大学を休学すると就職で不利になる?休学中に取り組むべきことも合わせて解説
目次
大学には休学制度があり、誰もが利用できます。休学には人それぞれ理由がありますが、休学すると就職で不利になるのか気になる人は多いのではないでしょうか。
この記事では、休学が就活に与える影響を解説します。休学中に取り組むべきことや、休学について面接で質問されたときの回答方法についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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休学は就職活動において不利になる?
休学は、必ずしも就職活動に悪い影響があるとは限りません。休学には、前向きな休学と後ろ向きな休学があります。
前向きな休学であれば、不利になることはないでしょう。後ろ向きな休学であったとしても、休学中の活動内容によってはアピールポイントになるかもしれません。
しかし、休学していたという事実を企業が懸念する可能性があるのは事実です。面接で休学の内容をどう伝えるかなどの対策を取っていなければ、不利になることもあるため注意が必要です。
場合によってはむしろ就職に有利?大学を休学するメリット
大学を休学することは、必ずしもマイナスのイメージを与えるわけではありません。場合によっては、就職で有利になることもあるでしょう。
ここでは、大学を休学する4つのメリットについて解説します。それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
- 時間を確保できる
- 自分で意思決定する経験を積める
- 大学だけでは学べないことが学べる
- 諸事情があっても大学をやめなくて良い
時間を確保できる
大学を休学すると、授業に出たり研究をしたりする必要がなくなります。自分がやりたいことのために時間を確保できるため、時間が取れずにできなかった大きなチャレンジに取り組めるでしょう。
休学で確保した時間を有効に活用することで、結果的に就活でのアピールポイントも増やせます。確保した時間でゆっくり休むことも大事ですが、アピールできる活動を行うことも欠かせません。
自分で意思決定する経験を積める
大学を休学して自分がやりたいことに取り組むという経験は、自分で意思決定をして大きなことに取り組む良い経験になるでしょう。大学生までの人生で、自らチャレンジできる機会はそう多くありません。
休学することで、自ら意思決定をして新たなことにチャレンジできる機会を得られるため、社会人になる前に意思決定の経験を積めます。自ら意思決定できる人材は会社からも求められており、就職活動の際のアピールポイントにもなるでしょう。
大学だけでは学べないことが学べる
大学生は、自らの意思でさまざまなことにチャレンジできます。休学することで、留学や起業など、大学で勉強するだけでは体験できないことも経験できるでしょう。
大学で学ぶことも大切ですが、成長するには通常の大学生活からは得られない経験も欠かせません。今まで体験したことのない世界や新たな価値観に触れることで、将来の選択にも大きく影響するでしょう。
諸事情があっても大学をやめなくて良い
家庭の事情で学費を支払えなくなってしまったなど、自分だけでは解決が難しい問題が発生した場合でも、最低限の費用で大学に残れます。
休学期間中にその問題が解決すれば、休学期間が終わってから再度復学可能です。
就職に影響が出るケースも!休学するデメリット
大学を休学すると、下記のようなデメリットもあります。就職にも影響が出るケースもあるため、注意しておきましょう。
- 卒業が遅れる
- 復学する意欲がなくなる
- 休学に目的がないとマイナスのイメージを持たれる
- 費用が掛かる
- 友人と就活の状況を共有できない
卒業が遅れる
休学するとその間の単位が取れないため、大学を卒業するのが遅れます。例えば、1年間休学した場合、単純に1年間卒業が遅れます。そのため、就職活動では周りが年下ばかりの状況になってしまうでしょう。
復学する意欲がなくなる
休学して自分の好きなことをする生活を続けてしまうと、大学に復学する意欲がなくなってしまう可能性があります。休学は、大学を辞めることなく時間を確保する手段です。
仮に休学によって復学する意欲がなくなり大学を辞めてしまうと、休学の意味がなくなってしまいます。休学中は、やりたいことをやると同時に、大学への復学を頭に入れるようにしましょう。
休学に目的がないとマイナスのイメージを持たれる
留学など、目的がある休学であれば問題ありません。しかし、なんとなく大学に行きたくないからなどの理由で休学するのは辞めましょう。目的のない休学は面接においてマイナスのイメージを持たれてしまい、就職活動で不利になってしまう可能性があります。
