ルート営業に向いてる人ってどんな人?向いてない人の特徴も紹介
目次
これから就職をするにあたって、ルート営業に関心があるものの、「ルート営業に向いているのはどんな人?」「自分にも向いているかな?」と不安を感じていませんか?
過去に取引した顧客を相手に営業活動を行うルート営業は、すでに一定の信頼関係が築かれているため、営業経験がほとんどない新卒でも働きやすい職種の一つです。
一方、ルート営業は既存顧客を対象にする特性上、新たに顧客を発掘する新規開拓営業とは異なる適性が求められます。
そこでこの記事では、ルート営業に向いてる人・向いていない人の違いについて詳しく紹介していきます。ルート営業が気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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ルート営業に向いてる人の特徴
ルート営業に向いてる人の特徴は、以下の通りです。
- デスクワークするより外回りする方が楽しい
- 対話の中から相手の悩みや要望を引き出すのが得意
- 地道な作業でもコツコツと積み上げられる
- 勉強熱心で常に相手に役に立つ話題を提供できる
- 苦手な人とも上手く渡り合っていける
- 新しい刺激より慣れ親しんだ環境で働きたい
- ワークライフバランスを重視したい
上記の項目に当てはまる特徴が多いほど、ルート営業への適性が高く、能力を活かしながら楽しんで仕事ができるでしょう。
以下では、それぞれの特徴について具体的に解説していきます。
デスクワークより外回りの方が楽しい
デスクワークをするより外回りをする方が楽しい人は、ルート営業に適性があります。なぜなら、ルート営業の仕事のメインは顧客を訪問して課題や要望を聞きだし、それに合った自社の商品やサービスを提案することだからです。
電話やメールなどの非対面手段のみで顧客とやりとりをする場合もありますが、それだけでは現場の課題や要望を全て把握することはできません。また、商品配送も兼ねたルート営業職の場合、外回りして商品を顧客の元に届けるのも大切な役割の一つです。
顧客からのクレームや呼び出しにも速やかに対応しなければならないため、フットワークが軽く、外回りが楽しめる人にルート営業は向いています。
対話の中で相手の悩みや要望を引き出すのが得意
ルート営業には、対話の中で相手の悩みや要望を引き出すのが得意な人が向いています。ルート営業の役割は顧客との信頼を深めて長期取引につなげることであり、そのために相手の悩みや要望を的確に把握することが必要不可欠となるからです。
顧客は、常に自身の悩みや要望をわかりやすく伝えてくれるとは限りません。実際には悩みや要望があっても、顧客自身がその存在に気づいていない場合もあります。
そのため、何気ない雑談の中から顧客の潜在的な悩みや課題を発見し、顧客に解決策を提案できれば、信頼を深めるチャンスが生まれます。
さらに、悩みや課題をオプション商品や関連商品の提案に結びつけることができれば、自社の売上拡大と自身の評価アップにもつながるでしょう。
地道な作業でもコツコツと積み上げられる
地道な作業をコツコツと積み上げていける人も、ルート営業に向いています。顧客と長期に渡り付き合いが続くルート営業には、日々の業務を丁寧に着実にこなすことが何よりも求められます。
ルート営業は同時に複数の顧客を担当する場合が多く、発注頻度が高いため、それに伴う事務処理件数も多いです。しかし、顧客の要望通り着実に配送や発注をこなしていけば、信頼関係が深まり取引の継続につながります。
時には、顧客から「納期を変更して欲しい」「仕入れ数を変えたいので、見積書を作って欲しい」といった要望をされることがあります。そんな場合も嫌な顔一つせず速やかに対応することで、顧客満足度を高められます。
ルート営業の仕事には、新規開拓営業のように0から売上を作り出すインパクトはありません。しかし、地道な作業をコツコツと積み上げていくことで、自社に安定した売り上げをもたらします。
勉強熱心で常に相手に役に立つ話題を提供できる
