転職回数が多い介護士の履歴書の書き方は?志望動機・自己PRの例文も紹介

「転職回数が多くて履歴書の書き方がわからない」「履歴書上で転職回数が多いとマイナスな印象を持たれるのでは?」と悩む人は多いでしょう。

介護業界は転職経験者が多い職種のため、転職回数の多さが必ずしも不利に働くとは限りません。大切なのは履歴書での見せ方です。これまでの経験をどう活かせるか、どんな姿勢で働きたいかを具体的に記載することで、転職回数を強みとして伝えることができます。

この記事では、介護士の転職を目指す人に向けて、転職回数が多い場合の履歴書の書き方を解説します。

より良い環境で介護の仕事を続けたい人には、「ピーチャン介護転職エージェント」がおすすめです。専任アドバイザーが面接準備や応募書類のサポートをしてくれるため、希望に合った職場と出会える可能性が高まります。

\ 非公開求人が1万件以上!/

ピーチャン介護転職に無料相談をする
当コンテンツの運営、執筆はP-CHAN介護転職が行っています。詳細は、コンテンツ制作ポリシープライバシーポリシーを参照ください。

【転職が多い介護士向け】履歴書の「職歴欄」の書き方

【転職が多い介護士向け】履歴書の「職歴欄」の書き方

転職回数が多い介護士の職歴欄は、以下の2点に注意して書きましょう。

  • 職歴は省略せず全て記載する
  • 職歴欄に書ききれない場合は職務経歴書も利用する

それぞれ詳しく解説します。

職歴は省略せずに全て記載する

転職回数が多い場合でも、職歴は省略せず全て記載することが大切です。職歴を省略すると経歴詐称と見なされるおそれがあり、信頼を損なう可能性があるためです。

職歴の嘘は、面接での受け答えと書類内容の不一致から発覚することがあります。また、内定後に社会保険の加入履歴を確認され、過去の勤務先が判明することもあります。

職歴欄を埋める際には、以下のように、入社・退職の年月を時系列順に記載します。会社名も(株)のように省略するのではなく、「株式会社」と記載しましょう。

職歴

20XX

4

社会福祉法人〇〇会 特別養護老人ホーム〇〇 入職

20XX

3

社会福祉法人〇〇会 特別養護老人ホーム〇〇 退職

20XX

6

医療法人〇〇会 老人保健施設〇〇 入職

20XX

3

医療法人〇〇会 老人保健施設〇〇 退職

20XX

4

株式会社〇〇 グループホーム〇〇 入職(パート)

  

現在に至る

  

以上   

アルバイトやパートの場合は、入職のあとに「(アルバイト)」もしくは「(パート)」と記載します。退職予定日が決まっている場合は、「現在に至る(20XX年〇月〇日退職予定)」と記載しましょう。

最終職歴の後には、「現在に至る」と「以上」を必ず記載します。

転職回数が多いと抜け漏れが発生しやすいため、経歴を整理しながら正確に記入することが重要です。

職歴欄に書ききれない場合は職務経歴書も利用する

職歴が多く、履歴書の欄に全てを書ききれない場合は、職務経歴書を併用する方法が有効です。履歴書のスペースに無理に詰め込むよりも視認性が良くなるため、採用担当者に伝わりやすくなります。

職務経歴書を利用する場合は、履歴書に「20XX年〇月~20XX年〇月まで〇社に在籍。詳細は職務経歴書に記載します。」と補足しましょう。このように書き添えておくことで、情報の重複を防ぎつつ、全体の整合性を保てます。

職務経歴書の利用が難しい場合は、次のような方法でも対応できます。

  • 転職者向けの履歴書フォーマットを利用する
  • 小・中学校の学歴を省略し、高等学校以降の学歴から記載する
  • 1社ごとにまとめて表記する

1社ごとにまとめて表記する場合は、以下のように記載します。

20XX

4

社会福祉法人〇〇会 特別養護老人ホーム〇〇 入職(20XX年3月 退職)

転職回数が多くても、履歴書と職務経歴書を併用すれば経歴を正確に伝えられます。限られたスペースでも読みやすさと信頼性を意識し、採用担当者に誠実な印象を与えましょう。

