資格なしでも介護士になれる?無資格での転職を成功させるポイントを解説

介護士の仕事に興味はあるけれど、「資格なしでは働けないんじゃないか」「未経験でも大丈夫かな」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。初めての介護の現場は、分からないことが多く、一歩踏み出せずにいる人も少なくありません。

この記事では、資格なし・未経験でも始められる介護士の仕事内容や、無資格からキャリアアップする方法まで幅広くご紹介します。

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介護士は資格なしでも働ける?無資格でも可能だが2024年からは研修受講が必要

介護士は資格なしでも働ける?無資格でも可能だが2024年からは研修受講が必要

介護士の仕事は、資格を持っていなくても始められます。未経験や資格なしでも、生活援助や簡単なサポート業務からスタートできるため、誰でも挑戦しやすい職種です。

しかし、2024年度からは「認知症介護基礎研修」の受講が原則必須となりました(※)。義務化された背景には、認知症高齢者への対応力を、全ての介護職員に身につけてもらう目的があります。無資格で介護士として働き始める場合は、入社してから1年間は受講猶予期間が設けられているため、入社時は無資格でも問題ありません。

認知症介護基礎研修は初心者向けに作られており、難易度は高くありません。合計150分ほどで終了するカリキュラムのため、できるだけ早めに受講を済ませておくと安心です。

※出典:厚生労働省「介護保険最新情報

資格なしでもできる介護業務

介護士の仕事には、資格がなくても担当できる業務と資格が必要な業務があります。ここでは、資格なしでできる以下の業務を紹介します。

  • 介護施設における生活援助
  • 有資格者とともに行う場合の身体介護
  • 介護施設内での事務作業
  • 施設への送迎や外出時の同行

介護施設における生活援助

介護施設で無資格でも担当できる業務のひとつが生活援助です。生活援助とは、利用者が快適に過ごせるように、身の回りの環境を整えるサポートをする仕事です。

具体的には、居室や共用部分の掃除、洗濯やシーツ交換、日用品の補充、衣類の整理などが含まれます。直接利用者の身体に触れず、生活環境を整えることが中心となるため、資格がなくても取り組めます。

生活援助を行う中で利用者と会話を交わす機会も多く、自然とコミュニケーション力が身につく業務です。介護の現場では利用者との信頼関係が重要なため、生活援助の業務は無資格の人にとって貴重な経験となります。

有資格者とともに行う場合の身体介護

無資格の人でも、有資格者の指導や補助のもとで一部の身体介護に関わることがあります。直接の介助は資格を持つ職員が中心となって行い、資格を持たない介護士は準備や片付け、利用者への声かけなどを担当しながら現場で経験を積みます。

具体的な業務内容は、入浴介助の際に着替えを手伝ったり、移乗介助で介助者を支えるサポート役に回ったりすることです。

身体介護の現場に同席することで、実際の介助の流れや手順を間近で学べるため、将来資格を取得した際にはスムーズにひとりで身体介護を担えるようになるでしょう。有資格者の指導のもとで作業を行うため、未経験でも安心して取り組めます。

介護施設内での事務作業

介護施設内での事務作業も、無資格でできる業務のひとつです。事務作業は現場を支える裏方として、施設運営に欠かせない役割を担っています。主な業務は、電話応対や来客の対応、書類作成、データ入力、介護記録の整理、シフト管理の補助などです。

直接的な介護業務には携わらないため、介護未経験でも一般的なパソコンスキルや事務スキルがあれば取り組みやすい仕事です。また、現場スタッフと情報を共有しながら働くことで、介護職への理解を自然と深められます。

事務職として経験を積むうちに、介護職へのキャリアチェンジを目指すきっかけになる場合もあります。

施設への送迎や外出時の同行

利用者の送迎や外出時の付き添いも、介護施設で無資格者が担当できる仕事です。特にデイサービスの現場で必要とされ、運転業務や同行補助を通じて利用者の安全を守ります。介護資格がなくても、普通自動車免許を持っていれば送迎ドライバーとして働くことが可能です。

車の運転が難しい場合でも、送迎補助の業務であれば担当できます。車への乗降を手伝ったり、車いすを固定したり、移動中に利用者の様子を見守ったりします。

散歩や買い物などの外出に同行する際は、事故や迷子を防ぐための見守りや、荷物を持つなどのサポートを行います。移動中などに利用者と会話を交わす機会が増えるため、自然と信頼関係が築かれ、介護職としてのやりがいを感じられるでしょう。

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資格なしではできない介護業務

資格なしではできない介護業務

介護士の仕事には、法律や制度で資格が必要と定められている業務があります。ここでは資格なしでは担当ができない以下の業務について紹介します。

  • 単独で行う訪問介護
  • 喀痰吸引や経管栄養の処理などの医療的ケア

単独で行う訪問介護

訪問介護は資格がなければ担当できない業務内容のひとつです。訪問介護とは、利用者の自宅を訪問して必要な介護サービスを提供する仕事です。

特に、入浴・排泄・食事などの身体介護を単独で行う場合は、法律により資格が必須と定められています。「介護職員初任者研修」以上の資格を取得していなければ、身体介護を利用者の自宅で担当することはできません。

