転職でハローワークに相談するメリットは?手続きの流れや再就職手当を解説

公開日:2021年9月22日 更新日:2021年9月22日

転職活動をする際によく名前を聞くハローワークですが、取り扱い求人数が多いというメリットがある一方、いくつかデメリットもあります。

そのため、「転職を成功させるためにハローワークは使うべきなのだろうか?」と疑問に思っている人も多いでしょう。

本記事では、ハローワークに相談する際の手続きの流れやメリット・デメリット、向いている人・向いていない人を解説します。

ハローワークを使うべきかどうか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

ハローワークとは?

ハローワークは正式には「公共職業安定所」といわれる、厚生労働省が全国各地に設置している行政機関のことです。

ハローワークは地域の雇用対策の窓口として存在しています。

転職サイトなどでは就職が難しい就職困難者を支援する、最後のセーフティネットとしての役割を担っています。

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ハローワークの役割

ハローワークには主に以下の3つの役割があります。

  • 求人紹介
  • 転職相談
  • 雇用保険事務

それぞれの役割について解説していきます。

求人紹介

求職者に求人を紹介することが、ハローワークの一つ目の役割です。ハローワークでは、求人の検索や応募を無料で行うことができます。

民間が運営する転職サイトやエージェントとの大きな違いは、求人を出す事業者側も無料で登録できる点です。

また求人紹介以外にも、企業に問い合わせて求人を開拓することもサポート内容に入っています。

転職相談

ハローワークでは、求人紹介だけでなく、転職の相談も受け付けています。

仕事の方向性やキャリアプランが決まっておらず、何から始めていいか分からないときでも相談にのってくれます。

職員がマンツーマンでアドバイスしてくれるほか、自己分析セミナーなどに参加して転職に必要な情報を得ることが可能です。

加えて履歴書の添削や面接対策、職業訓練などのサポートも実施しています。

雇用保険事務

ハローワークでは、雇用保険(失業保険)の手続きも行えます。

雇用保険とは、何らかの理由で失業し、求職活動や職業訓練を行っている人に対して、その期間中の収入となる失業手当を支給する制度です。

給付を受けるには、ハローワークで手続きをする必要があります。離職理由などで受給資格の有無や受給期間が決まるので、申請する際には注意しましょう。

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ハローワークに相談して転職をする際の手続きの流れ

ハローワークを使って転職する際は、以下の流れで手続きを行います。

①ハローワークに登録する
②求人を探す
③窓口に相談する
④応募手続きをする
⑤応募先企業と面接を実施する

①ハローワークに登録する

まずは最寄りのハローワークに出向き、設置されている検索・登録用パソコンで、求職申込書への記載を行いましょう。

求職申込書には、職種や賃金など就職における希望を記載します。

求職の申し込みが受理されると、職員からハローワークカードが手渡され、職業相談や求人検索ができるようになります。

②求人を探す

登録が完了したら、求人を探しましょう。

求人検索もハローワークのパソコンで行います。案内に従って希望条件を入力すれば、希望に合った求人が表示されます。

またハローワークインターネットサービスを使えば、自宅から求人を見ることも可能です。気になる求人が見つかったら、求人票を印刷して窓口に持っていきましょう。

③窓口に相談する

印刷した求人票を求職相談窓口へ持っていくと、職員から求人の詳細を教えてもらえます。求

人票には最低限の情報しか記載されていない場合があるので、細かく質問することが重要です。

気になる求人が見つからなかった場合や、転職活動で困ったことがあった時も、窓口で相談に乗ってもらえるので活用しましょう。

応募書類作成や面接対策などのサポートも行ってくれます。

④応募手続きをする

応募する企業が決まったら、職員に応募先企業への連絡をお願いしましょう。

面接日が決定したら、職員が紹介状を発行します。紹介状をもらったら、履歴書と職務経歴書を作成して面接に臨みましょう。

⑤応募先企業と面接を実施する

ここまで進んだら、あとは採用面接に向かうだけです。応募用書類と共に、紹介状を忘れずに持参するようにしましょう。

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ハローワークに相談して転職をするメリット

ハローワークには地元の求人が多い、さまざまな支援を受けられるなど、利用するメリットが多数あります。

メリットが自分の希望に当てはまるか確認し、必要に応じて活用してください。

求人数が多い

ハローワークは求人数が非常に多く、幅広い業種・職種を扱っているので、さまざまな選択肢を比較して就職先を選べます。

ハローワークの求人数が多い理由は、資金に余裕のない企業でも無料で求人を掲載できるからです。

転職サイトなどでは費用が数百万円にのぼる場合もあるため、採用活動にあまり費用をかけたくない企業は、積極的にハローワークを使っています。

