【2024卒必読】新卒の採用スケジュールと時期別のアプローチ方法

就活を初めて経験する人は、「どのようなスケジュールで動けば良いの?」と悩みがちです。就活のスケジュールは年々変化しているため、最新の動向を押さえておくことが大切です。

そこでこの記事では、2024年新卒の就活生に向けて、一般的な採用スケジュールを紹介します。スムーズに就活を進めるためにするべきことも時期別にまとめているので、新卒の就活に対する不安がある人はぜひ参考にしてください。

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2024卒の新卒採用スケジュールは2023卒と変わりなし

2024卒の新卒採用スケジュールは2023卒と変わりなし

政府が企業へと要請している就活スケジュールは以下の通りです。

  • 2023年3月に就職情報解禁
  • 2023年6月に面接解禁

この流れは、23年卒と変更はありません。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大対策をきっかけに、採用選考をオンラインで行う企業が大幅に増加しました。規制緩和以降も、引き続きオンラインでの選考を行う企業もあります。

就活のオンライン化により採用プロセスが効率化され、内定のタイミングが早まることもあります。上記の一般的な流れは目安と考え、気になる業界や企業の採用スケジュールは、こまめに確認しましょう。

新卒の一般的な採用スケジュール例

新卒の一般的な採用スケジュール例を紹介します。なお、ここで紹介しているのは政府が「就職・採用活動に関する要請」にて発表しているスケジュールです。

大まかな流れを把握し、内定を獲得するまでのイメージを掴みましょう。

大学3年の6月〜翌年2月:インターンシップの実施

採用活動が本格化する前に、インターンシップが実施されます。実施期間は企業によって異なりますが、大学3年生の夏〜冬にかけて行われるのが一般的です。また、夏休みや冬休みなどの長期休暇に実施が増える傾向があります。

インターンシップは学生が実際に就業体験することで、具体的な仕事内容や社風、人間関係などを身を持って体感し、学生と企業とのミスマッチを防げるのが大きなメリットです。

実施形式は、大きく分けて短期インターンと長期インターンの2種類あります。短期・長期で明確な日数の決まりはありませんが、一般的に短期インターンの期間は1日〜1か月ほどです。

セミナー形式やグループワーク形式で行われることが多く、実業務に携わるケースはあまり見られません。どちらかと言えば、自社について学生に知ってもらう目的が大きいです。

一方で長期インターンの期間は3か月〜1年ほどと長く、実務を経験できます。実践的な業務を行うことで就職をした後の自分をイメージしやすい、社会人に必要なスキルや知識を身につけられるのが大きなメリットです。

大学3年の3月:採用情報の解禁

大学3年の3月になると採用情報が解禁され、企業説明会が開催されます。就活生の多くが採用情報の解禁前に就職候補先の企業を選定しているため、エントリーの受付が開始されたら、多くの学生が一気に応募します。

そもそもエントリーとは、関心がある企業に対して「選考に参加することへの意志表示として、個人情報等を提供すること」です。エントリーすることで、説明会や面接日程の把握・予約など、その企業の選考に進むにあたって必要な情報を得られるようになります。

エントリーしないまま応募書類を送ったとしても、選考に参加することはできません。エントリーの受付が早期に終了する可能性もあるため、気になる企業には早めにエントリーしましょう。

大学3年生の3月以降は、採用情報の解禁やエントリーの受付が開始され、「就活が始まった」と実感する学生も多いです。

大学4年の6月:採用選考が開始、内々定が出る

書類選考を通過した学生に対しては、6月1日以降に面接が行われます。個人面接の他にも、グループディスカッションや集団面接など、複数回面接が行われるのが一般的です。

最終面接に合格すると、内々定が出ます。内々定で書面を取り交わすことは少なく、口頭、もしくはメールで通知が来るケースがほとんどです。

例年6月時点で内々定を獲得している学生は6割〜7割を超え、就活の進捗状況に差が出始める時期でもあります。

大学4年の7月〜8月:不足人員を夏採用で補完

選考のピークは6月ですが、採用予定人数に達していない企業は夏まで選考が継続されます。

ただし、競争倍率が高い大企業は夏前に選考を終える場合が多く、夏以降に選考を続けるのは中小企業がほとんどです。また夏採用は、採用枠が少ないため競争率が上がる、スケジュールがタイトになりやすいといった傾向が強く、やや厳しい戦いになると言えます。