ルート営業は、勉強熱心で常に相手に役に立つ話題を提供できる人にも適性があります。
定期的に顧客を訪問するルート営業では、基本的に合う担当者は同じです。そのため、漫然と訪問を繰り返していると、次第に話題が減って担当者に飽きられてしまいます。
顧客がルート営業に期待しているのは、訪問する度に自社にとって役に立つ話題を提供してくれることです。ルート営業から有益な話を聞ける期待感があれば、顧客もルート営業に会う機会を増やすため、売上を拡大させるチャンスが生まれます。
その期待に応えるには、日頃から業界関係のニュースに目を通し、積極的に最新情報を収集しておくことが大切です。自社商品に精通するだけでなく、ライバル他社から見た自社商品の強みや弱みも十分に把握しておく必要があるでしょう。
顧客からどんな質問をされても速やかに回答できれば、ライバル他社を一歩リードできます。
苦手な人とも上手く渡り合っていける
苦手な人とも上手く渡り合っていける人も、ルート営業に向いています。その理由は、ルート営業は顧客を選べないからです。
自分が取引する担当者が100%良い人であることは、残念ながら現実にはあり得ません。担当者の中には、「上から目線の人」「高圧的な人」「要求が厳しい人」も一部混じっています。
そんな担当者とも上手く折り合いをつけ、信頼関係を築きながら取引を継続することは、ルート営業に課せられた大切な役割です。なぜなら、ルート営業が相手にする顧客は、5年、10年と長期に渡って自社に売り上げをもたらしてくれる大切な得意先だからです。
どんな担当者であっても笑顔で接し、定期的に連絡を取って、その期待に応えなければなりません。相性が悪い担当者に対しても、苦手感を感じさせずに上手く渡り合っていければ、ルート営業として働くうえで大いに役立つでしょう。
新しい刺激より慣れ親しんだ環境で働きたい
ルート営業には、新しい刺激より慣れ親しんだ環境で働きたい人も向いています。
ルート営業は基本的に決まった顧客を訪問する仕事のため、日常業務において目新しい変化は比較的少ないからです。日々新たな顧客と接する新規開拓営業の方が変化や刺激に富んでいると言えます。
しかしその反面、慣れ親しんだ環境で安定して実力を発揮できるのは、ルート営業として働くメリットです。変化が苦手で同じ環境で安定して働きたい人、または新しい刺激よりも安定志向を求める人にとって、ルート営業は働きやすい職種と言えます。
ワークライフバランスを重視したい
ワークライフバランスを重視したい人も、ルート営業に適性があります。なぜなら、既存顧客を相手にするルート営業は企業を訪問する機会が多く、基本的に営業時間内に訪問を済ませられることが多いからです。
そのため、既存顧客を効率良く訪問できれば、残業をせずに定時に帰ることも可能です。
一方、一般消費者を相手に営業活動を行うことが多い新規開拓営業では、訪問時間帯が平日の夜遅くや週末・祝日になることも珍しくありません。企業の営業時間に合わせスケジュールを組めるルート営業は、新規開拓営業と比べると、ワークライフバランスを実現させやすいと言えます。
ルート営業に向いてない人の特徴
一方、ルート営業に向いていない可能性がある人の特徴は、以下の通りです。
- 自ら顧客を新規開拓していきたい
- 接待(仕事以外の付き合い)はできれば避けたい
- プレッシャーに対する耐性が低い
- 理不尽な要求に頭を下げるのは嫌だ
- インセンティブ報酬でしっかり稼ぎたい
上記にあてはまる特徴の数が多い人は、十分に自分の能力を発揮できず、仕事がつらく感じられるかもしれません。まずは、自分がどの程度その特徴にあてはまるのか、1つずつ確認してみましょう。
自ら顧客を新規開拓していきたい
自ら顧客を新規開拓したい人は、ルート営業の適性が低い可能性があります。なぜなら、ルート営業が対象とするのはあくまで過去に取引があった既存顧客であり、新規顧客を発掘する機会はそれほど多くないからです。
ルート営業が担当する顧客は、原則として新規開拓営業から引き継ぎます。そのため、自ら顧客を発掘したいのなら、ルート営業として働くより、初めから新規開拓営業を選ぶ方が自分の理想とする働き方ができます。