\ 非公開求人が1万件以上!/

ピーチャン介護転職に無料相談をする

【転職が多い介護士向け】履歴書の「志望動機・自己PR欄」の書き方

【転職が多い介護士向け】履歴書の「志望動機・自己PR欄」の書き方

ここでは、転職回数が多い介護士の志望動機・自己PRの書き方を紹介します。介護経験の有無によってアピールポイントは変わるため、自分の経歴に近い例を参考にしましょう。

なお、掲載しているのはあくまでも例文です。実際に作成する際は、自分らしい文章や表現になるよう工夫しましょう。

志望動機の基本的な書き方やコツについて知りたい人は、「介護職への転職の志望動機は?履歴書の書き方や年代・ケース・職種別の例文も紹介」も読んでみてください。

介護士経験者の場合

介護士経験者の場合の例文は、以下の通りです。

私はこれまでに介護業界で複数の施設を経験し、日勤・夜勤を含むさまざまな働き方を通じて、多様な利用者様への対応を学んでまいりました。その中で、職場ごとに異なる介護方針やチーム運営を経験したことは、私に柔軟な対応力と幅広い介護スキルを身につけさせてくれたと実感しています。

これまで積み重ねた経験を活かし、利用者様一人ひとりの要望に寄り添った質の高いケアを提供していきたいと考えております。貴施設の環境であれば、私の力を十分に発揮できると確信しており、将来的にはリーダーや主任としてチームを牽引し、長く貢献していきたいと考え志望いたしました。

過去に介護の現場を経験している場合は、対応可能な介助の種類や習得した知識・資格、夜勤の経験などを具体的に示すことで、採用担当者に自分が即戦力であることをアピールできます。

また、利用者への思いやりや仕事に対する積極性をエピソードとともに具体的に伝えることで、同じ職場で働くイメージを持ってもらいやすくなります。

転職回数が多い場合でも、これまでの経験やスキルをポジティブに伝えることで内定の確率を高められるでしょう。

介護士未経験者の場合

介護士未経験者の場合の例文は以下の通りです。

これまで飲食業や販売業など、人と接する仕事を幅広く経験し、コミュニケーション力や臨機応変な対応力を身につけてまいりました。その中で「もっと一人ひとりに寄り添える仕事をしたい」と考えるようになり、介護士に関心を持ちました。

過去の経験で培ったコミュニケーションスキルと人に寄り添う姿勢を、介護の現場で存分に活かしたいと考え貴施設を志望いたします。介護業務は未経験ではありますが、これまでの仕事で身につけた「相手の立場で考える」「細やかな気配りをする」「チームワークを大切にする」といった基本的な姿勢は、必ず介護の仕事に通じるものがあると信じております。

入職後は介護福祉士の資格取得を目標にし、専門的な介護技術の習得に積極的に取り組み、利用者様とご家族に信頼される職員として成長していきたいと考えています。

異業種から介護士に転職する場合も、前職で培ったスキルや経験を上手くアピールすれば介護の現場で役立つ人材として評価してもらえます。

大切なのは、これまでの仕事で得た経験を「介護の現場でどのように活かせるか」という視点で捉え直すことです。

人と関わる姿勢や仕事への取り組み方など、介護業界と共通する要素を探してみましょう。自分の経験の中から介護職に通じる強みを見つけ、それを具体的なエピソードとともに伝えることで、説得力のある自己PRにつながるでしょう。

介護士は履歴書上の転職回数が多くても採用で不利になるとは限らない

介護士は履歴書上の転職回数が多くても採用で不利になるとは限らない

介護士の場合、履歴書に記載された転職回数が、採用・不採用を左右するとは限りません。実際に介護業界は転職経験がある人が多く、「転職未経験」という人は全体の3割程度に留まります。

厚生労働省の「介護福祉士等現況把握調査の結果について」によると、社会福祉士・介護福祉士の転職回数は以下の通りです。

転職回数

社会福祉士

介護福祉士

0回

25.1%

31.5%

1~2回

56.2%

47.0%

3~4回

13.8%

14.4%

5回以上

2.8%

2.9%

介護福祉士の転職回数は「1〜2回」が最も多く、次いで「3〜4回」となっています。つまり、介護業界では複数回の転職が決して珍しいことではないと言えます。

履歴書では、転職回数の多さを気にするよりも、これまでの職場で培ったスキルや経験をどう活かせるかを明確に伝えることが大切です。経験の積み重ねを前向きにアピールすれば、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

