【新卒向け】新規開拓営業とは?役割や種類、成果を上げる方法を解説

【新卒向け】新規開拓営業とは?役割や種類、成果を上げる方法を解説

新卒として就職活動を行うにあたり、新規開拓営業に興味があるものの、「どんな仕事?」「自分にもできるかな?」と不安を感じていませんか?新規開拓営業とは特定の営業アプローチを総称した表現であり、程度の違いこそあれ、企業にとって無くてはならない活動です。

この記事では、そもそも新規開拓営業とは何か回答するとともに、期待される役割や種類、成果を上げる手順などについて解説していきます。新規開拓営業に興味のある人はぜひ最後まで読んでみてください。

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新規開拓の意味とは?

新規開拓の意味とは?

新規開拓とはその名の通り、これまで取引したことがない新規顧客に自社商品を購入または利用してもらうことです。そして、一連のアプローチを新規開拓営業と言います。新規開拓営業は、新規営業や新規顧客獲得などと言い換えられることもあります。

新規開拓営業と聞くと、「飛び込み営業」や「テレアポ」をイメージする人がいますが、厳密に言えばこれは正しくありません。「飛び込み営業」や「テレアポ」は新規開拓営業におけるアプローチの一種に過ぎず、新規顧客にアプローチする手段は他にもたくさんあります。

また、求人広告において新規開拓営業との対比でよく見かける表現が、「ルート営業」「既存顧客中心」などといった表現です。

ルート営業とは、過去に取引のあった既存顧客に対して営業アプローチを行う活動の総称です。自社と取引のある顧客を決められたルートを決めて訪問することから、ルート営業と呼ばれています。

このように、対象とする顧客層が異なる新規開拓営業とルート(既存)営業では、企業から期待される役割にも違いがあります。そこで次に、新規開拓営業の役割について確認していきましょう。

ルート営業に興味がある人は、「ルート営業とは?ルートセールスの特徴や仕事内容、年収情報も紹介」の記事も合わせて読んでみましょう。

新規開拓営業に期待される役割

新規開拓営業に期待される役割

新規開拓営業に期待される役割はたくさんありますが、主に以下の2つが挙げられます。

  • 自社商品を知らない潜在顧客を発掘する
  • 売上を拡大または維持・安定させる

順番に解説していきます。

自社商品を知らない潜在顧客を発掘する

新規開拓営業に期待される最も大きな役割は、まだ自社商品の存在を知らない潜在顧客を発掘し、自社商品の存在を知らせて購入または利用してもらうことです。

世の中にはさまざまな商品を提供する企業が存在しますが、私たちはその商品全てを知っているわけではありません。むしろ、商品の存在を知らないことがほとんどです。

マーケティング用語では、興味があってすでに商品の存在を認知している顧客のことを顕在顧客、興味があるものの商品の存在に気づいていない顧客のことを潜在顧客と呼びます。

そして、一般的には顕在顧客より潜在顧客の方が、圧倒的に数が多いです。そのため企業から見れば、新規開拓営業は、自社商品を知らない多くの潜在顧客にアプローチする手段の一つと言えます。

売上を拡大または維持・安定させる

民間企業が今後の経営を続けていくためには、売上を拡大したり、または維持・安定させたりすることが不可欠です。

売上は、企業が顧客に商品を提供した際に対価として受け取る金額です。企業が対価を受け取るためには、自社商品を購入・利用してくれる顧客の存在が欠かせません。

新規開拓営業に期待されているのは、既存顧客が離脱した分の売り上げを補填することです。

一度取引があった顧客が、今後も継続して商品を購入または利用し続けてくれる保証はどこにもありません。そのため、企業が売上を安定・維持させるためには、業界や商品を問わず、必然的に新規開拓営業が必要になります。

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新規開拓営業の種類

新規開拓営業の種類

上記で紹介した通り、飛び込み営業やテレアポは新規開拓営業が用いるアプローチの一つにすぎず、それ以外にも多くの手段が存在します。企業が顧客に実施する新規開拓営業は、主に以下の3つに分類できます。

  • アウトバウンド営業
  • インバウンド営業
  • 第三者の協力を得て行う営業

順番に解説していきます。

アウトバウンド営業

自社から顧客に働きかけるアウトバウンド営業は、その活動内容によって、さらに以下の7つに分けられます。

  • 飛び込み営業(訪問営業)
  • テレアポ
  • ダイレクトメール営業
  • フォーム営業
  • ポスティング営業
  • イベント営業
  • マッチングアプリ営業