地元の求人が豊富にある

ハローワークに掲載されている求人は、ほとんどが地元に本社や支店がある企業です。

地元の求人が豊富な理由は、職業安定法によって「公共職業安定所は求職者に対しできる限り就職の際に住居の変更を必要としない職業を紹介する」と定められているからです。

そのため、地元や近隣の地域で転職したい場合には、ハローワークの利用をおすすめします。意外と知られていない地元の優良企業に出会える可能性もあります。

対面で転職相談ができる

ハローワークでは、職員による就職相談を無料で行っています。

職業選びの相談はもちろん、キャリアプランの作成やスキルアップの指導なども親身になって行ってくれるでしょう。

さらに子育てをしている女性や若者、高齢者など、特定の求職者に特化したサービスも展開しています。

職業訓練が受けられる

ハローワークでは職業訓練(ハロートレーニング)の斡旋も行っています。職業訓練は、希望する仕事に就職するために必要なスキルや知識を習得するための訓練です。

IT・営業・販売・事務など、多岐にわたる訓練内容があるので、未経験の職種に挑戦するために活用すると良いでしょう。

なお、職業訓練は原則無料で受講でき、要件を満たせば月10万円の手当も受けられます(詳しくは厚生労働省の「職業訓練受講給付金(求職者支援制度)」を参照)。

再就職手当などの各種手当を受けられる

ハローワークでは、「失業給付」や「就職促進給付(再就職手当)」などの各種手当を受けられます。

転職して新しい職につくまでの経済的支援を受けられるので、すぐに転職先が見つからなさそうな人は利用することをおすすめします。

詳しい手当の内容や申請手順はハローワークのホームページを参照ください。

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ハローワークに相談して転職をするデメリット

注意すべきポイント

ハローワークにはデメリットもあるため、人によっては利用が向いていない場合もあります。

利用する場合は下記に注意してください。

求人の質が低い

ハローワークの求人は、転職サイトなどと比べると質が低い傾向があります。

企業側が作った求人票に対してしっかり審査が行われず、情報が薄い求人でもそのまま掲載されていることがあるからです。

掲載料が無料で、企業が気軽に求人を出せるからこそのデメリットと言えるでしょう。

求人内容と実態が異なる

ハローワークによる求人票の審査が甘いことから、求人票の内容と実際の仕事が異なっている場合もあります。

本当はブラック企業であるにもかかわらず、表向きはホワイト企業のように見せかけるなど悪質な例もあるため、情報はしっかりと見極めるように注意しましょう。

ハローワークの職員に相談したり、面接の場で労働条件を確認したりするなどの対策が必要です。

職員の質にばらつきがある

ハローワークでは転職相談を受け付けていますが、あくまで行政機関なので職員の質は担保されません。

職員によっては企業や業界に関する知識を持っておらず、対応がおざなりな場合もあります。

もちろん職員によっては転職について詳しい人もいるので、一度相談して信頼できる職員がいるかどうかを確かめてみることをおすすめします。

主体的に行動する必要がある

ハローワークのサポートは、あくまで利用者が行動を起こしている前提で行われます。

利用者の相談に対して選択肢を提示してくれるだけなので、自分で行動を起こさないと求人情報を得られません。

積極的なサポートを受けて転職活動自体をナビゲートしてもらいたい場合は、転職エージェントを利用することをおすすめします。

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ハローワークの利用が向いている人

紹介したメリットを踏まえて、ハローワークの利用が向いている人を紹介します。

地元で転職したい人

ハローワークは地元の求人数が多いことが一番の特徴なので、地元の企業に就職したい人に向いています。

「地元で長く働きたい」「地元に貢献したい」などの希望がある場合はハローワークを利用するようにしましょう。

未経験の業種に転職したい人

ハローワークでは未経験可の求人が多いため、キャリアに自信がない場合や未経験の業種に挑戦したい場合におすすめです。

またスキルが必要な職種であっても、職業訓練を受けることで転職できるようになるでしょう。

条件にこだわらずなるべく早く転職を決めたい人

ハローワークの求人は、倍率が低い傾向にあります。倍率が低い理由は、保有している求人数が多いからです。

条件にこだわらずに早期に就職したい人にハローワークはおすすめです。

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ハローワークの利用が向いていない人

ハローワークにはデメリットもあるため、利用が向いていない人もいます。下記に当てはまる方は、転職サイトやエージェントを使うのがおすすめです。

平日の日中に時間がとれない人

ハローワークは行政機関なので、基本的に平日の日中しか開いていません。

転職するには何度もハローワークに足を運ぶ必要があるので、平日に仕事をしながら転職活動を進めたい人は利用が難しいです。

大企業に転職したい人