\ 非公開求人が1万件以上!/

ピーチャン介護転職に無料相談をする

転職の多い介護士が履歴書を書く際のポイント

転職の多い介護士が履歴書を書く際のポイント

転職回数が多い介護士の人が履歴書を書く際のポイントは、以下の2つです。

  • スキルや得意分野をアピールする
  • 転職理由を前向きに記載する

それぞれ詳しく解説します。

スキルや得意分野をアピールする

転職回数が多い場合は、これまでの職場で培ったスキルや得意分野を積極的にアピールすることが大切です。職歴の多さよりも、経験を通じてどのような力を身につけてきたかが評価のポイントになるためです。

各職場で得た経験を通じて磨かれたスキルは、応募企業の業務内容と関わりのあるテーマに沿って整理して記載しましょう。介護業界でアピールしやすいスキルには、「利用者との信頼関係づくり」「介助の丁寧さ」「チーム内での連携力」などが挙げられます。

企業の求める人材像と自分のスキルが一致すれば、採用担当者の目に留まりやすくなるでしょう。

転職理由を前向きに記載する

転職理由は、前向きな内容で記載することが大切です。ポジティブな理由を示すことで、意欲や柔軟性を評価してもらいやすくなります。

転職理由が人間関係や待遇などネガティブなものであっても、そのまま伝えるとマイナスの印象になりかねません。「経験を通じて何を学び、どのような環境で力を発揮したいと考えたのか」という前向きな理由に言い換えましょう。

例えば、給料面の不満が原因での転職なら「長く働ける環境でスキルを活かしたいと考えた」と伝えれば、嘘をついたり誇張したりしなくてもポジティブな印象になります。

表現を工夫し、応募先での成長や貢献につながる理由として伝えることを意識しましょう。

介護業界の採用担当者が履歴書の内容から評価しているポイント

介護業界の採用担当者が履歴書の内容から評価しているポイント

採用担当者が履歴書を見る際、転職回数よりも重要視しているのが以下3つのポイントです。

  • 人間関係を円滑に築けるかどうか
  • 業務に対応できる能力があるか
  • 施設の求める人物像とマッチしているか

ここでは、3つのポイントについて見ていきましょう。

人間関係を円滑に築けるかどうか

人間関係を円滑に築けるかどうかは、採用担当者が見ているポイントです。

介護の現場では職員同士の連携が欠かせず、信頼関係の乱れが離職につながるケースも少なくありません。そのため、チームの一員として協力し合える人材かどうかが、採用判断に大きく影響します。

また、人間関係を円滑に築ける人は「利用者の想いに寄り添い、共感的なケアができそうだ」と評価されやすい傾向があります。

過去の職場でスタッフ同士の連携を深めた経験や、利用者との信頼関係づくりを意識した行動があれば、履歴書の自己PRで具体的に示しましょう。

業務に対応できる能力があるか

業務に対応できる能力があるかどうかも、採用担当者が履歴書から読み解こうとする重要なポイントです。介護の仕事はさまざまな性格・年代・身体状況の高齢者をサポートするため、臨機応変に対応できる能力が必要不可欠だからです。認知症の利用者も多いことから、忍耐力や精神力が求められるシーンも多くあります。

短期間で複数回転職している場合「忍耐力がないのでは」「精神的に弱いのでは」と懸念されて、通常より厳しい目でチェックされる可能性があることを理解しておきましょう。

転職回数が多い人は、介護への理解や粘り強さを示せる経験を履歴書で積極的にアピールすることが大切です。

施設の求める人物像とマッチしているか

介護施設の採用担当者は、応募者の強みが自施設の方針や求める人物像と合っているかを重視します。施設ごとに理念や運営方針が異なるため、入職後のミスマッチを防ぐ目的があります。

例えば利用者とのコミュニケーションを重視する施設では、寄り添った対応ができる人材が求められるでしょう。一方で効率性を重視する施設では、段取り良く業務を進められる人材が評価されます。

