新卒1年目で転職しても大丈夫?転職すべき人・すべきでない人の特徴を解説

公開日:2022年2月10日 更新日:2022年2月10日

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「転職したいけど、まだ新卒1年目…転職は早すぎるのだろうか?」

このような悩みを抱えている人は多いでしょう。

新卒1年目での転職は、リスクが伴い難しいと感じるかもしれません。しかしそれでも、たとえ1年目であろうとできるだけ早めに転職すべき状況もあります。

本記事では、新卒1年目で転職すべき人とすべきでない人の特徴を解説します。転職のリスクや内定を勝ち取るポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

新卒1年目での転職決意は珍しくない

厚労省の調べによると、令和2年においては、約10人に1人が新卒1年目で離職しています。新卒1年目で転職を決意することは、決して珍しくありません。

以下は、平成28年〜令和2年における大学卒1年目の離職率です。

年度離職率
平成28年11.4%
平成29年11.6%
平成30年11.6%
平成31年11.8%
令和2年10.6%

※出典:厚生労働省「新規学卒者の離職状況

また、転職サイトにも新卒1年目や第二新卒を対象にした求人は多いため、新卒1年目での転職は十分に可能です。

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新卒1年目で転職しても良い人

新卒1年目で転職しても良いのは、以下の9つのうちいずれかに当てはまる人が挙げられます。

  • 就職活動の結果に不満を持つ人
  • 労働条件が悪いと感じている人
  • 仕事内容が想像とは違った人
  • パワハラ・セクハラが辛いと感じている人
  • 会社の将来性に不安を抱く人
  • 社風が明らかに合わない人
  • 学歴やスキルに自信がある人
  • ベンチャー企業に転職したい人
  • コンサル業界に転職したい人

