飛び込み営業に向いている人は?やりがいや魅力・成功のポイントを解説
「飛び込み営業って何?」
「自分にも飛び込み営業はできる?」
営業職への就職を考える人の中には、このような疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか。
飛び込み営業とは、個人宅や企業のもとにアポイントを取らずに訪問し、自社製品やサービスを売り込む営業手法を言います。アポイントなしで営業を行うため、相手先に断られたり迷惑がられたりすることも多く、合う人と合わない人が分かれやすい職種です。
この記事では、飛び込み営業とはどのような営業なのかを解説します。また、向いている人の特徴ややりがいも紹介しますので、飛び込み営業に興味を持っている人は参考にしてみてください。
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飛び込み営業とは
飛び込み営業とは、個人宅や企業へアポイントを取らずに訪問し、自社商品やサービスを売り込む営業手法のことです。
飛び込み営業のメリットは、商品やサービスの良さを伝えやすい点です。メールや電話での営業と異なり、相手の顔色を伺いながら営業できるため、営業の押し引きがしやすいという特徴があります。
一方で、飛び込み営業はアポなしで訪問するため、相手にされないことも多いです。実際に飛び込み営業を始めると、契約が取れるよりも追い返される場合の方が圧倒的に多くなるので、ある程度の慣れは必要になるでしょう。
なお、近年はインターネットの普及などにより、飛び込み営業は時代に適さないと言われつつあります。しかし、飛び込み営業ならではのメリットがかき消されているわけではないため、今後も重宝される営業方法になると言えるでしょう。
飛び込み営業に興味がある方は、「営業職とは何か説明!種類や仕事内容、向いている人の特徴や年収」も読んでみてください。
飛び込み営業に向いている人の特徴
合う合わないが大きく別れる飛び込み営業には、向いている人の特徴があります。そこでまずはじめに、飛び込み営業に向いている人の特徴を解説します。
- メンタルが強く前向き
- コミュニケーション能力が高い
- 顧客視点で物事を考えられる
- 良い第一印象を与えられる
- ノルマ達成のための行動力がある
- 失敗を分析する能力がある
メンタルが強く前向き
飛び込み営業は断られることが多いため、メンタルが強く前向きである人に向いています。飛び込み営業は契約が取りづらいだけでなく、そもそも話しを聞いてもらえなかったり会ってくれなかったりということも珍しくありません。
そのため、仮に断られたとしても常にポジティブな気持ちを保て、次の戦略を立てられる人が飛び込み営業で成功しやすい人間と言えます。
逆に言えば、断られるたびに落ち込んでしまうような性格では、営業することが億劫になったり恐怖心を抱いたりする可能性が高いため、飛び込み営業には向かないでしょう。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力が高い人は、特に飛び込み営業に向いています。コミュニケーション能力が高ければ、初対面だとしても相手に好印象を与えたり話しやすい雰囲気を作ったりできます。
そもそも飛び込み営業は、事前に相手とアポイントを取らずに訪問するため、相手はあなたに対して警戒心を抱いているケースが多いです。その状態で商品やサービスを売り込んでも話を聞いてくれる人は滅多にいません。
営業は相手との信頼関係が重要であり、信頼関係があれば相手が抱えている問題やニーズを聞き出すことができます。飛び込み営業の際は、いかに相手の懐に入るか、本音を聞き出せるかといった能力が必要になるでしょう。
顧客視点で物事を考えられる
顧客視点で物事を考えられる能力も大切です。顧客が何を求めているのか、どんな悩みがあるのかなどを考え、仮説を立てられる人は営業で成功しやすいでしょう。
そもそも営業は自社商品やサービスを売り込みますが、自社の製品を無理に推しても多くの人は買ってくれません。顧客がどういった部分に魅力を感じるか、どういう状況だからその商品が欲しいかという部分を考えることが重要です。
そのため、顧客に寄り添って信頼関係を築きながら営業できる人が向いているでしょう。
良い第一印象を与えられる
飛び込み営業で成功するには、良い第一印象を与えることが重要です。「人は第一印象で決まる」と言われますが、営業職に就こうとしている人は特に意識しておきましょう。
- 髭や髪型を整えて清潔感を出す
- マナーの良い対応をする
- 姿勢や立ち振る舞いに気を付ける
- 笑顔を忘れず明るく接する
これらを意識するだけであなたに対する第一印象が大きく改善します。また、第一印象が良くなれば相手に信頼感も与えやすくなるため、相手との信頼感も築きやすいです。どの項目もすぐに取り入れられる内容になっているので、今日から意識してみると良いでしょう。
ノルマ達成のための行動力がある
行動力がある人は飛び込み営業で成果を出しやすい傾向にあります。飛び込み営業にはアポ数ノルマや契約数ノルマなどが課されているケースが多く、いかに数多く営業できるかが重要です。
