転職エージェントの使い方を解説！有効活用するためのコツや賢い選び方も

転職エージェントを使いたいと思っているものの、「使い方がよく分からない」と悩んでいる人もいるでしょう。

転職エージェントの使い方は非常にわかりやすく、流れさえ押さえておけば迷うことはありません。

本記事では転職エージェントの使い方について詳しく解説します。この記事を読めば、今日からでも転職エージェントを使い始められます。

転職エージェントの使い方

転職エージェントは以下の流れで使います。

• ①転職エージェントに登録する
• ②キャリアアドバイザーと面談する
• ③求人の紹介を受ける
• ④求人へ応募する
• ⑤企業との面接へ進む
• ⑥内定を承諾する
• ⑦必要に応じてアフターサポートを受ける

なお基本的に、どの転職エージェントも利用の流れは同じです。ここで紹介する流れを押さえておけば、迷いなく使えるでしょう。

①転職エージェントに登録する

まずは転職エージェントへの登録から始めましょう。

一例として、以下のような情報を登録します。

• 個人情報（氏名や年齢など）
• 学歴
• 職歴
• 希望の業種や職種
• 希望の年収
  など

全て入力して登録が完了すると、担当者から連絡が来ます。

②キャリアアドバイザーと面談する

オフィス訪問、もしくはWebにてキャリアアドバイザーと面談をしましょう。

当日はスムーズに話を進めるため、あらかじめ履歴書と職務経歴書を準備しておくのが望ましいです。

また書類とは別に、希望する条件などをまとめた簡単なメモを用意しておくのがポイントです。

③求人の紹介を受ける

面談が終われば、担当のキャリアアドバイザーから求人紹介を受けられます。ヒアリングした利用者の情報をもとに、適性やスキルにマッチした求人を数社紹介してくれるでしょう。

もし提案された求人と自分の希望する求人にズレがあると感じた場合は、この段階で伝えることが大切です。

④求人へ応募する

気になる求人があれば、積極的に応募しましょう。

一般的な求人サイトと異なり、転職エージェントを利用した場合はキャリアアドバイザー経由で応募することになります。

転職成功の可能性が高い利用者に対しては、キャリアアドバイザーが推薦状を添えてくれる場合もあります。

また応募する前には、履歴書や職務経歴書に関して、書き方をレクチャーしてもらうのがポイントです。

⑤企業との面接へ進む

書類が通過したあとは、いよいよ面接が始まります。面接の日程に関しては、キャリアアドバイザーが調整を代行してくれます。

なお多くの転職エージェントでは、面接対策を実施してくれます。面接に自信がない人は積極的に頼りましょう。

⑥内定を承諾する

内定が出た後、承諾する意思が固まったら、転職エージェント経由で企業へ伝えます。

なお内定受諾前であれば、転職エージェントを通じて条件交渉も可能です。

勤務条件のすり合わせや年収アップの交渉などを代行してもらいましょう。

なお内定を受諾しない場合であっても、転職エージェントを介して企業へ辞退の意思を伝えます。

⑦必要に応じてアフターサポートを受ける

転職エージェントによっては、内定後も引き続きサポートしてくれます。

具体的には、入社前の書類準備や疑問解消などです。

今の会社を辞めるのに手間取っている場合でも、適切なアドバイスをしてくれるでしょう。

また入社後も引き続き、「実際に入社して問題なく働けているか」「条件とのミスマッチはなかったか」など、勤務状況について詳しくヒアリングしてくれる転職エージェントもあります。