アウトバウンド営業で使用されるアウトバウンド(Outbound)には、「出かけていく」という意味があります。またアウトバウンド営業は別名プッシュ型営業と呼ばれ、英語で表記されるPushには「押す」という意味があります。

「出かけていく」「押す」との表現から、企業が自ら積極的に営業活動を仕掛けていくアプローチであると考えるとイメージしやすいです。

飛び込み営業(訪問営業)

新規開拓営業と言えば飛び込み営業と言われるほど、認知度の高い顧客アプローチです。

事前に訪問する約束を取り付けることなく、いきなり商談に持ち込みます。そのため、門前払いをされたり、または相手が不在で合えなかったりと、商談が成立する確率は低い傾向があります。

一方、直接相手と会って商談ができることから、反応に合わせて柔軟に提案内容を変更できるのが飛び込み営業の強みです。

顧客の元に行くまでの移動時間や交通費、そして商談に応じてもらえる確率の低さを考慮すると、飛び込み営業は決して効率の良いアプローチとは言えません。

しかし、上手く商談に応じてもらえた場合、相手の反応を見ながら提案できるため商品の魅力を伝えやすく、成約につながる期待が持てます。

テレアポ

テレアポは、別名電話営業やテレフォンアポインターとも呼ばれ、飛び込み営業と同じく、新規開拓営業として認知度の高い営業アプローチです。

テレアポと飛び込み営業の最大の違いは、電話のみで顧客にアプローチすることです。移動時間や交通費がかからないため、飛び込み営業と比べると、低コストではるかに多くの顧客にアプローチできます。

顧客に直接会うことはないものの、声のトーンで顧客の反応を感じとって商品の提案を柔軟に変えられる点も、テレアポの特徴の一つです。一方、テレアポは声を頼りに行う営業活動のため、商品を直接顧客に見せたり、資料を見せたりすることはできません。

そのため、テレアポを行う目的は主に、以下の2つに限定されます。

  • 資料を送付する了承を取り付けること
  • 商談の約束を取り付けること

ただし、取り扱う商材によっては、電話のみで成約を目指せる場合もあります。

テレアポも飛び込み営業と同様、相手に事前の約束を取り付けずにいきなり行う営業スタイルであるため、話を聞いてもらえる割合は低めです。

相手が電話に出なかったり、具体的な内容に入る前に電話を切られたりすることが多く、「断られて当然」というスタンスで業務を進めるのは、飛び込み営業と共通しています。

ダイレクトメール営業

ダイレクトメール営業は、テキストを用いて顧客のメールアドレスにアプローチする営業アプローチです。

ダイレクトメール営業はテキストだけで顧客とやりとりするため、相手の表情や声のトーンを拾うことはできません。しかし、顧客側が読むタイミングを自由に選べるのがメリットです。

ダイレクトメールで顧客に伝える内容は、以下の通りです。

  • 自社が提供する商品の案内
  • 自社で開催するイベントの日時・内容の案内
  • 商談日時の提案

メールの内容は、ある程度のひな型を決めれば多くの顧客に一斉送信できます。

ダイレクトメール営業のみで成約に至ることは難しいですが、電話営業や飛び込み営業の前段階として、潜在顧客にアプローチできるのがメリットです。

さらにメールマガジンとして、顧客ニーズに有った役立つコンテンツを配信していく方法もあります。上手く顧客の興味・関心を引き付けられれば、潜在顧客から顕在顧客、優良顧客へと顧客を育てることも可能です。

フォーム営業

フォーム営業とは、相手企業の公式HPに設置されたお問い合わせフォームを活用して、自社商品をアピールするメッセージを送るアプローチです。

フォーム営業は、パソコンやスマートフォンが1台あればすぐに行動に移すことができ、コストがかからない点が魅力です。また、テンプレートさえ作成すれば多くの企業に同じ内容を送れるため、新卒でも取り組みやすいです。

しかし、フォーム営業が送ったメッセージが相手のニーズからずれていると、営業メールであることが一目でわかってしまいます。そのため、中身を読んでもらえなかったり、機械で一斉送信していると認識されたりして、かえって印象を悪くする可能性もあります。

フォーム営業にはメリットとデメリット双方があることを理解したうえで、活用するかどうか決めなければなりません。

ポスティング営業

ポスティング営業とは、自社商品を宣伝するチラシや資料を個人や企業のポストへ投函することです。

ポスティング営業のメリットは、ポストに投函することで、直接顧客に自社商品の案内を目にしてもらえることです。しかし、相手が自社商品に興味が無ければ、即ゴミ箱行きになることも珍しくありません。