そのため、ひたすらに行動して少しでも多く営業する能力が必要になります。ただし、ひたすらに行動するには折れない精神力やメンタルの強さも必要になることも知っておきましょう。
失敗を分析する能力がある
失敗を分析する能力がある人も飛び込み営業向きと言えます。なぜなら、失敗することが当たり前と言える飛び込み営業では、その失敗を次に活かす分析力が必要だからです。
特に飛び込み営業を始めたてのうちは、ほぼ必ず失敗を繰り返すことになります。そこで心を折らずに、失敗した経験を活かして、以下のようにどこがダメだったかを分析することが大切です。
- 第一印象はどうだったか
- どこが断られる原因になったか
- 相手のニーズはきっちり探れていたか
上記のような失敗点をしっかり分析することで、徐々に相手に話を聞いてもらえるようになったり、契約できたりするようになります。失敗してもその失敗を分析して次に活かす能力があれば、飛び込み営業にスムーズに適応できるでしょう。
飛び込み営業ならではのやりがい・魅力
飛び込み営業は「キツイ」「大変」と一般的に思われていますが、飛び込み営業ならではのやりがいや魅力もあります。魅力ややりがいを理解しておくことで、モチベーションを保つことができるでしょう。
- 契約が取れたときの達成感が大きい
- さまざまな人脈を作れる
- 自分自身が大きく成長できる
- 企業によっては高収入を得られる
契約が取れたときの達成感が大きい
契約を取る難易度が非常に高い飛び込み営業は、その分契約が取れたときの達成感が大きいのが特徴です。特に最初の頃は、話すら聞いてもらえない可能性が高いため、1回の契約でも大きな達成感が得られるでしょう。
そして、その達成感を得ることがモチベーションとなり、契約数も段々と増えていきます。最初のうちは苦労を重ねることになりますが、折れずに努力し続けることが重要です。
さまざまな人脈を作れる
飛び込み営業はさまざまな人と対面で営業するため、人脈が作れるのも魅力です。顧客は一般の人から企業のベテランなどさまざまなため、幅広い人脈を作れるチャンスがあります。
また信頼関係の下で人脈を作れれば、お得意さんを紹介してくれたり、商品を多く買ってくれたりもするので、非常に有利になります。
ただし、人脈は信頼関係ありきのものです。しっかりコミュニケーションを重ねていく必要があるため、信頼を獲得するまでに時間はかかってしまうでしょう。
それでも人脈を増やせれば仕事に活かせたり大きな契約を取れたりする可能性もあるため、常に誠実に対応していくことが重要です。
自分自身が大きく成長できる
飛び込み営業は、自分自身の成長に繋がるのも魅力的なポイントです。例えば、以下のような成長を見込めます。
- コミュニケーション能力が向上する
- 契約成功によって自信が付く
- トライ&エラーの繰り返しで失敗の分析力が磨ける
- 正しい立ち振る舞いや行動が身に付く
上記は一例ですが、営業マンとしてだけでなく人間としてもさまざまな成長を期待できます。今後の出世のためにも、営業時は積極的な行動を心掛けることを意識しましょう。
企業によっては高収入を得られる
成果報酬制の企業の場合、高収入を得られる可能性があるのも飛び込み営業の魅力のひとつです。企業によるため一概には言えないですが、営業成績によっては年収1000万円も夢ではないでしょう。
そもそも営業職は「基本給制」「基本給+歩合制」「完全歩合制」の3種類の報酬に分かれており、企業によって異なります。完全歩合制の場合は契約数がダイレクトに収入に影響するため、契約すればするほど収入が大きく増える仕組みです。
ただし、契約できなければその分収入も大幅に減少するため、企業選びの段階でしっかりと条件を確認しておくことが重要になるでしょう。
飛び込み営業で成功するためのポイント
飛び込み営業を成功させるためには以下9つのポイントを意識することが大切です。飛び込み営業を始めた後にできるだけ早く契約を取るためにも、確認しておきましょう。
- 最初から売り込みを意識しすぎない
- 契約することを目的としない
- 断られるのが当たり前だと考える
- 断られても訪問数を少なくしない
- 空き時間を有効に使う
- 訪問先企業を選り好みしない
- 不信感を失くすための世間話をする
- 落ち着いてゆったりとした口調で話す
- 断られても礼儀正しく接する
最初から売り込みを意識しすぎない
営業時は最初から商品やサービスの売り込みを意識しすぎないようにしましょう。相手に警戒心を抱かれてしまい、かえって契約しづらくなります。
まずは相手との関係構築のために2〜3回訪問して、相手の警戒心を解いてから徐々に売り込むようにしましょう。
契約することを目的としない
契約するよりも相手と信頼関係を築く目的で営業するのがポイントです。契約目的で営業した場合、契約できないと精神的に疲弊してしまいます。
まずは中に入れてもらうことを目的としたり、相手に話を聞いてもらうことを目的としたりするなど、考え方を変えることが重要です。
「今日は10件訪問しよう」「10件中3件に話を聞いてもらおう」など、一日の目標のハードルを下げることで負担が少なくなり継続しやすくなるでしょう。
断られるのが当たり前だと考える