それぞれについて、具体的にどのような特徴であるのか詳しく解説します。もし当てはまれば、転職について前向きに考えても良いでしょう。

就職活動の結果に不満を持つ人

就職活動に失敗し、新卒入社した会社に納得がいかない場合は、新卒1年で転職を検討しても良いでしょう。

転職により、希望を叶えるためのチャンスを得られるからです。

学生時代の就職活動で内定をもらえなかった企業や業界に、転職活動で再チャレンジするなら、できるだけ早い方が良いでしょう。

労働条件が悪いと感じている人

もし給与や福利厚生などの面で労働条件が悪いと感じていたら、転職が視野に入るでしょう。転職することで、より良い条件の会社に入れる可能性があります。

社会に出てみると、自分の会社の労働条件が他の会社より良くないと感じることがあります。

例えば同年代で同じような仕事をしている人たちが、自分よりも遥かに良い条件で雇用されているケースなどです。

今の会社の労働条件が明らかに悪いと感じる場合は、転職も検討すべきです。

仕事内容が想像とは違った人

入社前後で仕事内容のギャップが大きかった場合、早いうちに転職を検討するのも一つの手段と言えます。新しい仕事にチャレンジするなら、早い方が良いからです。

例えばクリエイティブな仕事を期待して入社したにもかかわらず、任されるのは事務的な作業が中心で、やりがいを感じられないケースです。

この場合は思い切って転職することで、やりがいのある仕事に出会える可能性があるでしょう。

ただし新卒1年目は、どうしても小さな仕事ばかりを任せられがちな時期でもあります。

仕事に対してやりがいを感じられるのはまだ先という場合もあるので、判断のタイミングが早くなり過ぎないよう注意しましょう。

パワハラ・セクハラが辛いと感じている人

パワハラ・セクハラに悩まされている場合、精神的に追い込まれる前に転職すべきでしょう。

そもそもパワハラ・セクハラがあるような職場は、環境が良いとは言い難いからです。

ただし社内にパワハラ・セクハラの相談窓口があるならば、まずはそこに相談するのがおすすめです。

事情があって相談できない場合や相談しても解決しない場合は、転職を視野に入れると良いでしょう。

会社の将来性に不安を抱く人

会社の将来性に不安を抱いている人は、転職するべきと言えるでしょう。

将来性のない会社に長く勤めていても、自身のスキルアップやキャリアアップにつながりません。

例えば会社の経営が傾いている、事業が明らかに時代とマッチしていないなどの状況は、将来性が不安視されます。

今の会社の事業が時代にマッチしているのかや、会社が取り組む分野は今後成長があるのかなどを考えた上で、もし不安を抱くのであれば転職するべきでしょう。

社風が明らかに合わない人

社風が合わないと感じている人は、新卒1年目でも転職が視野に入ります。

昔から守ってきた社風はすぐに変わりにくく、とりあえずは「慣れる」以外の選択肢がないからです。

「会社に入る前は革新的なイメージであったが、入ってみたら保守的な社風であった」といったことはよくあります。

社風が合わないと感じた人は転職を考えましょう。

学歴やスキルに自信がある人

学歴やスキルに自信を持っている人は、転職で有利に働くことがありきます。新卒1年目の場合、どの求職者も十分な仕事の経験や実績はないでしょう。

そこで採用担当者が確認する項目の1つが、学歴やスキルです。

まだ仕事の経験や実績がなくとも、名門大学出身であったり、わかりやすいスキルや資格がある求職者に対しては、他の求職者よりも良い評価を得やすいと言えます。

ベンチャー企業に転職したい人

ベンチャー企業に転職したい人も、新卒1年目で転職しても良いと言えるでしょう。ベンチャー企業の多くは、第二新卒や若手を歓迎する傾向にあるからです。

またベンチャー企業に転職するメリットとして、これから会社が急成長する可能性があることや、将来的に主要メンバーになれることなどが挙げられます。

チャレンジ精神があるなら、ベンチャー企業は転職の選択肢となるでしょう。

コンサル業界に転職したい人

コンサル業界に憧れるなら、新卒1年目で転職を目指す価値はあります。第二新卒歓迎の求人を出すコンサル企業は多い傾向にあるからです。

また、コンサルタント業務は長期に渡ってスキルを習得する必要があるため、若いうちからチャレンジするメリットが大きいと言えます。