さらに、チラシやカタログ制作にはコストがかかります。そのため、かかるコストと顧客からの反応を見比べた上で、ポスティング営業をするかどうか見極める必要があります。

イベント営業

イベント営業とは、顧客が興味・関心を持つテーマを取り扱った展示会や交流会などのイベントに営業担当者が参加し、知り合った人と名刺交換して、商談の約束を取り付ける方法です。

営業担当者は顧客の興味・関心を把握している上、直接会話を交わしていることから、商談の約束を取り付けやすいです。

イベントに参加した顧客の興味や関心が高まっているうちに話を進めることが、成約率を高めるコツと言えます。

マッチングアプリ営業

マッチングアプリ営業とは、ビジネス向けのマッチングアプリを活用して、新規顧客を発掘する営業アプローチです。

スマートフォンが普及した現代では、マッチングアプリを活用した営業するスタイルも増えてきました。最近では、名刺情報をスキャンするだけで相手と情報交換できたり、AIが自社のターゲットに会う顧客を自動で推薦してくれたりするアプリも登場しています。

マッチングアプリを活用することで、普段の業務内容では知り合えなかった他業種との顧客とも商談ができる機会を増やせます。

アウトバウンド営業の種類について理解できたら、次にインバウンド営業の種類について確認していきましょう。

インバウンド営業

顧客からのアプローチを誘導するインバウンド営業は、その活動内容によって、さらに以下の8つに分けられます。

  • ウェブサイトやブログの運営
  • SNSによる情報発信
  • YouTubeでの動画発信
  • インターネット広告への出稿
  • インターネット以外のオフライン広告への出稿
  • セミナーの開催
  • 展示会やフォーラムの実施
  • 広報活動による認知度の向上

インバウンド営業で使用されるインバウンド(Inbound)には、「入って来る」という意味があります。またインバウンド営業は別名プル型営業と呼ばれ、プル(Pull)には「(相手を)引き付ける」という意味があります。

「入って来る」「引き付ける」との表現から、企業が顧客からのアプローチを誘導する営業アプローチであると考えるとイメージしやすいです。

事前に予告することなく営業アプローチを仕掛けるアウトバウンド営業とは異なり、インバウンド営業では顧客自らが企業にアプローチしたいと思わせるように誘導します。

顧客自ら行うアプローチには、主に以下の3つが挙げられます。

  • 商品やサービスについて知りたいことを問い合わせる
  • 資料請求を申し込む
  • 商品・サービスの金額について見積依頼を行う

上記を見ればわかる通り、インバウンド営業によってアプローチして来る顧客は、アウトバウンド営業より自社商品やサービスへの興味・関心が高い傾向にあります。

そのため、アプローチしてきた顧客に適切に対応できれば、自社商品を購入または利用してもらえる可能性が高いです。

ウェブサイトやブログの運営

ウェブサイトやブログの運営は、時間や場所を問わず直接顧客とつながれる重要なアプローチ手段です。顧客の抱える悩みや課題に着目し、自社商品を活用した解決法を情報発信できれば、認知度を高め、購入または利用につなげられます。

もちろん、ウェブサイトやブログが多くの顧客に読まれるようになるまでには、時間とコストがかかります。読者が悩みや課題に関するキーワードを打ち込んで検索して来ることを想定し、数多くのライバル記事の中から上位表示される対策をしなければなりません。

しかし検索する読者は、自身が抱える課題や問題をすでに自覚した顕在顧客であるため、自社商品を上手くアピールできれば、購入してもらえる可能性が比較的高いです。ウェブサイトやブログに問い合わせ窓口を設けておけば、顧客からの問い合わせから商談につなげることもできます。

SNSによる情報発信

XやInstagramなど無料でつながれるSNSは、個人としての利用だけでなく、企業の営業活動としても使えます。

SNSを活用して社内風景や社員紹介を紹介すれば、顧客に対してどんな取り組みをしているのか、企業からのメッセージを伝えられます。また、自社商品の紹介や効果的な活用法を発信していけば、自社商品の認知度を高め、ファン層を拡大することも可能です。

さらにSNSでは、メッセージに対する顧客からの反応をリアルに把握できるほか、直接メッセージのやりとりが可能です。企業と顧客が双方向から手軽に交流できるという意味で、SNSによる情報発信は新規開拓に向いています。

