営業職は女性でもできる?向いている女性の特徴や働くメリットを解説
目次
「営業職に挑戦してみたいが、女性社員が少なそう」「体力がなくては働けないのでは?」と営業職の仕事に興味はあっても、さまざまな懸念から応募に至らない女性もいるのではないでしょうか。
営業職を目指す上で、性別を気にする必要はありません。営業職で活躍している女性はたくさんいます。むしろ、女性の強みを活かせたり、ライフプランに合わせた働き方ができたりするなどのメリットがあるため、営業職は女性にもおすすめです。
この記事では、営業職に向いている女性の特徴や、女性が営業職として働くメリット・デメリット、働く際の注意点を紹介します。「営業職を志望しようと思っている」「営業職として働いてみたいが、自分に適性があるか分からない」という人はぜひ、読んでみてください。
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営業職は女性でもできる?
営業職は男性が多いイメージがあるかもしれませんが、女性でも営業パーソンとして活躍している人は多くいます。
働き方改革の推進により、働きたい人がそれぞれの事情に応じた働き方ができるよう配慮する会社は増えている状況です。加えて、コロナ禍でリモートワークが普及したことにより、在宅や内勤の営業職といった多様な働き方も選択できるようになりました。
そのため、女性であることや子供がいること、家庭の事情などにより営業職になることを諦める必要はなくなってきています。
女性が活躍している営業職の種類
ここでは、女性が活躍している営業職の仕事とやりがいを以下に挙げる種類別に紹介します。
- 法人営業(BtoB)
- 個人営業(BtoC)
- 内勤営業(カウンターセールス)
法人営業(BtoB)
法人営業は、法人顧客に対して商品やサービスの販売・提案を行う仕事です。法人へ商品・サービスを売り込むため、成約時には大きな金額が動きます。そのため、会社への貢献度合いは大きく、大きなやりがいを得られます。
その代わりに商材に対する深い知識や、売り込み先の企業や業界に関する幅広い見識が必要とされる場面も多いので、情報収集や勉強が苦にならない女性におすすめです。
法人営業に興味がある方は、「法人営業とは何か解説!種類や仕事内容、年収・給料などを紹介」も読んでみてください。
個人営業(BtoC)
個人営業は、個人顧客に対して商品やサービスの販売・提案を行う仕事です。個人営業の仕事では、法人営業の場合と同じく商材に対する深い知識はもちろんのこと、顧客一人ひとりと信頼関係を築き、悩みに寄り添う「対人」のアプローチが重要になります。
人対人のコミュニケーションが重視されるため、女性の中でも聞き上手な人や細かい気配りができる人、誰かに喜ばれるのが好きな人などにおすすめです。
個人営業に興味がある方は、「個人営業とは?法人営業との違いや種類、年収情報などを解説」も読んでみてください。
内勤営業(カウンターセールス)
内勤営業はカウンターセールスとも呼ばれ、主に社内や店舗内に常駐して営業活動を行う仕事です。具体的な業務としては、来店した顧客に対して商品を提案したり、電話やメールで見込み客にアプローチしたりする等があります。
内勤営業は顧客からの要望を受けて営業が始まるスタイルが多いため、潜在的なニーズを探り、適切に対応するためのヒアリング能力・提案力が重視されるでしょう。
法人営業や個人営業のような外回りをする必要がないため、体力に不安がある女性や、残業の少ない仕事を選びたい女性におすすめです。
営業に興味がある方は、「営業職とは何か説明!種類や仕事内容、向いている人の特徴や年収」も読んでみてください。
営業職に向いている女性の5つの特徴
営業は自社の商品・サービスを個人・法人に提案して販売する仕事です。ここでは営業職に向いている女性の特徴を詳しく解説します。
1.コミュニケーション能力が高い人
営業職に必須と言われるスキルに「コミュニケーション能力」があります。
法人・個人・内勤など、どんな営業として働く場合であっても、顧客との商談や会話などのやり取りは発生します。営業職に就くなら、コミュニケーション能力は必ず備えておかなくてはなりません。
しかし、ここでいうコミュニケーション能力とは単に「場を盛り上げられる話上手」「トーク力がある」というだけではありません。