夏以降に内定を獲得するためには、積極的に合同説明会に参加する、就活エージェントを活用するなどで、事前準備を今まで以上にしっかり行うことが大切です。

大学4年の10月:内定通知の解禁・内定式の開催

学生の入社意志が確認できたら、内定通知書が発行されます。

内定通知書の発行は義務ではありませんが、新卒者は多数の企業から内々定を獲得しているケースが多く、辞退を防ぐために発行されることがほとんどです。

内定通知書は法的な拘束力が発生するため、発行後は企業側からはもちろん、学生側からも一方的に内定の取り消しを行うことはできません。

また、多くの企業で10月1日以降に内定式が行われます。基本的に参加自由とされますが、内定式では入社に関する事務手続きなど、重要な説明が数多くあります。

また、上司や同期との親睦を深めるきっかけにもなるため、体調不良などよっぽどの理由がない限りは参加しましょう。

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【企業の種類別】新卒の採用スケジュール

【企業の種類別】新卒の採用スケジュール

新卒の採用スケジュールは、企業によって異なります。以下の4つのケースにおける、一般的な採用スケジュールを見ていきましょう。

  • 大手企業の場合
  • 中小企業の場合
  • ベンチャー企業の場合
  • 外資系企業の場合

大手企業の場合

大手企業は経団連に加盟しているケースが多く、政府の「就職・採用活動に関する要請」に従い、以下のスケジュールとなる傾向にあります。

  • 広報活動:大学3年生の3月1日〜
  • 選考活動:大学4年生の6月1日〜

給与の高さや福利厚生の充実から大手志向の学生は多く、活動解禁直後から競争率は高くなります。就活生が同じ時期に一気にアクションを起こすため、情報収集やエントリーシートの作成など、早めに対策を終わらせておきましょう。

中小企業の場合

中小企業の場合、経団連に加盟しているかどうかでスケジュールが大きく異なります。経団連に加盟している場合、大手企業と同様に以下のスケジュールで進みます。

  • 広報活動:大学3年生の3月1日〜
  • 選考活動:大学4年生の6月1日〜

経団連に加盟していない企業の場合は、上記スケジュール通りにはなりません。優秀な学生をより早く確保するため、上記スケジュールよりも前倒しで進むケースもあります。

また、中小企業は春採用、秋採用と採用活動が年2回行われることが多いのも特徴です。思うように内定を獲得できない人は、選考が7〜10月ごろに行われる秋採用を狙うのも選択肢のひとつです。

ベンチャー企業の場合

ベンチャー企業は経団連に加盟していないため、採用スケジュールは基本的に企業が独自で定めています。大学3年生のうちから選考が始まる企業もあれば、年間通していつでも選考を行っている企業もあるのが実情です。

情報が一括されている大手就活サイトは掲載費用が高額なため、企業によっては登録していないケースも多くあります。就活サイトで情報収集ができない場合は、企業の公式サイトをチェックするのが基本です。

外資系企業の場合

外資系企業の多くは、経団連に加盟していません。そのため、独自のスケジュールで選考が進むことが多いです。日系企業よりもスケジュールが前倒しになることが多く、大学3年生の11月頃から選考開始、翌年3月に内定が確定というケースもあります。

ただし、近年は経団連に加盟する外資系企業も少しずつ増えてきました。経団連に加盟している企業の場合は、国内大手企業と同様のスケジュールを採用しているケースが多いです。

