50代から介護職への転職は可能?未経験で合格するコツや年収を解説

50代で介護職への転職を考えている人の中には、「未経験でも大丈夫かな」「正社員の年収はどれくらい?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、50代からでも介護職への転職は可能です。しかし年齢を重ねてからの転職になるため、転職する際の注意点や転職成功のコツを抑えておくべきです。

この記事では、50代から未経験で介護職への転職が可能な理由や、面接に受かるためのコツ、正社員の年収まで詳しく解説します。

介護職への転職に不安や疑問がある人には、P-CHAN介護転職エージェントがおすすめです。P-CHAN介護転職エージェントでは介護職に転職したい人向けに、面接対策や書類添削のサポートなどを行っています。転職を有利に進めるために、ぜひ活用しましょう。

\ 非公開求人が1万件以上!/

ピーチャン介護転職に無料相談をする
当コンテンツの運営、執筆はP-CHAN介護転職が行っています。詳細は、コンテンツ制作ポリシープライバシーポリシーを参照ください。

50代未経験が初めてでも介護職に転職できる理由

50代未経験が初めてでも介護職に転職できる理由

50代で未経験の人でも、介護職へ転職することは可能です。年齢や経験のことを考えると不安になる人がいるかもしれませんが、以下のような理由から50代でも介護職に就ける可能性は十分あります。

  • 介護業界は常に人材が不足している
  • これまでの職歴や人生経験を活かしやすい
  • 利用者との年齢差が小さいため接しやすい

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

介護業界は常に人材が不足している

介護業界は慢性的に人材不足の状態にあるため、50代の方でも転職しやすい傾向があります。

介護業界が人材不足の理由として、少子高齢化により需要と供給のバランスが取れなくなっていることが挙げられます。

厚生労働省の「介護人材確保の現状について」によると、「人材不足を感じている」と回答した介護施設が約35%にも上りました。特に訪問介護は約60%以上の施設が人材不足だと答えており、売り手市場であることがうかがえます。

実際に介護関連の有効求人倍率は全国でおおむね3〜4倍に達しており、全産業平均の約1.1〜1.3倍を大きく上回っているのが現状です。

今後も少子高齢化が進むと予想されるため、人材不足の状態は継続すると考えられます。

これまでの職歴や人生経験を活かしやすい

これまでの職歴や家庭生活などで培った多様な経験は、50代から転職する人の強みのひとつです。

年相応の「落ち着いた態度」や「傾聴する姿勢」は、利用者の抱える不安や寂しさなどに深く共感でき、信頼関係を築きやすいです。また、利用者の家族と接する際も、これまでの経験を活かした丁寧な言葉遣いや対応で、円滑なコミュニケーションが図りやすくなります。

こういった対応が可能な50代は、介護業界に適した人材として期待される存在といえます。

利用者との年齢差が小さいため接しやすい

50代の介護士は利用者と年齢が近いため、「話が合う」「接しやすい」と利用者側から好意的な印象を持たれやすいのもメリットです。

例えば、年齢を重ねる中で生じる身体の変化について、利用者と似た感覚を共有しやすいことが挙げられます。また、昔の流行や出来事について共通の話題を見つけやすく、会話が弾むこともあるでしょう。

こういった共感は利用者が安心して介護を受ける際に大切な要素のひとつです。介護未経験でも、50代という年齢を武器にして利用者の共感を得るのは決して難しいことではないといえます。

\ 非公開求人が1万件以上!/

ピーチャン介護転職に無料相談をする

50代未経験で介護職へ転職するための必須条件

50代未経験で介護職へ転職するための必須条件

50代未経験でも介護職への転職は可能ですが、事前に「認知症介護基礎研修」を受講する必要があります。

令和3年度の介護報酬改定(※)の際、介護サービスを行うためには「認知症介護基礎研修」を受けることが義務付けられました。介護に関する基礎的な研修を全職員が受けることで、サービス向上や安全・安心な環境整備を図ることを目的としています。