話すのがそれほど上手でなくても、聞き上手で相手のニーズを引き出せる、相手に共感し信頼を得ることができる女性もコミュニケーション能力が高いと言えます。
2.コツコツと努力できる人
営業職は華やかな仕事に見えるかもしれませんが、実はこまめな訪問や提案資料の準備など、地道な作業の多い仕事でもあります。一度の訪問で成約するケースはほとんどなく、契約を取るために何度も客先に足を運び、ようやく成約する場合がほとんどです。
営業には、顧客とこまめに連絡を取って顔を繋ぐ、すげなくされても諦めず通い続ける努力のできる女性が向いています。
3.闘争心の強い人
営業の仕事にはノルマ・目標があります。そのため、営業職として働く上では、常に売上や契約件数を意識しなくてはなりません。
しかしその分頑張って成果を挙げられれば、成績優秀者として表彰されたり、高額のインセンティブを受け取れるなど、さまざまな形で会社から成果に対する還元を受けられる可能性があります。
ノルマのプレッシャーに負けず、「売上トップになりたい」「部署内の誰にも負けたくない」という強い競争意識を持てる女性なら、営業職に向いているでしょう。
4.ポジティブ思考の人
ポジティブ思考も営業に向いている女性の特徴です。
特に新規開拓営業であれば、初めて顔を合わせる顧客には断られてしまうことがほとんどです。もしルート営業であっても、ただ通っているだけで受注数や金額をすぐに増やせるわけではありません。
また、顧客にとってみれば、営業職は取引先で最も身近な人なので、クレームが寄せられやすいといった面もあります。
こうしたノルマやクレームなどがある中で成果を出せるのは、ポジティブ思考の人です。ポジティブ思考の人はプレッシャーやストレスをうまく跳ねのけて仕事を進められるため、営業職として活躍できる可能性が高いでしょう。
5.気配りのできる人
営業職はちょっとした言葉や雰囲気から相手の感情やニーズを読み取り、臨機応変に対応することが求められます。また「売ったら終わり」ではなく、その後も顧客に対してこまめなやり取りや細かいアフターフォローが必要です。
細やかな気配りをすることで好印象を与えられ、他社の営業員と差をつけられたり、次の提案に結びついたりすることもあるでしょう。そのため、こうした気配りのできる女性は営業に必要な資質を備えていると言えます。
女性が営業職として働く5つのメリット
ここでは、女性が営業職として働くことで得られるメリットを紹介します。
1.頑張り次第で収入を増やせる
内勤職は昇給がない限り基本的に給与に変動はありませんが、営業職は契約件数や売上金額に応じて歩合・インセンティブを得られる可能性があります。努力次第で給与が増やせるのは、他の職にはない営業職ならではの魅力と言えるでしょう。
実績重視の会社では月給と同じか、もっと多額のインセンティブがつくこともあるので、「バリバリ働いて収入を伸ばしたい」と考えている女性にはぴったりの仕事です。
2.スキルアップ・キャリアアップが狙える
営業職として働くことで、以下のようなスキルを身につけられます。
- コミュニケーション能力
- ヒアリング能力
- 提案力
- 課題解決力
- 調整力
- 交渉力
- プレゼン能力
これらはどの業界・職種でも活かせるスキルです。もし、専門知識の必要な商材を扱うのであれば、上記のスキルに加えてその商材や業界に関する知識も身につけられるでしょう。
また、将来キャリアチェンジして別の業界・職種に転職する際にも、営業経験は高く評価されます。営業職として働くことでスキルを身につけられるだけでなく、営業職として働いた経験そのものを財産にできるのは大きなメリットと言えます。
3.時間の融通が利きやすい
営業職は他の職種に比べて、業務に関して個人に任される裁量が大きい仕事です。会社によっては取引先への直行・直帰が許されていたり、その日その月の仕事さえ終わっていれば定時前の退社ができる場合もあります。
また、営業の種類によっては在宅で仕事も可能です。育児・介護などで定型の働き方が難しいという女性でも、営業職なら柔軟に対応できる場合があります。
4.出産・育児を経ても復帰しやすい
営業職は求人自体が多く、出産・育児を経て一度仕事を辞めてしまった女性でも、営業職としてなら復帰しやすい環境が用意されています。