接待(仕事以外の付き合い)はできれば避けたい
ルート営業には、接待や仕事以外の付き合いを避けたい人も向いていない可能性があります。
顧客との関係維持を目的とするルート営業では、業務時間以外に接待をして顧客をもてなす機会があります。「顧客と強い信頼関係を築き上げるには、接待も必要である」という考えが前提に存在することは、ルート営業を目指す前に知っておきましょう。
接待には、食事会や飲み会、ゴルフ、旅行などの手段があり、いずれも顧客をおもてなしして親睦を深めるために行われます。業務以外の時間を共に過ごすことで、仕事では話せないお互いの人となりを知り、ビジネスに役立ちます。
業務時間以外に行う接待であっても、それを将来の仕事に対する布石ととらえられる人なら、ルート営業として活躍が期待できます。
プレッシャーに対する耐性が低い
プレッシャーに対する耐性が低い人も、ルート営業以外の職業の方が向いている可能性があります。
ルート営業にとって一番大切な役割は、顧客との関係を維持することです。そのため、万が一顧客に取引を打ち切られた場合、ルート営業が批難の対象となることもあるでしょう。
毎月の取引金額が大きい大口顧客ほど責任は重く、自社の規模によっては企業の経営自体が危うくなる場合もあります。
「ルート営業は新規開拓営業よりも楽」と表現する人もいますが、決してそんなことはありません。顧客から契約を打ち切られるリスクは常にあるため、ルート営業は日々プレッシャーと戦いながら業務をこなしていると言えます。
理不尽な要求に頭を下げたくない
理不尽な要求に頭を下げられない人は、ルート営業に向いていない可能性が高いです。
ルート営業が顧客に対応していると、商品に対する不満など自身の対応と関係ない事柄でクレームをつけられることがあります。
しかし、いくら自分に落ち度がなかったとしても、企業の顔として対応している以上、ルート営業が直接対応しなければなりません。ルート営業には、理不尽な要求に対しても仕事の一環として割り切って対応するだけの懐の深さが求められます。
インセンティブ報酬でしっかり稼ぎたい
インセンティブ報酬でしっかり稼ぎたい人は、ルート営業よりも新規開拓営業に向いている可能性が高いです。営業職と言えば、成果主義と充実したインセンティブ報酬を思い浮かべる人が多いですが、既存顧客を相手にするルート営業にそのイメージはあてはまりません。
その理由は、ルート営業は、売上が現状維持か微増に留まるケースが多く、インセンティブ報酬は新規開拓営業と比べると控えめに設定される傾向があるからです。ノルマの設定も新規開拓営業ほど厳しくありません。
インセンティブ報酬でしっかりと稼ぎたいと考える人にとっては、ルート営業の仕事が物足りなく感じられる可能性があります。
ルート営業の求人が多い業界
ルート営業は、過去に取引のあった既存顧客を相手に長期に渡って取引関係を継続していくため、求人が多い業界にも特徴があります。ルート営業の求人が多いのは、一般消費者ではなく、企業を相手に商品やサービスを提供する業界です。
ルート営業の求人が多い主な業界は、以下の通りです。
- 素材メーカー
- 部品メーカー
- 完成品メーカー
- 専門商社
- 総合商社
- 卸売業者など
ルート営業の求人が多い業界についてさらに詳しく知りたい人は、「ルート営業とは?ルートセールスの特徴や仕事内容、年収情報も紹介」の記事も読んでみてください。
ルート営業への適性の高さをアピールする方法
ルート営業として内定を獲得するには、「ルート営業としての適性が高い」と応募企業に認めてもらう必要があります。そこでここでは、ルート営業への適性の高さをアピールする方法を紹介します。
ルート営業への適性の高さをアピールするには、これまでに紹介した「ルート営業に向いている人」の特徴を活用すると便利です。
- デスクワークするより外回りする方が楽しい
- 対話の中から相手の悩みや要望を引き出すのが得意
- 地道な作業でもコツコツと積み上げられる
- 勉強熱心で常に相手に役に立つ話題を提供できる
- 苦手な人とも上手く渡り合っていける