単独訪問では、利用者の状態に応じて迅速な判断を求められる場面も多く、専門知識や経験が重要です。そのため、まずは介護施設で経験を積みながら資格を取得し、ステップアップして訪問介護に挑戦するのが一般的な流れです。

喀痰吸引や経管栄養の処理などの医療的ケア

介護現場における喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアは、特別な資格と研修を受けた職員のみ行うことが許されています。無資格のスタッフがこれらの医療的ケアを実施することは法律で禁止されています。

喀痰吸引や経管栄養などの医療行為はもともと医師や看護師のみが行うものでしたが、一定の条件を満たし「認定特定行為業務従事者研修」などの専門研修を修了した介護職員も対応できるようになりました。ただし、介護福祉士であっても必要な研修を受けていなければ医療的ケアはできません。

医療的ケアが必要な現場で働きたい場合は、まず介護現場で経験を積みながら、必要な資格や研修を計画的に取得することが求められます。

資格なしから介護業界で専門性を高める方法

資格なしから介護業界で専門性を高める方法

資格なしの状態から専門性を高めるには、現場で経験を積みながら段階的に資格を取得し、専門知識とスキルを磨いていくことがポイントです。

  • 介護職員初任者研修を取得する
  • 実務者研修を修了してスキルを広げる
  • 介護福祉士の国家資格を取得する

介護職員初任者研修を取得する

資格なしから介護の専門性を高める第一歩として、まず目指すべき資格は「介護職員初任者研修」です。

この研修では介護の基礎知識や基本の技術を学べるため、未経験から介護業界に挑戦する人に適しています。介護職員初任者研修を取得すると、訪問介護などの身体介護をひとりで担当できるようになり、業務の幅が広がります。

初任者研修は全国のスクールや通信講座で受講でき、修了までの期間は一般的に1〜3か月程度です。研修で身につけた知識や技術は、実務者研修や介護福祉士など、さらに上位の資格取得にも役立ち、介護職としてのキャリア形成をサポートします。

実務者研修を修了してスキルを広げる

介護職員初任者研修を修了した後に目指すのが、「実務者研修」の取得です。実務者研修を修了することで、介護の現場でより質の高いサービスを提供するための実践的なスキルと知識を身につけられます。

実務者研修は働きながら通える通信制講座も多く、介護職員初任者研修を修了していれば一部のカリキュラムが免除される場合もあります。

また、国家資格である介護福祉士を取得するためには、実務者研修の修了に加え、3年以上の介護実務経験が必要です。さらに、訪問介護サービス事業所などでサービス提供責任者として働くための資格条件にもなっているため、実務者研修はキャリアの幅を広げるうえで重要なステップとなります。

介護福祉士の国家資格を取得する

介護士として長く働きたい人が最終的に目指す資格のひとつが、介護職唯一の国家資格である「介護福祉士」です。介護福祉士を取得すると、より専門的な業務を担当できるだけでなく、職場での評価や役職、給与面でも大きなメリットがあります。

資格取得の一般的な流れは、実務経験を3年以上積み、実務者研修を修了した後に国家試験を受験することです。介護福祉士取得後はケアマネージャーや認定介護福祉士など、さらに上位の資格取得に挑戦する道も広がり、キャリアアップの幅が広がります。

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介護関連の資格を取る4つのメリット

介護関連の資格を取る4つのメリット

介護業界で資格を取得すると、担当できる仕事の幅が広がり、責任のある業務を任されるだけでなく、給与アップやキャリアアップにもつながります。ここでは資格を取る4つのメリットについて紹介します。

  • 介護現場で担当できる業務が広がる
  • 給料アップが期待できる
  • 介護業界でキャリアアップを目指しやすくなる
  • 介護の知識を体系的に学ぶことで業務の質が上がる

介護現場で担当できる業務が広がる

介護の資格を取得する大きなメリットのひとつは、現場で担当できる業務の範囲が広がることです。無資格の場合は担えない単独での身体介護や医療的ケアも行えるようになり、より専門的なスキルを活かせるようになります。

資格を得ることで、入浴介助や排泄介助、食事介助などの身体介護を主体的に担当できるようになります。また、「介護職員初任者研修」「実務者研修」「介護福祉士」など段階的に資格を取得することで、さらに担当できる業務が増え、利用者からの信頼も高められるでしょう。

給料アップが期待できる

介護業界では資格を取得することで資格手当がつくため、無資格の場合と比べて給料アップが期待できます。

厚生労働省が公表している「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、資格がない場合の平均給与額は290,620円です。一方、資格を持っている場合の平均給与額は以下の通りです。