ただし、SNSは拡散させやすい一方、炎上しやすいといった側面もあります。不適切な投稿内容が広まって企業の信頼を損ねる場合もあり得るため、投稿内容を事前に精査する体制づくりは不可欠です。

YouTubeでの動画発信

YouTubeでの動画発信も、企業が新規開拓営業をする上で有効な手段です。音声や動きと合わせてテキストベースで商品の魅力を伝えられるため、WEBサイトやブログだけでは伝えにくい内容まで詳しく顧客に届けられます。

YouTubeでの動画発信は、視聴数やコメントで顧客の反応を確認できるほか、概要欄から公式の問い合わせフォームへ誘導することも可能です。

動画作成にはある程度の時間と手間がかかりますが、商品の魅力や活用法をわかりやすく読者に伝えられるのは、動画配信ならではのメリットと言えます。

インターネットでの広告出稿

スマートフォンが普及した現在では、インターネットによる広告出稿が新規顧客を獲得する手段として効果的です。

顧客自らが興味のある分野について情報収集を行うことも多いため、インターネットによる広告出稿は、ターゲットとなる顧客を絞り、コストを抑えながら自社商品をアピールできます。

インターネット広告には、主に以下の種類があります。

  • リスティング広告:検索結果に応じて自社商品の広告を表示させる
  • ディスプレイ広告:画面内の外部サイトに、自社商品のバナーを表示させる
  • リターゲティング広告:一度自社のWEBサイトを訪れた顧客に対し、外部サイトを活用して自社商品のバナーを表示させる

インターネット上には、競合他社による商品も多数表示されます。そのため、いかにわかりやすく自社商品の魅力を伝えられるかが、成約の成否を握ります。

インターネット以外でのオフライン広告の出稿

新規開拓営業には、インターネットを通して顧客に商品の魅力を伝えるオンライン広告の他、インターネットが普及する前から使われてきたオフライン広告を活用する方法もあります。

古くから行われてきたオフライン広告の具体例は、以下の通りです。

  • 電柱広告
  • 看板広告
  • 新聞広告
  • 折り込みチラシ
  • テレビCM

上記の広告は、人の目に触れる機会が多いものの、自社の商品ニーズに合ったターゲットに絞り込むのは難しいという特徴があります。そのため、広告によって購入や利用につなげるというより、認知度の向上や企業のブランディング戦略として活用する方が効果的です。

また、ターゲットを絞り込むインターネット広告と比べるとコストがかかりやすい点にも注意が必要です。

セミナーの開催

自社で顧客が興味・関心を持つテーマでセミナーを開催し、自社商品の魅力をアピールして購入や利用につなげるのも、新規顧客を獲得する手段の一つです。

最近はオンラインを活用したセミナーを実施する企業も増えてきました。オンラインセミナーは、住んでいる地域を問わず気軽に参加できることや、会場の確保や交通費などのコストがかからないことがメリットです。

さらに、セミナーへの参加者は、自社に対して一定の興味・関心を持っていることが多いです。そのため、その後の商談内容を上手く進めれば、高い成約率が期待できます。

展示会やフォーラムの参加

セミナーは、自社で主催する以外に、他の企業が主催したセミナーに参加して新規開拓営業を行う方法もあります。

他の企業が主催したセミナーには、競合他社が参加しているケースも多いです。しかし、セミナーの規模が大きいため、セミナーに興味を持つ顧客が多数集まるのが参加するメリットです。

顧客の興味・関心に合わせて自社商品を上手くアピールできれば、商品の購入や利用につなげられます。

また、セミナー自体が直接購入につながらなくても、顧客情報を入手して次回のセミナーに案内したり、メールマガジンを配信したりすることが可能です。セミナーを次の商談につなげる前段階ととらえれば、新規開拓営業における一つの手段として有効です。

広報活動による認知度の向上

新規顧客を開拓する方法として、広報活動を通じて認知度を向上させることも有効です。

自社のブランドイメージが高まることで、自社商品に無関心な層や知らない潜在顧客が減り、商品を購入してもらいやすくなります。

メディアに働きかける広報活動は、必ずしも自社が希望する内容で情報発信してもらえるとは限りません。しかし、自社とは直接利害関係のないメディアが商品を紹介してくれることで、客観的な視点が加わり、読み手に商品の魅力が伝わりやすくなります。

第三者の協力を得て行う営業

企業が顧客に実施する新規開拓営業には、アウトバウンド営業やインバウンド営業の他に、第三者の協力を得て行う方法もあります。第三者の協力を得て行う営業活動の種類は、主に以下の2つです。