内定が出た後も、アフターサポートまで積極的に活用しましょう。

転職エージェントを利用するときのポイント

転職エージェントを利用するときのポイントを紹介します。

• 利用の目的を明確にする
• 面談はスムーズに行う
• 複数の転職エージェントに登録する
• 経歴やスキルは嘘偽りなく真実を伝える

利用の目的を明確にする

転職エージェントを利用する目的を明確にしましょう。

ただ何となく使っているという理由だけでは、転職エージェントを十分に活用できないからです。

例えば「具体的にどのような求人があるのかを知りたい」「転職活動を成功させるためのアドバイスが欲しい」などの目的を明確にします。

なぜ転職エージェントを使いたいのかを明確にすれば、面談でもスムーズに話が進められるでしょう。

面談はスムーズに行う

初回の面談はスムーズに進めることを心がけましょう。初回の面談は自分の条件や希望をしっかり聞き取ってくれる貴重な時間だからです。

なお面談に臨む際は、以下を心得ておきましょう。

• 必要書類を揃えておく
• 希望をしっかり伝える
• 転職可能時期は早めに伝える

必要書類を揃えておく

面談前に、あらかじめ必要書類を揃えておくことが大切です。

キャリアアドバイザーは履歴書や職務経歴書を確認して、応募できそうな求人があればすぐにでも紹介したいと思っています。

状況によっては当日ではなく事前にデータで送ってほしいと言われることもあるため、柔軟に対応しましょう。

希望をしっかり伝える

どのような仕事に転職したいのか、希望をしっかり伝えましょう。

「前職の不満点はどこにあったのか」「次の職場に求めることは何か」などを伝えるのがポイントです。

「ただ何となく転職したい」という理由だけでは、キャリアアドバイザーも上手くサポートができなくなります。

加えて、勤務地や年収などの希望があれば遠慮せずに伝えましょう。

転職可能時期は早めに伝える

転職可能時期は、できる限り早めに伝えましょう。

転職エージェントは、転職の成功報酬を企業からもらう仕組みであるため、内定までに時間がかかるのは避けたいと思っています。

そのため、すぐに内定を得られそうな利用者に対しては、サポートを優先することがあります。

面談で転職可能時期を聞かれた際は「できるだけ早く転職したい」と伝えましょう。

キャリアアドバイザーへ任せっきりにしない

キャリアアドバイザーに任せっきりにせず、自分の考えをしっかり持って利用しましょう。

キャリアアドバイザーから紹介される求人は、必ずしも自分と合っているとは限らないからです。

もし紹介された求人が自分と合わないと感じたならば、きちんと断ることも大切です。

またキャリアアドバイザーと相性が悪いと感じるなら、担当変更を依頼しても良いでしょう。

複数の転職エージェントに登録する

転職エージェントは複数社の利用がおすすめです。さまざまな転職エージェントを併用することで、より多くの求人に出会えます。

また、各転職エージェントのサービス面を比較・検討できることもメリットです。

ただし、あれもこれもと併用してしまうとスケジュール管理が大変になるので、まずは2社から3社程度を目安に登録するのがおすすめです。

経歴やスキルは嘘偽りなく真実を伝える

キャリアアドバイザーへは嘘偽りなく真実を伝えましょう。

嘘がバレると最悪の場合、転職エージェントの利用が今後できなくなる可能性があるからです。

また経歴やスキルを偽って内定を得たとしても、入社後に苦労するだけです。

経歴やスキルを正直に伝えることで、自分に合った求人を紹介してもらえます。

転職エージェントをフル活用するための賢い使い方

転職エージェントをフル活用するための賢い使い方を紹介します。

• 選考の日程調整をしてもらう
• 面接対策を受ける
• 面接後のフィードバックをもらう
• 年収・給与交渉を代行してもらう

選考の日程調節をしてもらう

面接日などの日程調整は、キャリアアドバイザーにお願いできます。

自分で企業とやり取りしようとすると労力を要するため、キャリアアドバイザーに任せてしまった方が楽です。

また労力を要する作業をキャリアアドバイザーに任せることで、書類作成や面接対策など別のことに力を入れられるでしょう。

面接対策を受ける

転職エージェントは面接対策を無料で実施してくれます。自己PRや志望動機の伝え方も含め、プロの視点からアドバイスをしてくれます。

面接対策は必須ではないため、キャリアアドバイザーも無理強いはしませんが、積極的に活用しましょう。

面接後のフィードバックをもらう

面接後に内定をもらえなかった人は、キャリアアドバイザーからフィードバックをもらいましょう。

転職エージェントは、なぜ採用に至らなかったのかという企業側の理由を教えてくれます。

これは一人で転職活動をしていてはわからない部分なので、転職エージェントを利用する大きなメリットと言えるでしょう。

繰り返しフィードバックを受けることで、転職の成功率を高められます。

年収・条件交渉を代行してもらう

無事に内定が出たら、年収や条件に関して転職エージェントに交渉してもらいましょう。

素人が交渉を進めるのは難しく、伝え方が悪いと企業からの評価を落としかねません。

転職エージェントは転職市場の相場を把握しているため、客観的な視点を持ちながら企業と交渉を進めてくれます。

交渉に失敗しないためにも、遠慮なく転職エージェントを頼ってみましょう。

転職エージェントを選ぶときのチェックポイント

転職エージェントを選ぶときのチェックポイントを紹介します。

