就活のグループディスカッションの流れを解説!スムーズに進めるポイントも併せて紹介!
目次
就活生の中には、グループディスカッションの経験がなく、流れがよく分からない人も多いでしょう。グループディスカッションで就活を有利に進めるためには、事前に大まかな流れを把握しておき、その手順に従って進めていくのがポイントです。
この記事では、就活のグループディスカッションの流れについて解説します。テーマごとの進め方やグループディスカッションを手際よく進めるポイントについても紹介するので、就活生はぜひ参考にしてください。
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就活のグループディスカッションの一般的な流れ
就活のグループディスカッションの流れはおおよそ決まっており、手順に沿って進めるのがポイントです。以下では、就活のグループディスカッションの一般的な流れを解説します。
①担当者から説明を受ける
まずは、人事担当者からグループディスカッションの説明を受けます。説明の内容については以下の通りです。
- ディスカッションのテーマ
- 制限時間
- ルール
- 注意事項
この際に聞き漏らしがないようにメモを取りましょう。特に、制限時間はディスカッションの時間配分をする上で聞き漏らしてはならない要素です。
また、ディスカッションが始まってからの質問はタイムロスとなるため、不明点はディスカッション前に聞いておきましょう。
②グループ内で自己紹介を行う
次にグループ内で自己紹介を行います。時間がなければ「大学名・名前」だけでも良いでしょう。
ディスカッションと自己紹介の時間が別に設けられている場合は、軽めの雑談を交えるのがおすすめです。趣味や特技、大学で頑張っていることなどを共有する中で共通点が見つかり、打ち解けられるかもしれません。緊張した雰囲気が緩和されれば、議論も進みやすくなるでしょう。
③役割分担を決める
自己紹介が終わったら役割分担を決めます。多くの企業ではここからディスカッションをスタートさせるため、役割分担にはあまり時間をかけすぎないのがポイントです。議論の時間が短くならないように手早く決めていきましょう。
基本的に立候補制で自分がやりたい役割を担当します。役割の有無によって評価が変わることはないため、得意でない役割を無理にする必要はありません。
グループディスカッションで必要な役割は、下記の通りです。
役割 | 特徴 |
司会進行 | グループのリーダー役 |
タイムキーパー | 時間の管理役 |
書記 | 意見をノートやメモにまとめる役 |
発表者 | まとめた内容をプレゼンする役 |
監視者 | 進行の見守り役 |
発言者 | 上記に該当しないその他のメンバー |
タイムキーパーや書記になった場合、担当した役割だけに集中しないように注意しましょう。また、発言者だけが発言するのではなく、役割を与えられた人たちも自分の役目をこなしながら発言することが大切です。
④グループ内でディスカッションを行う
ディスカッションの流れの中でもっとも重要となる工程です。役割を決めたらすぐにディスカッションを始めましょう。
ディスカッションでは「課題定義」と「アイデア出し」が重要です。この2つに割ける時間を最初に決めておくのが良いかもしれません。明確な基準はないものの、アイデア出しの時間を多めに取るのが一般的です。
課題定義
課題定義では5W2H(Who、When、Where、What、How、Why、How much)を意識しましょう。例えばテーマが「若い女性に人気が出るスイーツを考えてください」だとすると、「若い女性」と「人気が出る」の定義を明確にする必要があります。
「若い女性」は何歳ぐらいを指すのか、「人気が出る」は「販売額」「販売数」のことなのか、それとも「SNSで話題になる」のかを話し合います。メンバー同士の認識の違いを防ぐためにも、定義は必ず統一させておきましょう。
アイデア出し
できるだけ多くのアイデアをグループ内で出していきます。アイデアは多いに越したことはありません。また、自分が発言する際は意見をただ述べるのではなく、理由や具体例も話すと説得力が増します。
「糖質が少ないおからを使ったスイーツが良いと思います。若い女性は糖質を気にする人も多いからです。」のように、理由・具体例をセットで伝えます。
とは言え、目立ちたい気持ちが先走らないように注意しましょう。発言ができていない人に話を振ってあげるなどの気配りも、評価の対象に含まれています。
⑤グループ内で意見をまとめる
アイデアがある程度出たら、次はプレゼン発表に向けてグループ内の意見をまとめていきます。被ったアイデアや現実的に難しいアイデアを削除し、整理するのがポイントです。
どのアイデアを取り入れるべきか、頭で分かっていても周りのメンバーに気を遣うあまり、なかなか言い出せないかもしれません。
そんなときはアイデアを「点数化」するのがおすすめです。実現性・費用・時間・人材確保などを表で書き出し、点数化して総合的に判断します。メンバーの異論も少なく、手早くまとめることが可能です。
⑥グループでまとめた意見を発表する
発表はまず「結論」から行いましょう。次に「理由」「証拠・具体例」、最後に「結論」のPREP法を用いるのが原則です。