  • 知り合いや既存顧客による紹介
  • 業務提携または代理店による営業活動

順番に解説していきます。

知り合いや既存顧客による紹介

知り合いや既存顧客による紹介は、第三者の協力を得て行う営業活動の一つです。

俗にいう「口コミ紹介」と呼ばれるもので、知り合いや既存顧客が自社商品やサービスを評価して、他の顧客に紹介してくれる場合が該当します。

知り合いや既存顧客からの紹介を引き出すには、自社に対する信頼関係が欠かせません。そのため、「日常的な業務の積み重ねが結果として紹介につながった」と解釈するのが妥当です。

知り合いや既存顧客による紹介は、人間関係における信頼関係がベースにあることから、商談を上手く進めやすいです。しかしその反面、商談が上手くいかなければ、知り合いや既存顧客との関係性にも影響が及びかねない点には注意が必要です。

業務提携または代理店による営業活動

新規開拓営業は、必ずしも自社で全てをまかなう必要はありません。業務提携または代理店による営業活動など、外部の協力者を得て進めることも可能です。

業務提携とは、他の企業と協力関係を結び、一緒に新規顧客を開拓する営業スタイルを指します。一方で代理店営業は、自社と代理店契約を結び、自社の代わりに商品を販売してもらう営業スタイルです。

どちらも、自社以外の人員や時間を使って営業活動ができるため、自社のみで新規開拓をまかなうより幅広い顧客にアプローチできるメリットがあります。

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新規開拓営業で成果を上げる手順

新規開拓営業で成果を上げる手順

新規開拓営業で成果を上げる手順は、以下の6つです。

  • 営業戦略の方向性を明確化する
  • 既存顧客を分析してターゲットになる顧客を選ぶ
  • 営業リストを作成する
  • 顧客のニーズに合わせてアプローチを選択する
  • 顧客情報を更新・共有し速やかに対応できる環境を作る
  • 仮説と検証を繰り返して営業活動の効率化を進める

0の状態から信頼関係を作り上げる新規開拓営業は、難易度の高い営業アプローチの一つです。また、新規開拓営業は、成果を売上などの数字で把握しやすいため、常に結果を出すことが求められるシビアな職種でもあります。

そのため、新規開拓営業として成果を出し続けることが、自身の評価を高め、モチベーションを維持し続けることにつながります。

営業戦略の方向性を明確化する

難易度の高い新規開拓営業は、「数撃ちゃ当たる」の精神でやみくもに推し進めても、思い通りの成果を得ることはできません。大切なのは、行動に移す前に営業戦略の方向性を明確にすることです。

自分が営業活動に使える時間や労力には限りがあります。限られた資源を有効に活用し、どうすれば成果を最大化できるか考えることが大切です。

目標の大枠を決めたら、その目標を細分化して行動目標にあてはめていくことを考えましょう。

既存顧客を分析してターゲットになる顧客を選ぶ

最終目標や行動目標が定まったら、次にやるべきなのは、既存顧客を分析してターゲットになる顧客を選ぶことです。

新規開拓営業で成果を上げるには、顧客の抱える問題や課題を解決し、ニーズを満たす提案をすることが不可欠です。逆に言えば、自社商品の提供を通じて問題解決が期待できる顧客は、新規開拓営業として成果が上げられる見込み客になり得ます。

そして見込み客になりうるヒントは、現在も取引をしていれている既存顧客から見つけることができます。今は安定した取引先となっている既存顧客も、過去を遡れば新規顧客の時期がありました。

「その新規顧客がなぜ多くの競合から自社を選んでくれたのか」「なぜ今も自社の商品を高く評価してくれているのか」を考えることが、新規開拓営業におけるヒントになります。

営業リストを作成する

新規開拓営業すべき顧客のターゲットを絞り込めたら、その条件を元にアプローチをかける顧客の営業リストを作成します。

顧客情報はインターネットで入手できるほか、電話帳やセミナーで集めたアンケートも参考になります。

また最近では、営業リストを有料で購入することも可能です。効率良く新規開拓営業を進めたい場合には、選択肢の一つになり得ます。

顧客のニーズに合わせてアプローチを選択する

新規開拓営業をすべき顧客が決まったら、顧客のニーズに合わせてアプローチを選択しましょう。新規開拓営業のアプローチは多種多様であり、選択肢は豊富に存在します。

マニュアルを定めて同一の方法で大量の顧客にアプローチすることは、一見効率的に見えます。しかし、顧客のニーズに合っていなければ、会ってもらえないばかりか、次の商談につながる可能性まで潰してしまいかねません。

