるため、新卒で企業に入社するよりも自己管理のスキルが身につきます。

会社員の場合は、何かトラブルが起きてしまっても上司が部下の代わりに責任を負ってくれます。しかし、フリーランスの場合はそうもいきません。

新卒フリーランスになると、責任を問われる場面が増えます。例えば、依頼された仕事ができなかったとしても誰にも頼れず、自分で最後まで全ての責任を負わねばなりません。

そういった場面が多くなると、必然的に自分の行動やスケジュール、仕事の進め方などにおいて、自己管理ができるようになっていきます。新卒で会社に勤めるよりも、自己管理面での成長は大きく期待できるでしょう。

新卒でフリーランスになるデメリット

新卒でフリーランスになるデメリット

メリットも多い新卒フリーランスですが、実際のところデメリットも多いです。ここでは新卒フリーランスのデメリットを紹介します。

社会経験が不十分なまま働かなくてはならない

新卒フリーランスは、社会経験がないまま社会人として働くことになります。会社に勤務すれば教えてもらえる基本的なビジネスマナーや書類の書き方、稟議の通し方、仕事の仕組みなどを教えてくれる人はいません。

新卒会社員なら先輩や上司からの指導や研修・OJTなどで学べることも、新卒フリーランスでは学ぶ機会がないです。

失敗の責任は全て自分に返ってきますし、フォローをしてくれる人もいません。そのため、業務を進める中で自分で試行錯誤し、クライアントの反応を見つつトライ&エラーを繰り返すことになります。

あえて厳しい環境に身を置くことは、成長できる機会とも言えますが、学べる場所がない点はデメリットと言えるでしょう。

働き過ぎになってしまう恐れ

新卒フリーランスはオーバーワークにも注意が必要です。

フリーランスには「好きな時間に好きなだけ働ける」というメリットがあります。逆に言えば、決まった休日がないので、少しでも多く稼ぐために働き過ぎてしまう危険性も高いです。

また、フリーランスには有給制度がありません。仕事を休むことがそのまま収入減に繋がってしまうことから、「会社員よりも労働時間が長い」という人が意外と多くいます。

オーバーワークで体調を崩さないように、日頃から注意する必要があるでしょう。

会社員に比べると福利厚生がほとんどない

フリーランスの場合、会社員であれば受けられる福利厚生がほとんどありません。傷病手当金や失業手当が受け取れないだけでなく、年金や健康保険料の半額負担もありません。

また、フリーランスは国民年金にしか加入していないため、会社員に比べて将来受給できる年金額も少なくなるでしょう。

さらに、会社員なら受けられる会社からの補助や支給品もありません。フリーランスは自由に働けるものの、一度働けなくなってしまうと後ろ盾がないという不安の大きい働き方です。

企業に転職する際は不利になることもある

新卒フリーランスになった後、「やっぱり会社員として働きたい」と思っても、転職活動を始める際に不利になる可能性があります。これは、既卒として就職活動をしなくてはならないのに加え、新卒フリーランスは企業で一度も働いた経験がないためです。

「会社で働いた経験がない=企業で会社員として働くことができるのか?」と、企業側に疑念を抱かせる可能性も出てきます。

また、就職活動においては、他の会社で会社員として経験を積んできた人と競わなくてはなりません。「新卒フリーランスで会社員経験が一切ない」ということは、ハンデとなり得ることをよく承知しておきましょう。

最初はフリーランスの収入だけでは立ち行かない可能性もある

新卒でフリーランスとして活動を始めても、すぐにフリーランスの仕事一本で生活ができるとは限りません。フリーランスの仕事だけで初月から生活できるほどの収入を得られる人は限られてきます。

そのため、始めは日雇いやアルバイトなどと並行して働くことになります。しかし日雇いやアルバイトとして働いている時間は、フリーランスとしての活動ができません。

その結果、限られた時間の中で実績やスキルを積むための工夫が必要になります。日雇い・アルバイトの方が本業になってしまわないように気を付けつつ、稼働する必要があるでしょう。

全ての業務を自分で行わなくてはならない

フリーランスは主要な業務以外にも、以下のような雑務や周辺業務まで自分一人でこなす必要があります。

  • 案件探し
  • 経理処理
  • 確定申告

経理処理や確定申告はお金さえ払えば外注化できますが、金銭的な余裕がないうちは自分で行う必要があります。特に税務・経理など、お金の管理が苦手という人にはフリーランスという働き方は厳しくなるでしょう。