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新卒1年目で転職すべきでない人

新卒1年目で転職した方が良い人もいれば、転職すべきでない人もいます。以下の3つの特徴のうちいずれかに当てはまれば、新卒1年目で転職すべきではありません。

  • 理由もなく辞めたいと思っている人
  • 仕事がつまらないと感じている人
  • 職場環境が良い人

それぞれについて具体的な特徴を紹介します。

理由もなく辞めたいと考えている人

明確な目的がないのであれば、転職するべきではありません。辞めたい理由がはっきりしていないと、次の職場でもまた辞めたいと感じてしまう恐れがあるからです。

そもそも新卒1年目は、多少なりとも学生気分が残っている可能性があるため、「辛い」「辞めたい」などの感情を抱くのは普通のことです。

もう少し頑張れば、仕事に慣れてくることもあるでしょう。

転職を繰り返すと転職の難易度が上がっていくこともあるため、理由もなく辞めたいと考えている人は、本当に転職すべきかどうかを一旦考え直してみましょう。

仕事がつまらないだけの人

仕事がつまらないと感じているだけの人は、転職を考え直しましょう。新卒1年目ではスキルが身についていないため、任せられる仕事の範囲が限られているからです。

自分が成長することによって、仕事が面白くなることもあります。仕事がつまらないだけの人は、もう少し今のまま頑張ってみても良いでしょう。

職場環境が良い人

今の職場環境が良い人は、転職を慎重に考えましょう。転職した結果、職場環境が悪くなる可能性もあるからです。

例えば残業がほとんどない、上司が優しいなどの状況は、他社に勤める同年代の人たちから見たら非常に恵まれている環境なのかもしれません。

今の職場環境を捨ててまで転職する価値があるのか、今一度考えてみましょう。

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新卒1年目で転職するリスク

新卒1年目での転職は、いくつかのリスクがあります。新卒1年目で転職するリスクは、主に以下の3つが挙げられます。

  • すぐに辞めてしまうのではないかと思われる
  • ビジネスマナーがあまり身につかない
  • 転職後は入りづらい業界がある

以下で詳しく紹介するリスクを把握した上で、転職するかどうかを判断しましょう。

すぐに辞めてしまうのではないかと思われる

新卒1年目での転職は、我慢が苦手だと思われたりストレスに対する耐性がないと捉えられたりする場合があります。

したがって、採用担当者に悪印象を与えてしまう可能性があるでしょう。

選考に臨むにあたっては、採用担当者からの「すぐに辞めてしまうのではないか」というマイナス印象を払拭する必要があります。

ビジネスマナーがあまり身につかない

社会人経験が短いと、基礎的なビジネスマナーが身につきにくいです。

敬語をはじめとする言葉遣いや上司への報連相など基礎的なビジネスマナーがないと、転職先でも苦労する可能性があります。

「社会人として身につけておくべき一般常識やマナーが身についていない」という人は、今の会社で最低限のことは身につけておきましょう。

新卒以外を採用したがらない業界がある

中には新卒を中心に採用して、中途入社の希望者をあまり採用しない業界もあります。

新卒以外を採用したがらない業界に中途採用でチャレンジするのは、難易度が高いと言えるでしょう。

一例として、金融業界は新卒以外を採用したがらない業界と言われています。他にも、社風として新卒採用のみを基本としている会社も一定数存在します。

転職したい業界が、そもそも中途採用でチャレンジできるのかどうかもチェックしておきましょう。

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新卒1年目で内定を勝ち取るためのポイント

新卒1年目での転職は、きちんと対策しておかないと苦労する可能性があります。

転職で失敗しないために、以下の5つのポイントを押さえておくと良いでしょう。

  • 就活と同じ感覚で転職活動しない
  • 大手企業だけに絞らない
  • 採用担当者が納得する理由を準備する
  • 最低限のビジネスマナーを身に着けておく
  • 転職エージェントを活用する