2021年4月から2024年3月末までは経過措置期間として、研修の受講は努力義務とされており、受講しなくても罰則はなく業務に就けました。しかし、2024年4月1日以降は研修を受けることが義務化され、介護職に就く前に受講することが必須となりました。

認知症介護基礎研修は「eラーニング」でも実施されているため、スマートフォンやパソコンなどの通信環境があれば受講が可能です。 24時間いつでも受講可能で、所要時間は150分程度です。中断も可能なので、現在別職種で働いている人でも隙間時間を利用して受講できます。

ただし、認知症介護基礎研修は各自治体によって実施方法や料金が異なります。eラーニングが利用できなかったり、日時が決まっていたりする場合もあるため、自治体のサイトで確認しておきましょう。

なお、「認知症介護基礎研修」以外にも、未経験者でも取れる介護関連の資格として以下のものがあります。

研修・資格名

内容

介護職員初任者研修

介護の最も基本的な資格。介護の基本的な知識や職務の概要を学ぶ。

介護福祉士実務者研修

初任者研修の上位資格。より専門的な知識や技術を習得することが目的。「介護福祉士」の資格取得には必須。

認知症介助士

公益財団法人 日本ケアフィット共育機構が主催する民間資格。認知症の理解を深め、寄り添ったコミュニケーションと支援環境を学ぶ。

「介護職員初任者研修」および「介護福祉士実務者研修」の有資格者は、認知症介護基礎研修の受講が免除されます。興味のある人は積極的に学習すると、転職にも有利になるでしょう。

※出典:厚生労働省「令和3年度介護報酬改定の主な事項について

50代で介護職へ転職した場合の収入

50代で介護職へ転職した場合の収入

厚生労働省の調べ(※)によると、介護職の勤続年数1年〜1年11か月の平均給与額は、298,760円/月です。したがって、50代で介護職に転職した場合、30万円/月弱が目安になると考えられます。なお、非常勤で働く場合は、勤続年数1年〜1年11か月の間は平均165,710円/月となっています。

勤続年数を問わず常勤の介護職員全体で見た場合の平均給与額は、338,250円/月です。ちなみに、50〜59歳の平均給与は男性が361,960円/月(平均勤続年数10.7年)、女性が338,220円/月(平均勤続年数10.2年)です。

なお、給与には「資格手当」がプラスされることが多いため、保有資格を増やすほど年収アップが狙えるでしょう。

※出典:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

\ 非公開求人が1万件以上!/

ピーチャン介護転職に無料相談をする

50代が介護職に転職するメリット

50代が介護職に転職するメリット

50代から介護職に転職すると、次のようなメリットがあります。

  • 50代からでもキャリアアップが可能
  • ライフスタイルに合わせて働きやすい
  • 家族が介護が必要になったときに役立つ

50代からでもキャリアアップが可能

介護職は、50代からでも経験を積んだり資格を取得したりすることでキャリアを形成できます。介護未経験や無資格の人を採用している事業所も多いため、働きながら介護の仕事を覚えることが可能です。

介護に関する資格も多く、国家資格や公的資格の取得も目指せます。例えば介護福祉士実務者研修や介護福祉士などの資格です。介護福祉士を取得後5年勤続するとケアマネージャーの受験資格を得られるなど、キャリアを積み上げていけるのが介護職の強みです。

また、継続して勤務することで現場リーダーや責任者などへの昇格も目指せます。資格や役職を得ることで給与アップが期待できるため、日々の仕事に対するモチベーションややりがいを感じられるのも介護職のメリットと言えるでしょう。

ライフスタイルに合わせて働きやすい

介護職には多様な勤務スタイルがあるため、自分に適した働き方を実現しやすいのもメリットです。

実際の勤務形態は事業所にもよりますが、正社員やパート・アルバイトのほか、夜勤専門、派遣社員などが挙げられます。子育てや介護などと両立したい人は「日勤のみ」を選択したり、男性や単身者など時間の融通が効く人は「夜勤専門」を選んだりと、働き方を柔軟に選べるのが強みです。