そのため、休学には必ず何かしらの目的が必要です。ただ休むために休学するのではなく、大学生という立場では学べないことを学ぶようにしましょう。
費用が掛かる
大学に在学しながら長期間休むため、休学の期間分の金銭的な負担があります。学費がどれくらい免除されるかは、大学によって異なります。場合によっては、休学期間中の学費も全額支払わなければならない場合もあるでしょう。
学費が免除になる場合でも、在籍費用などを支払わなければなりません。そのため、トータルで見ると休学した方が費用がかかるケースもあります。
友人と就活の状況を共有できない
休学すると、仲の良い友人と学年がずれてしまい、就活の状況を共有できなくなってしまいます。就活はモチベーション維持が重要であり、逐一進捗を確認し合える友人はモチベーションを維持するために欠かせません。
就活時期が友人とずれてしまうと、1人で就活しなければならずモチベーション維持が大変です。就活に関する悩み事などを相談できなくなり、1人で抱え込んでしまう可能性もあるでしょう。
大学を休学する場合のよくある理由
大学を休学する理由は人それぞれですが、主に下記のような理由で休学する人が多いです。それぞれの理由や就職への影響について解説します。
- 家庭の事情
- やりたいことへのチャレンジ
- 留学
- インターンシップ
- 人生の見つめ直し
家庭の事情
学費が払えなくなった、家業の手伝いをする必要があるなど、家庭の事情でやむを得ず大学に通えなくなってしまうこともあります。学費が払えないなどの理由で大学に通えなくなった場合、休学中にアルバイトなどで学費を貯めて復学できます。
また、家業の手伝いや介護などの必要がある場合でも、大学を辞めずに行えます。家庭の事情によって休学した場合、就職活動においては基本的にプラスのイメージもマイナスのイメージも与えないでしょう。
やりたいことへのチャレンジ
自分のやりたいことを見つけたい、色々なことに取り組んでみたいなど、物事にチャレンジするために休学という選択をする人もいます。例えば、学生起業が例に挙げられます。
やりたいことにチャレンジするのは良いことですが、はっきりとした目的や目標がなければ、就職活動においてプラスのイメージを持ってもらえません。
きちんと目標や計画を立てて達成できたか、その経験を会社に入ってどのように活かせるかを説明できれば、就職活動においても自主性があると判断されます。そして、プラスのイメージを与えられるでしょう。
留学
留学はまとまった時間が必要なため、大学を休学して留学する人が多いです。ただし、短期の留学は長期連休などで対応できるため、半年〜1年などの長期の留学の場合に休学します。
長期の留学は、語学を学ぶほか、日本では体験できないようなことや新たな価値観に触れられる良い機会です。グローバル人材は多くの企業で求められているため、留学のための休学は就職活動においてもアピールポイントになるでしょう。
インターンシップ
長期のインターンシップに参加する場合は、休学が必要になるケースもあります。長期のインターンシップでは、勤務時間など会社員と同じスタイルで働くため、社会人としての働き方を経験できます。
また、ビジネスの基礎やスキルを集中的に学べるため、自身の成長にもつながるでしょう。インターンシップで学んだことや、学んだことをどのように活かすかを説明することで、採用担当者にプラスのイメージを与えられます。
人生の見つめ直し
大学が合わない、やめたいなどと考え、立ち止まって人生を見つめ直すために休学する人もいます。何が正解かわからないと感じたときに、一度立ち止まって深く考えることは効果的です。
休学することで、大学を辞めずに考える時間を確保できるため、やっぱり頑張ってみようと前向きになった時にはスムーズに学業に戻れます。
就職活動においては、休学の理由が人生の見つめ直しだと「逃げ」と捉えられることがあります。そのため、何かアピールできる活動をしておくと良いでしょう。
就職に向けて休学中に取り組むべきこと
目的のない休学は、就職においてマイナスのイメージを与えてしまう可能性があります。できるだけマイナスのイメージを与えないように、下記のようなことに取り組むのがおすすめです。
- 就職活動
- 資格取得やスキル習得
- ボランティア活動
- アルバイト
就職活動
休学中でも、就職活動は可能です。企業は学生の卒業年度を見ているため、いつ卒業するかがきちんとわかっていれば就職活動を行えます。休学中に就職活動を行うことで、就職活動に使える時間を多く確保できます。
就職活動は、自己分析や企業選び、企業研究など行わなければならないことが多いです。休学して就職活動することで、対策を考える時間が増え、就職活動を有利に進められます。
資格取得やスキル習得
資格を取得することで、休学中に資格資格のために勉強を頑張ったことや、資格そのものを就職活動でアピールできます。