新卒1年目でも内定を勝ち取るために、これらのポイントを押さえておきましょう。

新卒と同じ感覚で転職活動しない

就職活動と同じ感覚で転職活動をすると、失敗しやすいと言えます。新卒採用と中途採用では、そもそもの採用基準が異なるからです。

例えば新卒採用では、やる気や熱意が重要視されるケースが多いです。しかし中途採用の場合は、前職で何を学んだのかを少なからず問われます。

就職活動と転職活動は別ものと理解した上で、応募書類作成や面接対策に臨みましょう。

大手企業だけに絞らない

大手企業だけに絞って応募していると、なかなか内定を得られない恐れがあります。大手企業はその知名度から応募が集中しやすく、倍率が高いからです。

たとえ大手企業を志望している場合でも、並行して中小企業にも応募するようにしましょう。

採用担当者が納得する理由を準備する

面接では志望理由をほぼ必ず聞かれるため、採用担当者が納得させられる理由を準備しておくことが重要です。

特に新卒1年目の場合は、「なぜ短い期間で今の職場を辞めてまで志望しているのか」という部分を問われやすいです。

また「今の職場の環境が悪い」などのネガティブな理由は、採用担当者からマイナス印象を抱かれる原因となります。

「御社なら自身の希望を叶えられると考えた」など、ポジティブな理由を用意することが大切です。

最低限のビジネスマナーを身に着けておく

最低限のビジネスマナーを身に着けてから転職に臨むようにしましょう。ビジネスマナーはどの会社でも求められるスキルです。

ビジネスマナーすら身についていないと、「前の会社で真剣に働いてこなかったのではないか」という心配を、採用担当者に与えてしまいかねません。

転職でハンデとならないよう、基礎的なビジネスマナーは習得しておくと良いでしょう。

転職エージェントを活用する

新卒1年目の転職を成功させたいと思っているのであれば、転職エージェントを活用するべきです。

エージェントに相談すると、自分にマッチする求人を紹介してもらえます。

また、面接対策や履歴書の添削も行ってくれるため、新卒1年目での転職活動における強い味方となってくれるでしょう。

特におすすめの転職エージェントは以下の2つです。

  • リクルートエージェント
  • マイナビエージェント

それぞれの特徴を解説していきます。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

出典:リクルートエージェント

リクルートエージェントは、非公開求人が10万件以上あるエージェントサービスです。

一般の求人サイトには載っていない、豊富な求人から選びたい人におすすめです。

非公開求人は職種や業種に限らず用意されているため、転職先の可能性を広げたい人は登録してみましょう。

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リクルートエージェントについて詳しく知りたい方は「リクルートエージェントの評判は悪い?口コミや使うべき人まで詳しく解説」も読んでみてください。

マイナビエージェント

マイナビAGENT

出典:マイナビAGENT

マイナビエージェントは、第2新卒のための求人を多数保有しています。そのため、新卒1年目であっても豊富な選択肢から選ぶことが可能です。

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マイナビエージェントについて詳しく知りたい方は「マイナビエージェントの評判は悪い?ひどい?口コミをもとにメリット・デメリットを徹底分析!」も読んでみてください。

新卒1年目の転職についてよくある質問

ここでは、新卒1年目の転職についてよくある5つの質問に回答します。

  • スキルがなくても転職はできる?
  • 第2新卒はいつまで?
  • 1年以内で辞めてもボーナスは支給される?
  • 妊娠や結婚を機に転職しても大丈夫?
  • 今後住宅ローンを組みたい場合、転職はしない方が良い?

不安や疑問を解消した上で転職活動に臨みましょう。

スキルがなくても転職はできる?

新卒1年目なら今後の成長に期待して採用する会社が多いため、特別なスキルがなくても転職は可能であると言えるでしょう。

そのためには、職務履歴書には前職で残した成果や仕事に取り組む姿勢を記載し、スキル以外の魅力をアピールするようにしましょう。

第2新卒はいつまで?

第2新卒は、新卒で就職してから3年以内を指すことが多いです。

ただし、会社ごとに第2新卒の定義が異なる場合もありますので、必要に応じて自分は第2新卒扱いなのかどうかを確認するようにしましょう。

1年以内で辞めてもボーナスは支給される?

うまくスケジューリングすれば、1年以内で辞める場合にもボーナスをもらってから転職することができます。

具体的には、退職日をボーナス支給日より後に設定すれば良いでしょう。

妊娠や結婚を機に転職しても大丈夫?

妊娠や結婚を転職の理由としても問題ありません。

結婚で引越しが必要になった、子育てでフルタイム勤務が難しくなったなどは、正当な転職理由となります。

そのような理由であれば1年以内の転職でも、採用担当者に納得してもらいやすいでしょう。

今後住宅ローンを組みたい場合、転職はしない方が良い?

いち早く住宅ローンを組みたい場合は、転職はしない方が良いでしょう。

なぜなら、一般的に住宅ローンの審査では勤続年数が評価され、転職すると勤続年数がリセットされてしまうからです。

ただし、住宅ローンを組むのが数年先であれば、転職しても特に問題はありません。今後を見据えた上で転職のタイミングを考えましょう。

新卒1年目での転職は慎重に

新卒1年目での転職は決して珍しいことではありませんが、少なからずリスクはあります。

まずは自分が本当に転職するべきなのかどうかを検討した上で、慎重に転職活動に臨みましょう。

また、新卒1年目の転職が不安なときは、転職エージェントをうまく活用するべきです。

面接対策や書類添削などのサポートを無料で受けられるので、ぜひいくつか登録しておきましょう。