従事者の平均年齢が高い業界のため、家族の介護や体力面での不安に理解のある職場が多いのも特徴です。介護休暇などが整備されている事業所も多い傾向があります。

家族の介護や体調の問題などで働ける時間が限られている50代の人にとっても、介護職は転職に適した職種だと言えるでしょう。

家族が介護が必要になったときに役立つ

自分の家族が介助を要するようになった際に、仕事で得た知識や経験を活かせます。

食事や排せつ、ベッド上での体位変換といった身体介助がスムーズに行えるため、自分と家族双方のストレス軽減に繋がります。仕事を通して介護保険制度にも詳しくなることから、要介護認定の手続きや施設選びなどが必要になった場合もスムーズに対応できるでしょう。

50代の方がいざ介護を始める際に、介護される側の心理や家族としての向き合い方などが自然と学べるのもメリットです。

介護職への転職が向いている50代の人の特徴

介護職への転職が向いている50代の人の特徴

以下に当てはまる50代の人は、介護職への転職に適しているといえます。

  • 正社員として安定した働き方を目指したい人
  • 社会的に需要が高く、将来性のある仕事に就きたい人
  • 年収アップの明確な基準があると頑張れる人
  • 家族の介護や将来に備えてスキルを身につけたい人

50代からの転職では正社員になることが難しいケースがありますが、介護職では正社員としての採用を行っているところもあり、安定した雇用を得ることが可能です。

また、今後も少子高齢化が進むと考えられることから、介護業界は社会的に必要とされる業種であり、将来的にも需要が高いといえます。

さらに、家族が介護を必要とする状態になった際にもすぐに対応できるため、万が一に備えてスキルアップしたい人にも向いています。

\ 非公開求人が1万件以上!/

ピーチャン介護転職に無料相談をする

50代で介護職への転職を成功させるコツ

50代で介護職への転職を成功させるコツ

50代で介護職へ転職し、理想の働き方を実現するためのコツを3つ紹介します。

  • 介護関連の資格を取得しておく
  • 面接対策を徹底する
  • 正社員登用を狙う

採用される確率を少しでも上げるために、それぞれのコツについて詳しく解説します。

介護関連の資格を取得しておく

応募に際して資格が必須でなくても、資格を取得していれば意欲や学ぶ姿勢が高く評価される可能性は高いでしょう。複数の未経験者が同時期に応募してきた場合、事業所目線では有資格者を優先したくなります。

また採用面だけでなく、転職後の実務においても、資格の勉強を通じて得た知識があった方が活躍の場は広がります。現在、他の仕事をしている場合は勉強との両立が大変かもしれませんが、介護関連の資格は取得しておくのが得策です。

面接対策を徹底する

介護職への転職に限ったことではありませんが、面接を受けるための対策を十分に練ることが大切です。これまでの職歴で培ったコミュニケーション能力や接客スキル、臨機応変な対応力などをアピールできると効果的です。

50代で介護職の経験がなくても、例えば家庭内での家事経験や、体力・精神力の強さも役立つことがあります。「なぜ介護職に転職したいのか」「転職のきっかけや将来やりたいことは何か」など、面接官が納得する理由を答えられるように準備しておきましょう。

介護職への転職に自信がない場合は、転職エージェントを利用するのもおすすめです。介護に特化したエージェントを選べば、業界に詳しいキャリアアドバイザーによるきめ細かいサポートを無料で受けられます。スキルや経験、希望条件から最適な求人の紹介もしてもらえるので、興味がある人は相談してみましょう。

正社員登用を狙う

最初はパートや派遣でも、正社員登用制度のある職場を選べば、将来的に正社員になることも可能です。

特に介護職未経験の50代の人にとっては、いきなり正社員は難しいと感じるかもしれません。不安な気持ちがある場合は、まずはパートや契約社員など非正規雇用で始め、その後正社員登用を目指すのもひとつの方法です。職場の雰囲気を見極められるため、自分に合わないと感じたときは他の事業所を探せます。

