法人営業はどんな人に向いている?向いてない人の特徴や適性について解説
目次
営業という職種には、さまざまな種類があります。そのうちの1つが「法人営業」です。
営業職は向き不向きが顕著な職種であるため、自分に合った種類の営業職を見つけることが重要です。それでは、法人営業はどのような能力や特徴がある人に向いている仕事なのでしょうか。
この記事では、法人営業の仕事内容や向いている人が持っている能力、特徴・性格について解説します。向いていない人の特徴や営業職として働く上で身につけたい能力についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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法人営業の仕事には適性がある
法人営業とは、営業の中でも法人をターゲットとするいわゆるBtoBの営業です。一般の消費者をターゲットとするBtoC営業と比べると、取引先企業の情報を把握しておく必要があるなど、同じ営業の職種でも仕事のプロセスが異なります。
そのため、法人営業の仕事にはほかの営業とは異なる適性があることに注意しなければなりません。消費者向けの個人営業に向いている人でも、法人営業には向いていないという可能性もあるでしょう。まずは、自分が法人営業に向いているかを判断する必要があります。
法人営業に興味がある方は、「法人営業とは何か解説!種類や仕事内容、年収・給料などを紹介」も読んでみてください。
法人営業に向いている人が持っている能力
営業に向いている人は、下記のような能力を持っています。それぞれの能力について、詳しく見ていきましょう。
- コミュニケーション能力
- 論理的思考力
- マルチタスク能力
- プレゼンテーション能力
コミュニケーション能力
法人営業では、顧客との信頼関係の構築や顧客のニーズ・課題などの情報を把握するために、コミュニケーションが欠かせません。コミュニケーション能力が高いと、早期に信頼関係を構築できてスムーズに仕事を進めることができるでしょう。
BtoBの取引とはいえ、営業で関わる取引先の担当者も一人の人間です。それぞれの人にあったコミュニケーションを取ることも、法人営業の仕事をスムーズに進めるための大切な能力でしょう。
論理的思考力
誰が聞いても納得できるように伝えるには、論理的に説明することが効果的です。常に物事を論理的に説明するためには、論理的思考力が欠かせません。
法人は一般の消費者と比べて、製品やサービスを購入した場合にどれだけの効果・メリットがあるかを厳しく判断することがあります。そのため、自社製品を導入することでどのような効果があるかを誰が聞いても納得できるように説明する必要があります。
マルチタスク能力
法人営業は同時期に複数の案件を抱えることも多いため、法人営業に向いている人はマルチタスク能力に優れています。特に法人営業では、取引先の企業と綿密にスケジュールを合わせる必要があります。
案件によって営業の進み具合も違うため、準備しなければならないことも異なるでしょう。マルチタスクになることが多い仕事であるため、マルチタスク能力が必要です。
プレゼンテーション能力
法人営業では、顧客に対して自社製品・サービスの紹介やどのような効果が得られるかをプレゼンする必要があります。
いかに論理的思考力を有していても、その内容を相手に理解できるように伝える方法を知らなければ契約や受注には結びつきません。そのため、法人営業にはプレゼンテーション能力が欠かせないでしょう。
営業に興味がある方は、「営業職とは何か説明!種類や仕事内容、向いている人の特徴や年収」も読んでみてください。
法人営業に向いている人の特徴・性格
営業に向いている人は、下記のような特徴・性格の人です。それぞれの特徴・性格について、なぜ法人営業に向いているのか詳しく解説します。
- 相手の立場に立って考えられる
- メンタルが強い
- 気持ちの切り替えができる
- 清潔感がある
- トレンドに敏感
相手の立場に立って考えられる
相手の立場に立って考えられる人は、法人営業に向いています。
企業が製品やサービスを契約・購入する理由は、企業として成長するためや悩み・課題を解決するためであることがほとんどです。相手の立場に立つと、相手がやりたいことや悩み・課題をイメージしやすいため、最適な提案ができるようになります。
また、自分のことを理解しようとする姿勢は、相手から信頼されやすいです。そのため、相手の立場に立って物事を考えられる人は法人営業に向いているでしょう。
メンタルが強い
メンタルが強いことも、法人営業に向いている人の特徴です。
法人営業では、仕事がなかなかうまく進まず、営業しても契約・受注につながらないことも珍しくありません。中には、冷たくあしらわれてしまうこともあるでしょう。その度に落ち込んでしまっては、メンタルが持ちません。
そのため、一つひとつの失敗で精神的にダメージを受けない強いメンタルを持っている人に向いています。ただし、失敗に何も感じないことも問題ではあります。なぜ失敗したのか、次にどう活かすかを考える必要があるでしょう。