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新卒フリーランスに向いていない人の特徴

新卒フリーランスに向いていない人の特徴

学生時代の経験や自身の性格などで、フリーランスにも向き不向きが出てきます。ここでは、フリーランスに向いていないと思われる人の特徴を紹介します。

組織で行動するのが好きな人

「組織で行動するのが好きな人」や「会社のルールのもとで働くことに抵抗がない人」は、新卒でわざわざフリーランスを選ぶ必要はないでしょう。

チームに所属するフリーランスも一定数存在しますが、基本的には自分一人だけで業務を進める時間が多くなります。組織で行動する機会は、会社員の方が多いです。

組織で行動するのが好きな人は、会社員としての働き方の方が合っているでしょう。

学生時代にスキル・実績・人脈を作れていない人

学生時代にスキルや実績、人脈が作れていない人は、フリーランスになってから苦労するかもしれません。フリーランスはスキル・実績・人脈が収入に直結するためです。

フリーランスとして働き始めた直後でも、お金に見合うだけの仕事のクオリティが求められます。また、実績や人脈がない状態ではなかなか仕事が舞い込んできません。

そのため、「なんとなくフリーランスになってみる」ではすぐに立ち行かなくなってしまうでしょう。

貯金など金銭的余裕のない人

金銭的余裕のない人がいきなりフリーランスになるのは、リスクが高いと言えるでしょう。フリーランスになってすぐ、生活できるほどの十分な収入を得られるとは限らないからです。

そのため、卒業時点で十分な貯蓄がないとすぐに生活できなくなってしまいます。また、お金がないことで精神的なゆとりがなくなる恐れもあります。

十分な貯金がある、または実家暮らしで生活を節約できるなど、金銭的にある程度ゆとりのある状態でなければ、苦労する可能性が高いでしょう。

周りの目や評価が気になる人

新卒フリーランスは、周りから反対されるケースも多いです。「絶対上手くいかない」「就職した方が良い」など、周りからは厳しく言われることが多いため、そういった周囲の目が気になる人はフリーランスには向かないでしょう。

成功すれば周りの評価も大きく変わりますが、それまでは厳しい視線が向けられ続けることを覚悟しておかなければなりません。

新卒フリーランスに向いている人の特徴

新卒フリーランスに向いている人の特徴

続いて、新卒フリーランスに向いている人の特徴を見ていきましょう。

フリーランスとして働けるだけのスキル・実績をすでに持っている人

学生時代からフリーランスとしてある程度活躍している、またはフリーランスとしてすぐに活動できるスキルや資格を持っている人は、新卒フリーランスに向いています。

例えば「アプリ開発実績」「企業のLPデザイン経験」など、分かりやすくアピールできる実績を持っていれば、すぐに仕事を獲得できる可能性があります。

逆に言うと、こうしたスキル・実績を積むためには学生のうちからフリーランスとして働く経験をしておかなくてはなりません。

自分を売り込むことが得意な人

相手に自分を売り込むことが得意な人には、新卒フリーランスが向いています。会社員として働く場合と異なり、新卒フリーランスは待っているだけでは仕事の依頼が来ません。

フリーランスの場合、クラウドソーシングサイトや企業HP、求人サイトなどで常に案件を探し、営業活動を行って仕事を獲得する必要があります。そのため、自分を売り込む能力は非常に重要です。

なお、単価が安い案件だけに絞れば、すぐに仕事を見つけられる可能性はあります。しかし、自分の労働力を安く売ってしまうと「働いているのに全然生活が成り立たない」ということになってしまう恐れもあります。

自分のスキルや実績に見合った報酬を受け取れるよう、積極的に契約の見直しや報酬の交渉ができる人は新卒フリーランスに向いているでしょう。

向上心や挑戦意欲が高い人

仕事に対しての向上心や挑戦意識が高い人もフリーランスに向いています。

フリーランスは企業勤めの会社員に比べて、収入や仕事の量が不安定です。しかし、仕事のやり方次第では収入を伸ばせたり、会社員では挑戦できない仕事に挑戦してスキルや経験を増やしたりすることができます。

逆に、現状維持や安定を求めて同じ仕事を繰り返しているだけでは、取り残されてしまう可能性が高いです。業界で求められるスキルや仕事の変化を読み取り、それに合わせて学んでいく向上心や挑戦意欲のある人がフリーランスに向いています。

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新卒フリーランスとして働くために必要な能力・スキル

新卒フリーランスとして働くために必要な能力・スキル

ここからは、新卒フリーランスを目指す人向けに、新卒フリーランスとして働くために必要な能力・スキルを紹介します。

即戦力となるスキルや資格

新卒フリーランスとして働くためには、ライティングスキル、プログラミングスキル、デザインスキルなど、即戦力として活躍できるだけのスキルが必要です。

業界によっては資格が必須ではないかもしれませんが、少しでも役立ちそうな資格は積極的に取得を目指すのがおすすめです。その他、本やWeb上で独学する、クラウドソーシングサイトで実際に案件を受注しスキルを積むというやり方も良いでしょう。

提案力

依頼通りのことをただ実行するだけでなく、「これもあったらいいな」「もっとこうしたら良いのに」といった提案ができるとクライアントに重宝されます。

特に会社員の立場では提案できないような、プロならではの柔軟なアイディアが出せると良いでしょう。

営業力・交渉力

新卒フリーランスとして生計を立てていくためには、案件を獲得する営業力と、自分を安売りしないための交渉力が大事です。

「案件単価をアップしてほしい」といった交渉が難しければ、「〇円以下の仕事は受けない」「この仕事はこの範囲までしか請け負わない」など、自分なりの判断基準をもっておきましょう。