発表は制限時間内で行うケースと、別途発表する時間を設けているケースがあるため、時間配分を間違えないように注意が必要です。ダラダラと話すのは避け、制限時間内に終わらせます。
就活のグループディスカッションについて詳しく知りたい人は、「就活におけるグループディスカッションとは?高評価を獲得するコツや対策方法を解説」も参考にしてみてみましょう。
【テーマ別】就活のグループディスカッションの流れ
就活のグループディスカッションにはいくつかのテーマがあり、企業からテーマが指定されます。グループディスカッションの大まかな流れは同じですが、議論のテーマによって流れは異なるため注意が必要です。
以下では、就活のグループディスカッションの流れをテーマ別で解説します。
自由討論型のグループディスカッションの流れ
自由討論型のグループディスカッションの流れは以下の通りです。
- 目的の明確化
- アイデア出し
- アイデアの評価
自由討論型は「AIによって今後の生活はどう変わると思うか」など、正解のないテーマや人によって答えが異なるテーマをグループ内で議論します。
明確な答えがなく、答えもひとつとは限らないので、グループ全体で納得できる結論を導き出すのがポイントです。
内容 | ポイント |
目的の明確化 | 「今後の生活」がいつを指すのかなどを具体的に話し合う。 |
アイデア出し | 正解がひとつではないため、他のメンバーの意見を否定しない。 |
アイデアの評価 | 明確にした議論の目的と照らし合わせてアイデアをまとめる。 |
課題解決型のグループディスカッションの流れ
課題解決型のグループディスカッションの流れは以下の通りです。
- 目的の明確化
- 現状分析
- 解決策の立案
- 解決策の評価
課題解決型では「若者の選挙の投票率を上げるには?」のような課題や問題の解決策についてディスカッションを行います。
ポイントはステップ2の「現状分析」です。解決すべき課題と向き合い、解決策との間に齟齬が生じないように意見をまとめます。
内容 | ポイント |
目的の明確化 | 「若者の選挙」であれば18歳以上の他、投票率の数字を明確にしておく。 |
現状分析 | 解決すべき課題は何なのか。 現在の若者の投票率を「何パーセント」に上げるべきかを話し合う。 |
解決策の立案 | 実現できそうなアイデアを出し合う。 |
解決策の評価 | 解決策がどのような結果をもたらすのか。 時間や費用がどのくらいかかるのかをまとめる。 |
選択肢型のグループディスカッションの流れ
選択肢型のグループディスカッションの流れは以下の通りです。
- 目的の明確化
- 選択肢のメリット・デメリットの洗いだし
- 選択肢の評価
選択肢型は「大阪・名古屋・福岡・横浜の大都市のどこに出店するか」など事前に与えられた複数の選択肢からどれを選ぶのかを議論します。
どの結論を選んでも間違いではありません。その結論を選んだことの根拠や面接官を納得させるプレゼン能力が重要視されます。
内容 | ポイント |
目的の明確化 | 「誰(どの層)」をターゲットにした出店なのか話し合う。 |
選択肢のメリット・デメリットの洗いだし | それぞれの都市のメリット・デメリットを洗いだす。 |
選択肢の評価 | メリット・デメリットを踏まえた上でのグループの決定を評価する。 |
ディベート型のグループディスカッションの流れ
ディベート型のグループディスカッションの流れは以下の通りです。
- 目的の明確化
- 賛成派・反対派の意見出し
- 賛成派・反対派の評価
ディベート型は「子どもにスマホを持たせることに賛成か反対か」のように、賛成派と反対派に分かれて議論を行います。いずれかの意見に偏りが出ないよう、賛成派と反対派は予め人事担当者が振り分けるのが一般的です。
最終的にどちらかを決める必要はありますが、賛成派と反対派の優劣を付けるのが目的ではありません。そのため、自分と相対する意見を否定するのは避けましょう。
「そのような考えもあるのですね。でも私はこう思います」と、相手の意見を一旦受け止める「言葉のワンクッション」が大切です。
最終的には賛成派と反対派の意見をまとめて、グループ全体の結論をプレゼンします。
内容 | ポイント |
目的の明確化 | 「子ども」がどの程度の年齢を指すのかを話し合う。 |
賛成派・反対派の意見出し | 賛成と反対の意見をそれぞれの立場で述べる。 |
賛成派・反対派の評価 | それぞれの意見を評価する。 |
フェルミ推定型のグループディスカッションの流れ
フェルミ推定型のグループディスカッションの流れは以下の通りです。
- 目的の明確化
- アプローチ方法や計算式を導き出す
- 計算の実行と評価
フェルミ推定型は「東京駅構内のトイレの1日の利用者数は?」のように、明確な答えが出ないテーマについてディスカッションします。面接官からヒントが提示される場合もあるため、それらの情報は積極的に活用しましょう。
内容 | ポイント |
目的の明確化 | 「東京駅構内」はJRのみか地下鉄や私鉄も含めるのか、男女に分けるのかなどを話し合う。 |
アプローチ方法や計算式を導き出す | 東京駅のトイレの数、1日の利用者数などを調べて答えを導き出す。 |
計算の実行と評価 | 実際に計算し、その答えに至った経路などを評価する。 |