• 転職支援実績
• 求人数
• キャリアアドバイザーの経歴や得意分野
• プライバシーマークの有無

転職支援実績

どのような転職支援実績があるのかをチェックしておきましょう。転職支援実績が多いほど、信頼できる転職エージェントと言えるからです。

転職成功率や内定後の定着率といった詳しい転職支援実績は、ホームページに記載されているほか、口コミサイトなどでも調べられます。

求人数

気になる転職エージェントが、どれくらいの求人数を保有しているかをチェックしておきましょう。

求人数が多ければ多いほど、転職活動の選択肢が広がります。

また転職エージェントには非公開求人を扱っているのが特徴です。

一見公開求人数が少ないように見えても、登録することで多くの求人を紹介してくれることもあるでしょう。

求人の傾向

転職エージェントごとの求人の傾向をチェックしておきましょう。

サービスによっては、特定の分野の求人に偏っている可能性があるからです。

転職エージェントに登録しても、希望する分野の求人がないのでは意味がありません。

自分が希望する分野の求人が揃っている転職エージェントを利用しましょう。

キャリアアドバイザーの経歴や得意分野

求人の内容とは別に、在籍するキャリアアドバイザーの経歴や得意分野をチェックしておきましょう。

キャリアアドバイザーによって分野の得意・不得意が異なるためです。

人によっては、すでに希望する業界や業種が決まっているかもしれません。

その分野に精通しているキャリアアドバイザーが在籍する転職エージェントを利用しましょう。

プライバシーマークの有無

プライバシーマークとは、一般財団法人日本情報経済社会推進協会（通称、JIPDEC）が認定するものです。

個人情報を適切に取り扱っていると判断された業者に交付されています。

基本的には、プライバシーマークを記載している転職エージェントを選びましょう。

転職エージェントに対しては、さまざまな個人情報を提供する必要があるためです。

なおプライバシーマークの有無は、転職エージェントのホームページにて確認できます。

初めての転職におすすめの転職エージェント

初めての転職におすすめの転職エージェントを2社紹介します。

• リクルートエージェント｜大手だからこその信頼感
• doda｜質の高い求人が魅力

リクルートエージェント｜大手だからこその信頼感

出典：リクルートエージェント

※2022年1月時点

「リクルートエージェント」は、転職活動が初めての人でも利用しやすい転職エージェントです。

10万件以上という業界トップクラスの求人数で、キャリアアドバイザーの質も申し分ありません。

また会員登録をすれば「Personal Desktop（パーソナル デスクトップ）」が利用できるようになります。

こちらはスマホからでも求人の閲覧や応募が可能です。

仕事の休憩時間や通勤時間などのスキマ時間で転職活動をしたい人や、転職エージェントの使い方に不安のある人はぜひ利用してみましょう。

リクルートエージェントの評判ついて詳しく知りたい方は「リクルートエージェントの評判は悪い？口コミや使うべき人まで詳しく解説」も読んでみてください。

doda｜質の高い求人が魅力

出典：doda

※2022年1月時点

「doda」は、非公開求人を含め求人の質が高いことで知られる転職エージェントです。

登録すれば求人紹介を受けられるだけでなく、企業からオファーの来る「スカウト機能」が利用できます。

「忙しいので、なかなか転職活動に時間を割けない」という人でも受け身的に転職活動ができるでしょう。

またdodaには、年収査定やレジュメビルダー、キャリアタイプ診断など転職に役立つコンテンツが豊富に揃っています。

「応募書類の作成が苦手」「そもそも自分に向いている仕事がわからない」という人にもおすすめです。

dodaの評判ついて詳しく知りたい方は「dodaエージェントの悪い評判の真相は？利用者の口コミを徹底分析」も読んでみてください。

転職エージェントの使い方に関するよくある質問

最後に転職エージェントの使い方に関するよくある質問を紹介します。

• 転職に関する相談だけでも大丈夫？
• 電話やリモートで面談はできる？
• 内定が出たあとはどうすれば良い？

転職に関する相談だけでも大丈夫？

転職に関する相談だけでも問題ありません。

相談したところで無理に転職を勧められることはないので、安心して利用しましょう。

電話やリモートで面談はできる？

コロナ禍の影響もあり、多くの転職エージェントが電話やリモートによる面談方式を採用しています。

オフィスへの訪問が難しい人は、事前に電話やリモートを希望しておきましょう。

内定が出たあとはどうすれば良い？

内定後はエージェント経由で内定通知書を受け取りましょう。その後、企業もしくは転職エージェントの指示に従い、各種手続きを進めます。

なお転職活動が終われば、転職エージェントを退会しても大丈夫です。

ただし登録した職務経歴書やプロフィールなどが削除されてしまうので、退会は慎重に行いましょう。

転職エージェントの使い方を知って転職を成功させよう

今回ご紹介したように、転職エージェントの使い方は非常に簡単で、流れさえ押さえておけばスムーズに転職活動をスタートできます。

また転職エージェントを利用すれば、効率良く転職が進められるだけでなく、キャリアアドバイザーがあなたの強い味方となってくれます。

転職エージェントを上手く活用して、転職活動を有利に進めましょう。