応募前に希望する施設の方針や特徴を十分に調べ、自分の強みと照らし合わせてみましょう。求める人物像とスキルがマッチしていれば、採用担当者に「現場で活躍できる人材」として好印象を与えられます。

\ 非公開求人が1万件以上!/

ピーチャン介護転職に無料相談をする

転職回数が多い介護士が履歴書の書き方に悩んだときの対処法

転職回数が多い介護士が履歴書の書き方に悩んだときの対処法

「志望動機や自己PRに何を書けばよいか迷う」と感じた場合の対処法は、以下の3つです。

  • 転職エージェントに相談する
  • AIツールを使用する
  • 家族や友人に見てもらう

それぞれ詳しく解説します。

転職エージェントに相談する

「自分の強みをどうまとめたらいいかわからない」「志望動機がうまく書けない」という場合は、転職エージェントを活用してみましょう。キャリアアドバイザーによる自己分析のサポートや書類添削を受けることで、履歴書の完成度を高められます。

アドバイザーは事業者側の採用基準やニーズを理解しているため、どの経験やスキルをアピールすれば採用につながるかを的確にアドバイスしてくれます。また、就活生の経歴を客観的に見て、強みを引き出してくれるのも大きなメリットです。

特に介護士としての経験が浅い人や、転職回数が多く書き方に悩む人にとっては、心強いサポートとなるでしょう。

AIツールを使用する

AIツールを使って、履歴書に記載する内容のアイデアを生成する方法もあります。AIツールを使えば自分の経歴や強みをもとに文章案を生成してもらえるので、履歴書作成の効率化が図れます。

ChatGPTをはじめとするAIツールは、言語処理の技術を活用してユーザーの経歴や強みを分析し、最適な文章にまとめることができます。表現の工夫やキーワード選びに悩んだとき、AIツールを利用することで履歴書をブラッシュアップできるでしょう。

ただし、学習データに基づいて出力されるため、内容に誤りや偏りが含まれる場合もあります。特に企業情報を含む志望動機や自己PRなどを作成するときは、最新情報と照らし合わせて正確な情報かどうか必ず確認しましょう。

また、出力結果をそのまま使うのではなく、自分の経験や考えを反映させることが大切です。AIを補助的なツールとして活用すれば、履歴書の完成度を高めることにつながるでしょう。

家族や友人に見てもらう

履歴書がなかなか書けないときや、内容に自信が持てないときは、家族や友人など身近な人に確認してもらう方法も有効です。第三者の客観的な意見を取り入れることで、自分では気づかなかった強みや魅力を見つけられます。

その強みを志望動機や自己PR欄に反映させることで、内容の客観性が高まり、採用担当者にも伝わりやすい履歴書に仕上げられます。また、誤字脱字や表現の不自然さを指摘してもらえば、全体の完成度を高めることにもつながります。

履歴書の書き方を工夫して転職回数の多さを強みに変えよう

履歴書の書き方を工夫して転職回数の多さを強みに変えよう

介護業界は自分以外にも転職経験者が多いため、転職回数だけで不利になる心配はありません。履歴書の書き方や伝え方を工夫すれば、内定の獲得は十分に可能です。これまでの経験を活かして、採用担当者に響く履歴書を完成させましょう。

転職回数の多さから履歴書の書き方に不安がある人は、介護転職に強いピーチャン介護転職エージェントの活用がおすすめです。介護業界の転職に精通したプロのアドバイザーが、履歴書の作成をサポートします。求人紹介や面接対策などにも対応しているので、ぜひ活用して、満足のいく転職を実現しましょう。

\ 非公開求人が1万件以上!/

ピーチャン介護転職に無料相談をする

この記事の著者

ピーチャン(P-CHAN)介護転職編集部

株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)の介護求人に関するコラムを管轄する編集部。
創業60年、一貫して人材サービスに携わり、累計2万社を超える企業の採用を支援した実績をもとに、介護の転職に役立つコラムを提供。

あなたにピッタリの介護求人をご紹介!
働きやすい非公開求人1万件以上を掲載中!
まずはお気軽にご相談ください!

お電話でのお問い合わせ、ご相談はこちら