実物作成型のグループディスカッションの流れ
実物作成型のグループディスカッションの流れは以下の通りです。
- 目的の明確化
- PDCAサイクルを活用する
- 結果についての評価
実物作成型は「弊社のマスコットキャラクターを作成してください」のようにグループでひとつの作品を創り上げます。失敗したり上手くできなかったりする場合が多いですが、評価基準はもっと別の場所にあります。
作成に至るまでの計画性、イレギュラー時の対応力、最後まで作成に向き合う耐久力などが評価されるでしょう。
内容 | ポイント |
目的の明確化 | モチーフを動物にするか人間にするかなどの目的を話し合う。 |
PDCAサイクルを活用する | 計画・実行・評価・改善のサイクルを活かしてキャラクターを創る。 |
結果についての評価 | 単にキャラを作成しただけではなく、会社のどんなイメージから創り上げたかなどをまとめる。 |
就活のグループディスカッションのテーマについて詳しく知りたい人は、「就活におけるグループディスカッションの頻出テーマは?コツやポイントを解説」も参考にしてみましょう。
就活のグループディスカッションの流れをスムーズにするポイント
グループディスカッションの流れをスムーズにするためには、事前に対策を打っておくのが重要です。
グループディスカッションはチームで行うため、個人プレイにならず周りを見る目を持たなければなりません。対策を事前にしておけば自信をもってグループディスカッションに挑めるでしょう。
以下では、就活のグループディスカッションの流れをスムーズにするポイントを解説します。
チームプレーを大切にする
グループディスカッションではチームプレーが大切です。人事担当者から高い評価を得たいからといってむやみに発言するのは好ましくありません。特に相手の話を遮ったり、相手の意見を否定したりするのは低評価につながります。
また、グループにはチームプレーを乱すような人もいます。そんな場合でも放置は厳禁です。放っておくと余計に輪が乱れる原因となってしまいます。「意見を一度まとめてみませんか」と、優しく接しながら軌道修正を図りましょう。
本番に備えて練習しておく
ある程度の流れを練習で掴んでおいた方が本番の流れもスムーズに進みます。就活仲間とシミュレーションを交えての練習だと、全体的な流れもイメージしやすいです。あえてチームプレーを乱す人を投入し、どう対応するかを練習しておくのも良いかもしれません。
また、シミュレーションしようにも人が集まらなかったり、スケジュールが合わなかったりする場合は動画で学ぶ方法もあります。他にも、グループディスカッションの対策講座を就活生向けに開催している企業もあるので、チェックしてみましょう。
基本的なマナーを身に付けておく
基本的なマナーを身に付けておくのも大切なポイントです。グループディスカッションでは議論の内容などが採点されますが、社会人マナーも評価対象のひとつです。
以下のマナーは最低限身に付けておきましょう。
- 人の意見を最後まで聞く
- 反対意見もまずは受け入れる
- 発言できていない人には発言を促す
- 話すスピードはややゆっくり
- 大きな声を意識する
- 発言をするときは人の顔を見る
自分の意見を持つ癖を付ける
グループディスカッションでは、意見を振られて上手に発言できなかったという失敗談がよく聞かれます。これは、普段から自分の意見を持つ習慣が身に付いていないのが原因です。テレビやネットニュースを見て「自分ならどうするか」を常に考える癖を付けましょう。
ディスカッションでテーマを提示された際は、まずは自分の中で結論をまとめておくのも大切です。導き出した結論から理由や具体例を組み立てることで、意見を求められたときもすぐに発言できます。
就活のグループディスカッションの対策について詳しく知りたい人は、「就活におけるグループディスカッションとは?高評価を獲得するコツや対策方法を解説」も参考にしてみてみましょう。
オンライン就活のグループディスカッションの流れ
近年では、Web会議ツールを使ってグループディスカッションをする企業も増えています。とは言え、基本的には対面式のグループディスカッションと同じ流れです。
対面と違うのは事前準備の内容です。以下を事前に確認しておきましょう。
- ネット環境
- カメラとマイク
- 通信速度の安定性
- カメラに余計なものが映らないか
- Web会議ツールが正常に作動するか
ディスカッション終了後は、採用担当者が退出してから自分たちも退出するのがマナーです。ただし、採用担当から「お先にどうぞ」と言われたら「お先に失礼します」と先に出ても構いません。臨機応変に対応しましょう。
就活のグループディスカッションの流れを把握しておこう
就活のグループディスカッションは流れを把握しておくことが大切です。基本的には説明を受けた後に以下の流れで進めていきます。
- 自己紹介
- 役割分担
- ディスカッションの実施
- まとめ
- プレゼン
テーマによってはディスカッションの流れが異なるため、事前に調べて対策をしておくと安心して挑めるでしょう。
就活のグループディスカッションで分からないことがあれば、ぜひ「P-CHAN就活エージェント」にご相談ください。登録することで、無料で就活アドバイザーに相談できます。