気持ちの切り替えができる
気持ちの切り替えができる人も、法人営業に向いています。
いくらメンタルが強くても、落ち込んでしまうこともあるでしょう。しかし、営業先の法人は1つではないため、落ち込んだ状態で仕事をするとほかの案件にも影響が出てしまい負の連鎖が続いてしまう可能性もあります。
落ち込んだ気持ちを引きずらずに、気持ちを切り替えて次の法人に営業をかけることが大切です。上手くストレスを発散できる人は、法人営業に向いています。
清潔感がある
法人営業では、企業の担当者と直接会って商談を行います。そのため、清潔感がある人の方が好感を持たれやすいです。清潔なイメージがあまりない人は、第一印象では人から好感を得られにくく、信頼関係を構築するのが難しいでしょう。
心理的にも、清潔感がある人の方が良い印象を受けます。シャツにシワがない、ビジネスパーソンらしい髪型、髪色など、日頃から身なりに気を使っている人が法人営業に向いています。
トレンドに敏感
トレンドに敏感なことも、法人営業に向いている人の特徴です。
最新のトレンドには企業の成長や課題を解決するためのヒントが隠れていることが多いです。そのため、企業は自社を取り巻く環境の最新のトレンドを知りたいと考えています。トレンドに敏感で常に新しい情報を仕入れることで、営業でもさまざま提案ができるでしょう。
【仕事内容別】法人営業に向いている人
法人営業には、大きく下記2つのスタイルがあります。それぞれの仕事内容と向いている人の特徴について、詳しく解説します。
- ルート営業の場合
- 新規開拓営業の場合
ルート営業の場合
ルート営業は、すでに取引実績がある企業に対してアフターフォローや新製品・サービスなどの提案を行う営業です。すでにある程度の信頼関係が構築されているため、冷たくあしらわれてしまいメンタルにダメージを受けるということはないでしょう。
新たな課題を発見して解決することが営業につながるため、相手の立場に立てる人やトレンドに敏感な人など、情報やニーズを把握できる人に向いている営業です。
新規開拓営業の場合
新規開拓営業は、新たに自社の製品やサービスを購入してくれる企業を探す営業です。飛び込み営業のような仕事を行う必要があるため、営業がうまくいかない可能性もあります。
そのため、強いメンタルが必要です。また、一から信頼関係を構築する必要があるため、高いコミュニケーション能力を武器にして、信頼関係を構築できる人に向いている営業です。
法人営業に向いていない人の特徴・性格
下記のような特徴・性格の人は、法人営業に向いていない可能性があります。どのような特徴・性格か、なぜ法人営業に向いていないのかについて詳しく解説します。
- プレッシャーに弱い
- 好奇心がない
- 大雑把
- 諦めやすい
- ルーティンワークが苦手
プレッシャーに弱い
プレッシャーに弱い人は、法人営業に向いていない可能性があります。
法人営業は、一般の消費者をターゲットとする営業と比べて一つひとつの案件の規模が大きくなりやすいです。1つの案件で動くお金が大きいため、失敗すると大きな損失になる可能性がありプレッシャーを感じやすいでしょう。
プレッシャーを感じてしまうと、良いパフォーマンスを出せなくなってしまう人には、法人営業は向いていません。
好奇心がない
法人営業では、市場のトレンドや業界・企業のニーズなど、常に新しいことを学ばなければなりません。継続的に学ぶためには、好奇心がなければ難しいでしょう。また、営業の仕事で多くの人とコミュニケーションを取っていく中で、学びを得ることもできます。
しかし、好奇心がなく物事に興味がないと、本来は学びになるようなことからも学びを得ることができません。好奇心がないと成長が難しいため、法人営業には向いていないでしょう。
大雑把
法人営業は、顧客と開発部門をつなげる橋渡し的な役割を持っています。大雑把な仕事をする人は、顧客と開発部門のどちらからも信頼を得にくいため法人営業に向いていません。
例えば、内容を精査せずに安易に仕事を引き受けたり顧客に合っていない製品を紹介したりなど大雑把な仕事をすると、顧客から信用を得られません。
法人営業は会社の顔でもあるため、自社全体の信頼を損なう可能性もあります。それだけではなく、顧客にも損害を与えてしまう可能性があることも知っておく必要があります。
諦めやすい
諦めやすい性格の人も、法人営業に向いていないタイプです。
法人営業では提案を断られることもあり、一度で商談が成功するとは限りません。何度も顧客のもとを訪ねて信頼関係を構築することで、契約・受注につなげることができる仕事です。
一度の失敗で諦めてしまうと成果が上げられないため、諦めやすい人には法人営業は向いていないでしょう。
ルーティンワークが苦手
ルーティンワークが苦手な人も、法人営業に向いていない人の特徴です。
法人営業では、ある程度仕事のやり方や行わなければならないことが決まっているケースもあります。例えば、顧客との商談のアポイントメントを取るために電話やメールを送るという作業も法人営業の仕事です。