資格やスキルは、今後の人生において自分の武器になります。興味のある業界や職種に関連する資格を取得したり、スキルを習得したりすることで、その業界や職種への理解度も深まるでしょう。
ボランティア活動
特にやりたいことが思いつかない人は、ボランティア活動がおすすめです。ボランティア活動を行うことで、自分が社会に必要とされていること、社会を良くすることができることを感じられます。
さらに、人のためになることを行うことで、自分に自信が持てます。ボランティアを通して、人と人とのつながりを感じたり、さまざまな価値観を持つ仲間と出会うこともできるでしょう。
アルバイト
仕事観を養うために、アルバイトを頑張るのもおすすめです。学業と両立した働き方ではなく、フリーターのような働き方をすることで、仕事に対する意識が変わるでしょう。さまざまなアルバイトの経験を通して、自分がやりたいことを見つけられるかもしれません。
就職面接で休学について質問された際の回答のポイント
大学を休学していると、就職面接で休学について質問されることがあります。質問された際は、下記のポイントを意識して回答すると良いでしょう。
- 休学の理由を簡潔に伝える
- 休学中に行ったことを伝える
- 学びを仕事にどう活かすかを伝える
- 今後も休職する可能性があるのかを伝える
休学の理由を簡潔に伝える
まずは、休学の理由を簡潔に伝えましょう。伝える際は、なぜ休学しなければならなかったのか、説得力を持たせることが重要です。
説明する際は、休学でなければならなかった理由についても説明しましょう。説得力が増して、休学がプラスのイメージになります。
休学中に行ったことを伝える
休学は半年~1年など長い期間になるため、その期間で何を行ってきたのか、どのような成長ができたのかを伝えましょう。伝える際は、休学しなければできなかったことを中心に回答するのがポイントです。
休学しなくてもできることだと、あえて休学してまで行う必要がないと判断されてしまいます。大学以外で経験できたことをアピールすることで、ほかの就活生と差をつけられるでしょう。
学びを仕事にどう活かすかを伝える
採用する側としては、就活生が休学してどのようなことを行ったかはそこまで重要ではありません。重要なのは、休学中に行ったことから得た学びは何か、その学びを会社に入ってどのように活かすかです。
学んだこととどのように成長したのかを簡潔に説明しましょう。会社の特色などと絡めると、会社への理解度をアピールできます。
今後も休職する可能性があるのかを伝える
企業としては、休学している人は入社後にも休職するリスクがあると判断します。今は復学して勉学に励んでおり、入社後も問題なく働けることをアピールする必要があるでしょう。
ただし、病気などで休学していた場合は、隠さずに伝えることが重要です。再発のリスクがある場合は、働き方などの提案をしてもらえる可能性もあります。
休学した場合の履歴書の書き方
大学を休学している場合、履歴書の書き方も変わります。ここでは、履歴書の書き方について、下記2つのポイントを解説します。
- 休学の事実は必ず職歴に記載する
- 休学理由は必ずしも記載する必要はない
休学の事実は必ず職歴に記載する
休学したという事実は、履歴書の学歴・職歴の欄に記載する必要があります。記載していないと、学歴詐称と判断される可能性もあるため、必ず記載しましょう。
書き方としては、大学入学の欄の下に「何年何月から1年間」など、開始した年月と期間を記載します。
また、怪我や病気で休学していた場合は今の状態についても記載します。完治しているのであれば完治している旨を、完治していないのであれば仕事への影響があるかについても記載しましょう。
休学理由は必ずしも記載する必要はない
なぜ休学したのか、その理由については必ずしも学歴・職歴欄に書く必要はありません。ポジティブな理由であれば簡潔に記載し、マイナスのイメージを与えてしまいそうな理由であれば、休学と復学を行った年月だけ記載すれば良いです。
ただし、休学理由については面接時に質問されることが多いため、書かない場合でも質問には答えられるように回答を用意しておきましょう。
目的のある休学は就職活動でのアピールポイントにもなる!
大学を休学しても、休学そのものが就職で不利になることは少ないです。しかし、休学の内容によっては、与える印象は良くも悪くもなります。
目的がある休学であれば、そこで何を学んだのか、学んだことを会社に入ってどのように活かすかを説明しやすいためアピールポイントになるでしょう。
しかし、休学期間中に特に何もしていない場合、ただ楽をしたくて休学をしたと捉えられてしまいかねません。休学は悪いことではありませんが、就職活動でマイナスのイメージを持たれないように、何かしらの活動をしておくことが重要です。
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