飛び込み営業は断られる可能性が非常に高い営業方法です。むしろ最初から契約を取り続けられる人はほとんどいません。そのため、断られるたび毎回落ち込んでいては続けられないので「断られて当たり前」と思うことが大切です。
トップ営業マンでも100%契約を取れるわけではありません。大切なのは、失敗を次に活かせるかどうかです。最初のうちは「失敗して当然」の意識を持ちながら行動するのが良いでしょう。
断られても訪問数を少なくしない
飛び込み営業は訪問数が重要になるため、断られても数を少なくしないことが大切です。契約数は「訪問件数×契約率」で決まるため、どれだけ訪問数を増やせるかが重要です。
また、場数を踏めば自分の強みや弱みも理解できます。回数を重ねるごとに営業の質も向上していくため、最初の段階では訪問数にこだわりましょう。
空き時間を有効に使う
飛び込み営業は一日の訪問数に限りがあるので、空き時間を有効に使うのがポイントです。
空き時間に企業調査したりトーク内容を確認したりするなど、効率的に活用できれば訪問数も増やせ、結果的に契約数の増加にもつながります。
移動時間や訪問できないお昼どきなどの時間帯も、決して無駄にしないようにしましょう。
訪問先企業を選り好みしない
訪問先の企業を選り好みすると訪問数が減ってしまうので、選りすぐりせず訪問範囲内の企業は全て訪問するようにしましょう。
前述のとおり、訪問数を増やすことで契約数の底上げにもつながります。さまざまな個人宅や企業を積極的に訪問して、場数を踏むことを意識することが大切です。
不信感を失くすための世間話をする
初回訪問時は、相手の不信感を失くすために世間話をしましょう。飛び込み営業された場合、顧客はあなたに対して不信感や警戒心を抱いている可能性が高いです。自分に対する不信感をなくすためにも、営業の話ではなく世間話をすることを意識しましょう。
世間話をすることで相手がリラックスし、本音を話してくれるかもしれません。いきなり商品やサービスを売り込むのではなく、まずは会話するのを目的として接することが大切です。
落ち着いてゆったりとした口調で話す
相手と話す際は、落ち着いてゆったりした口調で話すことが重要です。
特に慣れないうちは緊張で早口になってしまう人が多く、相手に自信がないように思われてしまいます。もちろん自信がない人の商品を買おうとは思わないため、契約にも繋がらないでしょう。
ほかにも声が小さかったり低すぎたりする場合も、悪い印象を与えてしまいます。相手と話す際は、声のトーンを少しあげてハッキリと話すことを意識しましょう。
断られても礼儀正しく接する
断られても最後まで礼儀正しく接することが大切です。飛び込み営業は、相手が必ず丁寧に対応してくれるとは限りません。冷たく対応されたり高圧的な態度で接してきたりする場合もあります。
もし、このような態度で断られたとしても礼儀正しく接することを忘れてはなりません。今後、何かしらの機会で再度訪問できるチャンスが巡ってくる可能性もあるため、将来的なことを考えても礼儀良く接することを意識しておきましょう。
飛び込み営業の求人を探す際の注意点
ここでは、飛び込み営業の求人を探す際の注意点について解説します。飛び込み営業に興味のある就活生は、しっかり注意点を確認してから応募しましょう。
- 誰を対象に飛び込み営業を行うかを確認する
- 給料形態を確認しておく
誰を対象に飛び込み営業を行うかを確認する
まずはじめに、誰を対象に飛び込み営業を行うかを確認しておきましょう。例えば、企業を相手に行うのか、個人宅を相手に行うのかによって、考え方や態度なども大きく変わってきます。
また、一般の人と話すのは得意だけど、企業となると緊張するという人も少なくありません。自分の性格や特徴に合わせて求人を選ぶことが大切です。
給料形態を確認しておく
飛び込み営業をするなら給料形態の確認は必ずしておきましょう。可能であれば基本給だけでなく、成果報酬としてどれくらい貰えるかも確認しておきたいです。歩合の割合が高ければ契約に比例して給料も上がるため、モチベーションの維持にもつながります。
求人サイトで分からない場合は、就活エージェントを利用するのも一つの方法です。就活エージェントであれば、その企業の給料体制を教えてくれることがあるので、検討してみると良いでしょう。
飛び込み営業は難しい分やりがいもある
飛び込み営業は難しい分、やりがいのある職業です。合う合わないは大きく分かれてしまいますが、上手くこなせると高収入も期待できます。また、実際に飛び込み営業をする際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 最初から売り込みを意識しすぎない
- 契約することを目的としない
- 断られるのが当たり前だと考える
- 断られても訪問数を少なくしない
- 空き時間を有効に使う
- 訪問先企業を選り好みしない
- 不信感を失くすための世間話をする
- 落ち着いてゆったりとした口調で話す
- 断られても礼儀正しく接する
ポイントを押さえておくことで、すぐに成果を出せるようになるでしょう。
また、営業職に就こうとしている学生には、就活エージェントサービス「P-CHAN就活エージェント」がおすすめです。
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