- 新しい刺激より慣れ親しんだ環境で働きたい
- ワークライフバランスを重視したい
上記の特徴をベースに、自分なりのエピソードや根拠を添えて志望動機や自己PR、就活の軸として話せば、説得力のあるアピールができます。
ルート営業の特徴を踏まえたうえで自分に向いていることが面接官に伝われば、内定がもらえる確率も高まります。
ルート営業のキャリアプラン
ルート営業には、営業の最前線として活躍し続けるキャリアプランのほか、管理職として営業社員を育成する道や、営業スキルを活かして商品企画や営業企画などの企画職へ異動する道もあります。
一方、ルート営業と新規開拓営業は求められる適性やスキルが異なるため、互いに行き来する機会は多くありません。
ルート営業を選んだら、その後は基本的にルート営業としての道を歩むと考えておきましょう。それを踏まえた上で、自分の希望に合った企業に応募することが大切です。
ルート営業に関するよくある質問
ここからは、ルート営業として働くうえでよくある質問に回答していきます。
- ルート営業として働く上で必要な資格はある?
- ルート営業の年収はいくらぐらい?
- ルート営業を募集するホワイト企業はある?
ルート営業として働く上で必要な資格はある?
ルート営業として働くうえで、特に必要な資格はありません。しかし、顧客への訪問がメイン業務となるため、会社によっては自動車の運転免許取得が採用の前提となる可能性があります。
会社や業界、エリアなどによっても異なりますが、ルート営業を目指すなら自動車免許は取得しておきましょう。
ルート営業の年収はいくらぐらい?
ルート営業の平均年収は403万円(※1)となっており、全職種平均の443万円(※2)と比較するとやや低い金額です。
※1 出典:マイナビAGENT「職種別平均年収ランキング ルートセールス」
※2 出典:国税庁「民間給与実態統計調査」
ただし、年収は会社によって大きく異なるので、各社の給与形態によって大きく異なります。
ルート営業の年収についてさらに詳しく知りたい人は、「ルート営業とは?ルートセールスの特徴や仕事内容、年収情報も紹介」も読んでみてください。
ルート営業を募集するホワイト企業はある?
ホワイト企業を「待遇が良くて働きやすい企業」と定義するなら、ルート営業を募集するホワイト企業はたくさんあります。
一例として以下の特徴に当てはまる企業は、ルート営業にとってホワイト企業である傾向にあります。
- 化学業界に所属する企業
- 食品業界に所属する企業
- インフラ業界(電気・ガス・交通期間)に所属する企業など
上記に共通するのは、大規模な設備投資が必要で参入障壁が高く、競合他社が少ない業界に所属する企業であることです。さらに、好景気・不景気関係なく需要がある食品業界やインフラ業界では、商品やサービスの提案もしやすいです。
競合他社が少ないということは、その分安定して売り上げを確保しやすいことを意味します。そのため、ワークライフバランスを保ったまま、無理なく働き続けられる可能性が高いです。
ルート営業として働くなら適性の見極めが大切!自分に合う企業を探そう
既存顧客との信頼関係を深め、長期に渡って取引を維持していくルート営業は、企業にとって欠かせない役割を果たしています。一方でルート営業は、人によって向き不向きが分かれる職業でもあります。
就職後に後悔しないためにも、ルート営業に適性がある人の特徴について、もう一度おさらいしておきましょう。
- デスクワークするより外回りする方が楽しい
- 対話の中から相手の悩みや要望を引き出すのが得意
- 地道な作業でもコツコツと積み上げられる
- 勉強熱心で常に相手に役に立つ話題を提供できる
- 苦手な人とも上手く渡り合っていける
- 新しい刺激より慣れ親しんだ環境で働きたい
- ワークライフバランスを重視したい
ここまで読んで自分がルート営業に向いているかどうかわからない人は、就活エージェントへの相談を検討してみるのも一つの方法です。
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