保有資格

平均給与額

介護職員初任者研修

324,830円

実務者研修

327,260円

介護福祉士

350,050円

介護支援専門員
(ケアマネージャー)

338,080円

社会福祉士

397,620円

資格を持つことで給与が増えるだけでなく、転職先の選択肢も広がり、より条件の良い職場を選びやすくなるのも大きなメリットです。

介護業界でキャリアアップを目指しやすくなる

介護業界で長く働き続けるためには、資格を取得することがキャリアアップの大きな武器になります。担当できる仕事が増え、役職や専門職へのステップアップを目指しやすくなるでしょう。

まず介護職員初任者研修を修了し、その後に実務者研修を取得、さらに国家資格である介護福祉士を目指すのが代表的なキャリアパスです。介護福祉士を取得した後は、ケアマネージャーや認定介護福祉士など、より専門性の高い職種に進む人も多くいます。

上位資格に挑戦することで、転職や条件アップの選択肢が増え、将来の働き方の幅を大きく広げられます。

介護の知識を体系的に学ぶことで業務の質が上がる

介護の資格を取得すると、現場での経験だけでは身につけにくい専門的な知識や技術を体系的に学べます。知識が増えることで、自信を持って質の高いケアを提供できるようになるでしょう。

資格講座では、高齢者の身体の仕組みや認知症ケアの方法、介護保険制度など幅広い内容を学べます。正しい知識を持つことで利用者の状態の変化に早く気づき、適切な対応ができるようになるでしょう。

学んだ知識と現場での経験を組み合わせることで、利用者や家族からの信頼を得て、やりがいを感じたり働きやすくなったりします。

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資格なし・未経験で介護士への転職を成功させるポイント

資格なし・未経験で介護士への転職を成功させるポイント

資格なし・未経験から介護士を目指す際に、転職を成功させるポイントを紹介します。事業所を選ぶうえで確認すべきことや、求人を探す際に活用すべきサービスを知っておくと、納得できる職場に出会いやすくなります。

  • 自分に合った働き方ができる施設を選ぶ
  • 研修制度やサポートが整った職場を選ぶ
  • 介護専門の就活エージェントを活用する

自分に合った働き方ができる施設を選ぶ

まずは自分のライフスタイルや希望に合った働き方ができる介護施設を選ぶことが大切です。勤務時間帯や夜勤の有無、休日の取りやすさなど、働きやすさを左右するポイントをしっかり確認しましょう。

例えば、家庭の事情で夜勤が難しい場合は、日中のみの勤務が可能なデイサービスや訪問介護などがおすすめです。自分のペースで無理なく続けられる環境を選ぶことで、長期的に安心して働き続けられます。

研修制度やサポートが整った職場を選ぶ

無資格・未経験から介護士に挑戦する場合は、研修制度や資格取得サポートが充実した職場への就職がおすすめです。研修や資格取得の支援が手厚い職場を選べば、不安なく現場で経験を積みながら成長できます。

求人票では「研修が充実」や「資格取得支援あり」といった記載を必ず確認しましょう。また、職場によっては介護職員初任者研修の受講費用を補助してくれる場合もあります。

面接時には具体的な研修内容やキャリアアップ支援の仕組みについても質問し、納得できる環境かどうか確認しておくと安心です。

介護専門の就活エージェントを活用する

無資格・未経験から介護業界に安心して転職したい場合は、介護専門の就活エージェントを活用する方法がおすすめです。専門のアドバイザーに相談することで、自分に合った職場探しをサポートしてもらえ、初めての転職でもスムーズに進められます。

介護業界に特化したエージェントだからこそ、介護士の職場環境や求人のリアルな情報を入手できるでしょう。無資格・未経験でも応募可能な求人を紹介してもらえるため、選択肢が広がります。

さらに、履歴書の書き方や面接対策も無料でサポートしてもらえるので、ひとりで転職活動をするより安心して進められます。

資格なしでも介護士になれる!自分に合った職場を見つけよう

資格なしでも介護士になれる!自分に合った職場を見つけよう

資格がなくても介護士として働ける職場は多く存在します。自分の希望やライフスタイルに合った施設や事業所を選ぶことで、無理なく長く働ける環境を見つけやすくなります。

介護士への転職を考えている人には、「P-CHAN介護転職」の利用がおすすめです。介護職で転職したい人に向けて、面接対策や書類添削のサポートをしています。まだ転職するか迷っている人も専門のアドバイザーに相談できます。

未経験から転職したい人も安心して利用できるため、ぜひ一度気軽に無料カウンセリングを受けてみましょう。

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この記事の著者

ピーチャン(P-CHAN)介護転職編集部

株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)の介護求人に関するコラムを管轄する編集部。
創業60年、一貫して人材サービスに携わり、累計2万社を超える企業の採用を支援した実績をもとに、介護の転職に役立つコラムを提供。

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