商談などでは対応力が求められますがルーティンワークも多くあるため、決められたことをその通りに実行するのが苦手な人には向いていません。
法人営業の仕事をする上で身につけたいスキル
法人営業では、多くのスキルを求められます。法人営業に向いている人の特徴・性格に当てはまる項目が少ない人でも、必要なスキルを身に着けることで法人営業の仕事を行うことができるでしょう。
ここでは、法人営業に向いている人になるために身につけたいスキルを5つご紹介します。
- ヒアリングスキル
- リサーチスキル
- マーケティングスキル
- 課題解決力
- 改善力
ヒアリングスキル
法人営業の仕事は、顧客の課題を解決したり、ニーズを満たしたりするための自社製品・サービスを提案することです。顧客とのコミュニケーションの中で、顧客のニーズや課題を発見するためにはヒアリングスキルが欠かせません。
法人営業は、顧客のさまざまな情報を把握しておく必要があります。情報が不足していると、的外れな提案をしてしまったり営業するタイミングを誤ってしまったりする可能性があるでしょう。ヒアリングスキルは、法人営業の仕事をする上で身に着けておきたいスキルです。
リサーチスキル
法人営業の仕事を行う上で、事前に顧客の情報や市場の動向をリサーチしておくことは商談をスムーズに進めるために重要です。商談前にリサーチできていると、商談時にヒアリングしておきたい項目を求められるため、より効果的なヒアリングができます。
また、リサーチスキルがあるとさまざまな企業の弱点を見つけることができます。自社製品と相性が良く、契約・受注してもらえそうな企業を絞り込めるため、効率的に営業を行うことができるでしょう。
マーケティングスキル
法人営業は、顧客ニーズや市場動向のリサーチを行うため、自社製品の企画に関わることもあります。市場に求められる製品・サービスを営業目線で企画することで、より顧客に求められる製品・サービスの開発をサポートできます。
より的確な提案ができるようにもなるため、マーケティングスキルは法人営業が身に着けておきたいスキルです。
課題解決力
法人営業の仕事は、自社の製品・サービスを提案して顧客の課題を解決することです。提案するには、その製品・サービスを利用してどのように課題を解決できるかを説明しなければなりません。
そのため、自社製品・サービスと顧客の課題を結びつけての課題解決力が求められます。
改善力
法人営業では、商談が成功することもあれば失敗することもあります。成功した・失敗したという事実だけでは、なぜそのような結果になったのかが判断できず、次の商談に活かすことができません。
失敗した場合は、なぜ失敗したのか・成功するためにはどのようなことを行う必要があるかを考えて改善することが大切です。また、成功した場合もなぜ成功できたのかを明確にすることで、次の成功につながります。
法人営業として働くメリット
法人営業として働くメリットとして、下記のようなものが挙げられます。下記のメリットをやりがいに感じられる人は、法人営業に向いているでしょう。
- 成果によってインセンティブ報酬を得られる
- 大きな仕事に立ち会える
- 広い範囲で通用するスキルが身につく
成果によってインセンティブ報酬を得られる
法人営業では、成果に応じてインセンティブ報酬が用意されている会社が多いです。自分が頑張った分だけ目に見える形で評価されるため、金銭的なメリット以外にもやりがいを感じられます。
評価されることでモチベーションがアップする人などは、メリットを感じやすいため法人営業に向いているでしょう。
大きな仕事に立ち会える
法人営業は、BtoCの営業と比べて一つひとつの案件が大きい傾向にあります。その分成果も大きくなるため、達成感を感じやすい仕事です。信頼関係の構築や提案など、自分が行ってきた営業で大きな仕事を達成するとやりがいを感じやすいというメリットがあります。
広い範囲で通用するスキルが身につく
法人営業で必要なヒアリングスキルやコミュニケーション能力、問題解決力などは、法人営業以外にも広い範囲で通用するスキルです。
キャリア形成においても有用なため、万が一法人営業からほかの職種に転職する場合でも、法人営業で培ったスキルは無駄にはなりません。一生を通して自分の糧になるスキルを身につけたい人は、法人営業がおすすめです。
法人営業の仕事が自分に合った仕事か見極めよう
法人営業は、営業の中でも個人ではなく会社や官公庁などの法人への営業に特化した仕事です。一つひとつの仕事の規模が大きい傾向にあり、個人へ営業を行う仕事とは求められる能力やスキルも異なります。
まずは、法人営業が自分に合った仕事かを見極めましょう。ただし、今回ご紹介した法人営業に向いている人の特徴や性格に当てはまらない人でも、法人営業に合ったスキルを身に着けることで活躍できる可能性もあります。
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