個々の企業とのやり取りでこうした意識を持つことはもちろん、SNSやブログでスキルをアピールする、イベントに出席して人脈を作るといった活動も大切です。

お金に関する基礎知識

フリーランスは仕事だけでなく、経理処理や税務申告まで自分で行わなくてはなりません。経理処理や税務申告に間違いがあると、計算や申告がやり直しとなり、仕事をする時間を削られてしまうことになります。

最近は、フリーランス向けに経理処理や税務申告を解説した書籍も出版されているので、時間があるときに勉強しておくのが良いでしょう。

自己管理能力

フリーランスは働く時間や場所が自由な分、自分の仕事を自分で管理する能力が求められます。

「1日〇時間稼働する」「今日は〇件仕事をこなす」といった仕事のスケジュール管理のほか、きちんと休息を取り体調を維持することも自己管理のうちです。自己管理ができないと、仕事が行き詰まったり体調を崩したりする恐れがあります。

「誰かにスケジュールを管理してもらわないと仕事ができない」「納期や締め切りを守るのが苦手」といった人は、自己管理能力を鍛えなくてはなりません。

新卒フリーランスにおすすめの職種・ジャンル

新卒フリーランスにおすすめの職種・ジャンル

あくまで一例ですが、新卒フリーランスにおすすめなのは以下のような仕事です。

  • パソコンさえあればできる仕事(プログラマー、ライター、デザイナー、動画編集など)
  • 自分の強みを発揮できる仕事(画家、マンガ、Youtube、音楽関係など)
  • 資格が活かせる仕事(調理師、ネイリスト、美容師など)

上記に共通するのは、自分を売り込むことで最終的に結果に繋がるという点です。もちろん人それぞれ適性は異なるので、自分の得意なことや興味に合わせて検討してみましょう。

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新卒フリーランスになるために準備しておくべきこと

新卒フリーランスになるために準備しておくべきこと

新卒フリーランスになるためには、しっかりとした準備が必要です。ここからは、新卒フリーランスとしてすぐに活躍するために準備しておくべきことを紹介します。

学生のうちに実績やスキルを身につけておく

学生のうちに実績やスキルを身につけておけば、卒業後フリーランスとしてすぐに活躍できる可能性が高まります。

実績やスキルを身につけるために有効なのは、学生のうちに仕事をしてみることです。クラウドソーシングサイトや求人サイトを確認し、自分ができそうな仕事を探してみましょう。

学生のうちから実際に仕事をして実績やスキルを高めておけば、卒業後の不安も減るはずです。

人脈を作り営業先の目途を立てておく

新卒フリーランスとしてすぐに仕事を受注できるよう、学生のうちから人脈やクライアント作りを積極的に行いましょう。

フリーランスとして本格的に活動を始めてからクライアントを探すよりも、案件受注の目途をある程度立ててから活動する方が、安定した形でスタートが切れます。

名刺を作ってセミナーや交流会に参加するのも良いでしょう。

しっかり貯金をしておく

貯金額の目安は、全く収入がない状態でも半年〜1年暮らせるくらいの生活費です。フリーランスとして働いて、すぐに生活できるだけの収入が得られるかどうかは分からないため、貯金額は多いに越したことはありません。

仕事が見つからなかったり、怪我・病気で働けなくなったりしてしまっても、会社員のように失業手当や傷病手当は支給されません。お金に余裕がなくなると精神的な余裕もなくなり、辛い思いをして働かなくてはいけなくなります。

そのため、フリーランスとして活動を始めるまでにある程度のお金は蓄えておきましょう。

新卒フリーランスではなく副業という選択肢も

新卒フリーランスではなく副業という選択肢も

初めからフリーランスとして働くのではなく、一度就職して会社員として働きつつ、副業という形で始めて見るのも良いでしょう。会社員として安定した収入を得つつチャレンジできるので、フリーランスとしてのリスクをほとんど負わずに働き始められます。

また副業として始めることで、余裕を持って実績・スキルを積めるのに加え、基礎的なビジネスマナーや企業の仕事の仕組みも学べるのもメリットです。

フリーランスは会社員を経験してからでもチャレンジできるので、必ずしも新卒フリーランスにこだわる必要はありません。

新卒フリーランスを目指すなら入念な準備が必要

新卒フリーランスを目指すなら入念な準備が必要

新卒フリーランスは魅力的な働き方である一方、後ろ盾がなく失敗するリスクもあったり、求められるスキルや実績が高かったりするなど、安易におすすめできない働き方です。

新卒でフリーランスになる場合は、学生のうちに即戦力として働けるスキルや実績を積み、人脈・貯金を作っておくなど入念な準備をした上で臨みましょう。

もし、本記事を読んで「自分は新卒フリーランスとして働くのが難しい」と感じた場合は、P−CHAN就活エージェントに相談してみましょう。無料サービスなので、どなたでも気軽に利用できます。

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この記事の監修者

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創業60年。一貫して人材サービスに携わり、累計2万社を超える企業の採用を支援。
東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県を中心にサービスを展開。
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