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新卒の採用スケジュールから逆算|時期別にやるべきこと

新卒の採用スケジュールから逆算|時期別にやるべきこと

新卒の採用スケジュールから逆算し、時期別にやるべきことを紹介します。

大学3年の2月まで:業界・企業の研究や就活の軸の決定

大学3年の2月までに、多くの業界や企業について研究し、理解を深めましょう。さまざまな仕事を知ることで、自分に合った業界はどれか、どんな仕事に就きたいかを具体的にイメージできます。

併せて就職の軸を決めておきましょう。例えば、以下のような譲れないポイントや働く動機を明確にすることで、その後の就活がスムーズに進むはずです。

  • 人と関われる仕事がしたい
  • チームで課題を解決した
  • 人に幸せや安心を与えられる仕事をしたい
  • 人の生活を豊かにする助けをしたい
  • 成長中の企業で自分のスキルを活かしたい

インターンシップに参加すると業界や企業についてより深く知ることができ、将来の自分の姿をリアルに想像できます。

3月以降は就活が本格化し忙しくなるため、2月までに事前準備を実施しておくのが理想です。

就活の軸についてより詳しく知りたい方は、「就活の軸一覧|面接やES作成で役立つ軸を業界・業種別に紹介」や「就活の軸の決め方は?具体的な方法や考慮すべき要素を紹介」も読んでみてください。

大学3年の3月:企業説明会への参加・エントリーシート作成

興味がある企業の説明会には、可能な限り参加しましょう。企業説明会では、企業のビジョンや採用情報といった基本的な情報だけでなく、現場の社員のリアルな声を聞けるのが大きなメリットです。

対象の企業に対してより理解が深まることで、自分の理想に合った就職先を選びやすくなります。

同時に、エントリーシートの作成にも着手しましょう。選考に参加するためには、必ず期日内にエントリーシートを提出する必要があります。

大学4年の4月〜5月:選考対策

6月の選考開始に向けて、選考対策は欠かせません。選考対策とは具体的に、「筆記試験の対策」と「面接の対策」が必要です。

筆記試験の主な目的は、企業が定める学力の基準をクリアしているか、社会人として最低限の教養が身についているかなどを見極めることです。

面接の回数や形式は企業によって異なりますが、第一次面接、第二次面接、第三次面接、最終面接と複数回行われることがほとんどです。

また、面接形式も個人面接、集団面接、グループディスカッションなどの形式があるため、それぞれの特徴や対策法を確認しましょう。

筆記試験の対策方法

最も一般的な筆記試験は、株式会社リクルートが作成する「SPI」です。SPIでは、国語(言語系)や算数(非言語系)の基礎学力を測る問題や、性格検査の問題が出題されます。

SPIは、問題パターンや出題される範囲がある程度決まっているため、過去問を解くことが有効な対策方法です。ある程度過去問を解いたら、模擬試験を受けて自分の実力を把握するのも忘れてはなりません。

大学のキャリアセンターやWebなどで模擬試験が実施されているので、積極的に活用しましょう。

選考が始まると勉強時間の確保が難しく、心の余裕がなくなります。落ち着いて勉強できるうちに模擬試験まで終わらせましょう。

面接の対策方法

面接対策は、以下のことを行いましょう。

  • よく聞かれる質問に対する答えを準備する
  • 形式に合った対策法を知る
  • 模擬面接を行う

新卒の面接では、定番の質問がいくつかあります。例えば、自己PRや志望動機、学生時代に力を入れたことなどは、ほとんどの企業で聞かれるでしょう。おおよそのテンプレートを作っておき、面接当日に企業が求める人材に合わせて回答を微調整します。

また、面談の形式によって、気をつけたいポイントが変わります。例えば個人面接では、学生の本質を知るために、回答した内容を深掘りされることが多いです。信念があり信頼できる人柄だとアピールするために、話に一貫性を持たせることを意識して話しましょう。