事業所を選ぶ際に、正社員登用制度があるかどうかを忘れずに確認しましょう。就職後は上司との面談の際などに、定期的に正社員を希望することを伝えるのも大切です。

\ 非公開求人が1万件以上!/

ピーチャン介護転職に無料相談をする

50代で介護職へ転職する際によくある質問

50代で介護職へ転職する際によくある質問

50代で介護職へ転職する際によくある以下の質問について回答します。

  • 50代で介護職へ転職するベストタイミングは?
  • 50代男性でも介護職への転職は可能?
  • 介護福祉士試験の合格率は?
  • 体力に自信がない50代でも介護士になれる?
  • 「仕事が覚えられないかも」という人でも働ける?

50代で介護職へ転職するベストタイミングは?

50代で介護職へ転職する最適なタイミングは、自分が介護職に転職したいと思ったときです。自分の意欲が高まっているときに転職活動を始めることで、高いモチベーションで転職活動に取り組めるでしょう。

なお、年度始めや年度末は求人件数が増える傾向にあります。より採用率を高めるにはこういった時期を選ぶのもポイントです。

50代男性でも介護職への転職は可能?

介護の現場で活躍している男性も存在していることから、50代男性でも転職することは可能です。男性の利用者の中には、異性に介助されることに抵抗がある人もいるため、男性職員は施設にとっても貴重な存在と言えるでしょう。

介護福祉士試験の合格率は?

介護福祉士試験の合格率は70〜80%ほどです。厚生労働省によると、第37回試験(2025年1月26日実施)の合格率は78.3%(※)でした。

※ 出典:厚生労働省「第37回介護福祉士国家試験合格発表について

体力に自信がない50代でも介護士になれる?

50代で体力面に不安がある人でも介護職に転職することは可能です。介護職は体力を要するイメージがありますが、実際には多様な業務や役割があるためです。

なお、「ボディメカニクス」について学ぶと最小限の力で安全に介助を行う技術が修得できるため、身体的な負担軽減に繋がります。

ボディメカニクスは、人間の動作および姿勢に関わる体の骨格や関節、筋肉や内臓などの各部位に力学原理を応用した動き、動作、運動、姿勢保持のための技術のことです。

引用:三幸福祉カレッジ「ボディメカニクス8原則とは?

「仕事が覚えられないかも」という人でも働ける?

50代で介護職未経験の場合、転職後に仕事を覚えられるか不安を感じるかもしれませんが、徐々に慣れていけば問題ありません。業務内容のメモを取り何度も繰り返し確認したり、一日の業務内容の振り返りをしたりすると、自然と仕事が身につくようになるでしょう。

50代からでも介護職への転職は遅くない!事前の対策で内定を目指そう

50代からでも介護職への転職は遅くない!事前の対策で内定を目指そう

50代からでも、介護職への転職はできます。介護業界は常に人手不足の状態にあるうえ、介護職はこれまでの職歴や人生経験を活かしやすい職種だからです。

50代だからこそ利用者に提供できる価値もあるため、自分の強みを再確認し、面接で介護職に就きたいという熱意を伝えることがポイントです。

50代で介護職への転職を検討している人には、P-CHAN介護転職エージェントをおすすめします。P-CHAN介護転職エージェントでは、転職の進め方やコツなど多方面にわたるアドバイスをしています。転職を有利に進めるために、ぜひ活用を検討してみましょう。

\ 非公開求人が1万件以上!/

ピーチャン介護転職に無料相談をする

この記事の著者

ピーチャン(P-CHAN)介護転職編集部

株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)の介護求人に関するコラムを管轄する編集部。
創業60年、一貫して人材サービスに携わり、累計2万社を超える企業の採用を支援した実績をもとに、介護の転職に役立つコラムを提供。

あなたにピッタリの介護求人をご紹介!
働きやすい非公開求人1万件以上を掲載中!
まずはお気軽にご相談ください!

お電話でのお問い合わせ、ご相談はこちら