大切なのは、たった一度のやりとりで成約しようと思わないことです。近い将来商談に応じてもらうことを目指し、段階的にアプローチを重ねれば、商談の成約率を高められるでしょう。

顧客情報を更新・共有し速やかに対応できる環境を作る

無事新規顧客にアプローチできたら、顧客からヒアリングした情報を更新し、社内で共有できる環境を作ることも大切です。

顧客とやりとりした情報を共有しておけば、顧客からアプローチがあったとき、担当者が不在でも速やかに対応ができます。また、管理者が顧客状況を正確に把握することで、顧客のニーズに合った有益な情報発信にも繋げられます。

仮説と検証を繰り返して営業活動の効率化を進める

企業にとって0から信頼関係を築く新規開拓営業は、手間や時間がかかって非効率になりがちです。そのため、効率的に成果を上げるには、仮説と検証を繰り返し、徐々に営業効率を高めていく必要があります。

新規開拓営業を選ぶメリットは、成果が見えやすく、業務内容の良し悪しを判断しやすいところです。

順調に営業目標に近づけているのなら、今の方針のまま活動を進めるべきだと判断できます。一方、なかなか成果が上がらない場合は、現時点の営業活動に何らかの問題が生じているということです。

定期的に成果と業務内容を見比べ、課題を見つけられれば、営業活動の軌道修正ができます。自分1人で解決策が見つからない場合は、上司や同僚に相談することで、ヒントがみつかる場合もあるでしょう。

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新規開拓営業を行う上で大切なこと

新規開拓営業を行う上で大切なこと

新規開拓営業を行う上で大切なことは、以下の通りです。

  • 自社目線ではなく顧客目線に立った提案をする
  • 人として好きになってもらう

成果を厳しく求められる新規開拓営業は、取り組み方を間違えると目先の数字ばかりに追われ、本来の目的を見失ってしまう可能性があります。

これから述べる以下のポイントを押さえておけば、新規開拓営業として成果を出しつつ、やりがいも同時に見つけられるでしょう。

自社目線ではなく顧客目線に立った提案をする

新規開拓営業を行う上で大切なことの1つ目は、自社目線ではなく顧客目線に立った提案をすることです。

顧客との信頼関係がまだ築かれていない新規開拓営業は、「何か売りつけられるかもしれない」と警戒心を抱かれやすい傾向があります。

特に事前予告なく顧客にアプローチするアウトバウンド営業は、いくらターゲットを絞り込んでセールストークを用意しても、顧客から冷たい反応をされるケースもしばしばです。むしろ、成果を目指す営業が一番気を配らなければならないのは、顧客の目線に立って物事を考えてみることです。

顧客は、目の前にいる営業にメリットを感じなければ、商品を購入してくれることはありません。顧客の気持ちを自分に振り向かせるには、アプローチをかける時間帯、会話の量、話し方など、顧客に不快感を与えないように気を配る必要があります。

人として好きになってもらう

新規開拓営業を行う上で大切なことの2つ目は、人として好きになってもらうことです。

端的に言えば、顧客に「この人に相談して良かった」「この人から購入して良かった」と思わせられれば、売れる営業として成果を上げられるでしょう。

顧客は、営業と初めて対話してから商品購入後まで一連の流れを全て記憶しています。人として好きになってもらうには、マニュアル通りの形式的な対応ではなく、1人ひとりの顧客に合わせた丁寧な対応が求められます。

新規開拓営業は企業に不可欠なアプローチの一つ!挑戦する価値あり

新規開拓営業は企業に不可欠なアプローチの一つ!挑戦する価値あり

この記事では、そもそも新規開拓営業とは何か回答するとともに、期待される役割や種類、成果を上げる手順などについて解説しました。

顧客と信頼関係が築かれていない状態からアプローチする新規開拓営業は、難易度の高いのが特徴です。しかし、企業の売り上げを拡大したり、維持・安定させたりするために欠かせない役割を果たしており、企業が新規開拓営業に寄せる期待は大きいです。

新規開拓営業には、顧客に積極的に働きかけるアウトバウンド営業や顧客からのアプローチを待つインバウンド営業、第三者の協力によるものなど、さまざまな種類があります。事前に営業戦略を練り、顧客に合わせて適切にアプローチを使い分けることが、新規開拓営業として成果を出す鍵です。

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