集団面接では、一人に与えられる回答時間は短くなります。結論、理由、具体例、結論という流れを意識し、要点をはっきりさせて回答する練習をしましょう。

グループディスカッション対策は、一人でも行えます。例えば、時事問題をテーマに自分の見解を書き出し、結論を出すことを習慣化するだけでも論理的思考を鍛えられます。

ディスカッションは慣れも必要なため、就活をしている友人に声をかけ模擬グループディスカッションをするなどの反復練習を繰り返しましょう。

新卒の面接の質問についてもっと知りたい方は、「新卒の採用面接でよくある質問集!質問の意図や高評価につながりやすい答え方の例も紹介」も読んでみてください。

大学4年の6月〜7月:選考への参加

大学4年生の6〜7月は、エントリーシートを通過した企業の選考に参加します。

もちろん、エントリーシートが通過したからといって、必ずしも選考に進む必要はありません。面接の日程が過密だと1社1社の対策に力を入れられず、結局全て中途半端になってしまうこともあります。

余裕を持ってスケジュールを組むために、選考を受ける企業はある程度限定しましょう。

内定後〜大学卒業前:就職に向けた準備

内定が出ると気が緩んでしまいがちですが、大学卒業までにやることはたくさんあります。例えば、勤務地によっては物件探しをする必要がありますし、時間に余裕があれば仕事で活かせる資格を取得するのも良いでしょう。

また、入社前研修を行う企業もあります。入社前研修とは、正社員が実務に就く前に行われる教育プログラムのことです。オリエンテーションやグループワーク、社内見学などが実施され、入社後にスムーズに業務に入るために行われます。

就活がひと段落すると「残りの学生生活を満喫したい!」と思うかもしれませんが、社会人になることに対する漠然とした不安をなくすためにも、就職に向けた準備を万全にしましょう。

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新卒の採用スケジュールに関するよくある質問

新卒の採用スケジュールに関するよくある質問

新卒の採用スケジュールに関するよくある質問を紹介します。

Q.政府が発表するスケジュールより早く選考を開始する企業があるのはなぜですか?

政府が発表している以下のスケジュールは、あくまで目安です。

  • 3月に会社説明会が解禁
  • 6月より順次選考開始

必ず従わなければならないスケジュールではないため、早く選考を開始する企業は数多くあります。また、経団連に加入していない企業は、そもそも政府の指針の対象となりません。

Q.今後スケジュールの早期化がさらに進む可能性はありますか?

オンライン選考の普及で採用効率が上がり、今後も早期に採用枠が埋まる可能性が考えられます。また、コロナ禍が落ち着き業績回復したことで、学生を早期に囲い込もうとする動きが早期化を進める原因にもなり得るでしょう。

早期化に対応するためには、大学の単位を計画的に取得し、就活にかける時間を確保することが大切です。

また、就活が早期化することで早く内定が獲得できる、内定者インターンに参加できるなどのメリットもあるため、肯定的に捉えるように思考を変えていくと良いでしょう。

Q.早い人はいつ頃内定をもらいますか?

外資系やベンチャーなど早期選考を行う企業は、大学3年生の12月前に内定を出すこともあります。政府主導のスケジュールと比べると半年程度早く、その後の就活において心の余裕が生まれるのは大きなメリットです。

ただし、有能な就活生がライバルになる可能性が高いことや、国内大手企業の本選考へエントリーができない可能性もあるため、内定獲得の時期が早ければいいというわけではありません。

新卒採用のスケジュールに沿って効率的に就活をしよう

就活は3月から広報活動が開始され、6月から選考が開始されるのが一般的ですが、前倒しになる企業も多いです。就活を成功させるためには、就活の準備から就職までの具体的な流れを理解し、適切な対策をすることがキーポイントです。

イレギュラーな対応が必要になる可能性があることも頭に入れ、早め早めに情報収集や事前準備をしましょう。

P-CHAN就活エージェントでは、面接練習やES添削など、初めて就活を行う学生のためのサポートが充実しています。専門のエージェントからのアドバイスを受け、効率的に就活を進めて採用を勝ち取りましょう。

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