ハローワークは求人の掲載料がかからないことから、資金に余裕のない企業が登録していることが多いです。

大企業など資金に余裕がある企業の場合、より質の高い求職者を集めるために、ハローワークではなく求人サイトや転職エージェントへと求人を掲載するのが一般的です。

そのため大手企業に転職したい場合には、ハローワークよりも求人サイトや転職エージェントを利用するのが良いでしょう。

情報収集を重視したい人

ハローワークは、情報収集を主に行いたい人には向いていません。転職サイトや転職エージェントのように、転職に役立つコンテンツが豊富に揃っていないからです。

職員へと質問すればある程度の情報は収集できますが、情報量は転職サイトや転職エージェントに劣ります。

手厚いサポートを受けたい人

ハローワークにはさまざまなサポートがありますが、基本的には自分で主体的に求人を調べて応募していく必要があります。

そのため、一人で転職活動を進める自信がないなど、サポートを受けながら転職したい人には向いていません。

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ハローワークで転職を成功させるためのコツ

ハローワークで転職を成功させるために、押さえておくべきポイントをお伝えします。

募集が常にかかっている求人は避ける

ハローワークで求人を探すときは、常に募集がかけられている求人や、何度も掲載されている求人は避けるようにしましょう。常に人材が足りていない企業は、労働環境の悪さに根本的な問題がある可能性があります。

転職してから後悔しないためにも、求人の質を把握しておくことは重要です。

転職サイトや転職エージェントを併用する

転職活動をする上では、転職サイトや転職エージェントも利用することをおすすめします。

転職サイトや転職エージェントに掲載しているのは、お金をかけて人材を求めている企業です。掲載内容も精査されているので、安心して応募できます。

転職サイト・転職エージェント選びに迷ったときは、下記のサイトがおすすめです。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

「リクルートエージェント」は、国内No.1人材会社のリクルートが運営している転職エージェントです。

圧倒的な求人数を誇り、全国各地の求人を扱っているため、迷ったらリクルートエージェントを利用すると良いでしょう。

またマンツーマンのサポートはもちろん、「面接力向上セミナー」など転職に役立つイベントも定期的に開催しています。

リクルートエージェントはこちら

リクルートエージェントについて詳しく知りたい方は「リクルートエージェントの評判は悪い?口コミや使うべき人まで詳しく解説」も読んでみてください。

doda

doda

「doda」はリクルートエージェントに次いで求人数が多い、国内最大級の転職サイトです。転職サイトと転職エージェント両方の機能を持っているのが特徴です。

気軽に登録して求人を調べ、希望の求人が見つかったらエージェントサービスを利用する、という柔軟な利用方法がとれます。

また「キャリアタイプ診断」「年収査定」「合格診断」「レジュメビルダー」など転職に役立つコンテンツも充実しています。

dodaはこちら

dodaについて詳しく知りたい方は「dodaエージェントの悪い評判の真相は?利用者の口コミを徹底分析」も読んでみてください。

求人の詳細は職員に確認する

ハローワークの求人票は文字だけで構成されています。情報量が少ないので、求人票にない部分で気になる点があれば、都度職員に相談して確認しましょう。

職員に確認すれば、仕事の大変さや社風など、求人票には書かれていないような内容を教えてくれます。

企業情報を自分で調べる

ハローワークで得られる企業の情報は、業務内容や労働条件、選考に関する情報など、基本的なものが多いです。

職員に相談しても全ての情報が得られるわけではないので、労働環境や社風などは自分でしっかり調べておきましょう。

口コミサイトを始め、ネットやSNSを活用すればかなりの情報が得られます。転職後のミスマッチを防ぐためにも、調べる習慣をつけておきましょう。

面接時に待遇や仕事内容を確認する

掲載内容と実際の仕事内容が異なるリスクを避けるためにも、面接時に待遇や仕事内容など、気になる点は必ず確認するようにしましょう。

明確な答えが返ってこなかったり、掲載内容と異なる内容を伝えられた場合は、ハローワークの職員に相談してください。

まとめ

今回はハローワークの概要や使い方、活用して転職を成功させる方法についてお伝えしました。

ハローワークを使った転職には向き・不向きがあります。以下の条件に当てはまる人は、ハローワークを利用するのをおすすめします。

  • 地元で就職したい人
  • 未経験の業種に転職したい人
  • 条件にこだわらずなるべく早く転職を決めたい人

ハローワークが不向きだと感じた場合は、転職サイトや転職エージェントの利用も検討してみてください。自分に合った転職方法の選択が、転職成功へとつながります。

この記事の監修者

木川 雄策

木川 雄策

株式会社ピーアール・デイリー 人材紹介事業部 次長
1998年入社、求人広告・人材紹介事業と募集・採用に携わり入社24年目。
累計10,000人以上の採用・転職に貢献。
メンタルヘルス検定合格 認証番号090720001611