また、先に挙げたように営業職として働いた経験は、別の職種・職場に転職する際にも大きな武器となります。営業職として一度培ったスキル・経験が、復帰後の職場で活かせる場面も多いでしょう。
5.女性視点を活かせる分野がある
以下に挙げるような女性向けの商材・サービスの営業職なら、女性ならではの視点を生かした営業活動ができます。
- コスメ
- 女性用下着
- 美容用品 など
女性だからこそ分かる顧客の悩みもあるため、女性営業は男性営業よりも顧客の気持ちに寄り添いやすいというアドバンテージがあります。
こうした女性ならではの商材・サービスなら「売り込む」よりも「良いものをおすすめする」という自然でおしつけがましくないセールスができるでしょう。
女性が営業職として働く4つのデメリット
ここでは、女性が営業職として働くデメリットを紹介します。
1.ストレスがかかる
営業職は会社の顔ともなる職種です。顧客から直接、会社や商材に関するクレームを受けることもあるでしょう。
新規開拓であれば、多くの顧客に断られることや、顧客との信頼関係を構築・維持するために多少無理に残業・休日出勤などをして対応しなくてはならない場面もあります。また、ルート営業ならそりの合わない人とも良好な人間関係を築かなくてはなりません。
特に対人関係のストレスが多いため、ストレスや重圧の少ない仕事をしたいと思っている女性にはあまりおすすめできない仕事です。
2.目標・ノルマが課される
会社では、多くの場合チームや個人単位で営業社員には目標またはノルマが課されています。「目標達成を目指して頑張ろう」と思える人なら良いですが、ノルマをかえってプレッシャーと感じモチベーションが下がってしまう人もいるでしょう。
ただ、中には目標・ノルマを課していない会社や、ノルマが緩い会社もあるため、ノルマの有無や内容は事前に調べておくと良いでしょう。
3.残業・休日出勤の可能性がある
営業職として働いていると、就業時間外に顧客から連絡が来たり、提案資料の準備などで残業や休日出勤が必要になる場合もあります。
時間外労働については、会社によって異なります。法人営業か個人営業か、また、扱う商品・サービスの性質によっても変わるでしょう。どうしても残業・休日出勤に対応できない事情がある場合は、事前に会社へ伝えておく必要があります。
4.女性営業職のロールモデルが少ない職場も
そもそも営業職には女性のロールモデル(規範・手本となるべき人)が少ない職場も一定数あります。営業として働く上で、どのような働き方を目指しライフプランを立てたら良いか、また営業手法について誰を参考にしたら良いか分からないと感じる人も多いでしょう。
仕事のやり方に関しては、自分と特徴の近い男性の営業パーソンのやり方を参考にできます。また、働き方については、別の業界の女性営業職の人を参考にするか、信頼できる先輩や上司に相談するのも良いでしょう。
女性が営業職を志望する上で注意すべきこと
ここでは、女性が営業職を志望する上で注意すべきことを紹介します。
職場の女性割合はどのくらいか確認しておく
営業職を志望する場合は、応募先に女性がどのくらいいるか、その割合を確認しておきましょう。一般的に女性の多い職場=女性が働き続けやすい職場であると言えます。
もし女性の多い職場なら、働く上での女性ならではの悩みやライフプランの立て方などを相談できる場合もあります。
働きやすい職場か、続けやすい仕事かを判断する上で、女性社員の比率は重視しておきたいポイントです。
キャリアプランをしっかりと描く
出産・育児などのライフイベントを想定している場合、しっかりとキャリアプランを描いておかなくてはなりません。妊娠・出産の都度、「どう働こうか」と行き当たりばったりに考えるのでは、ライフステージに合わせた働き方ができなくなってしまう恐れがあります。
入社後はどんな働き方を実現したいか、実際に働き続けられそうかということをきちんと想定してから応募する必要があるでしょう。
興味のある業界・会社を選ぶ
営業職として働く際は、自分が興味を持てる業界・会社を選びます。応募先の業界や商材に興味があり、会社の理念に共感できなければ、その会社で営業として活躍するのは難しいでしょう。
自分の興味関心がどこにあるか分からないという場合は、女性向けの商材を扱う会社の中から応募先を選ぶのが良いかもしれません。また、営業の仕事をしたいが体力面が心配で外回りは難しいのであれば、内勤営業を選ぶという選択肢もあります。
出産・育児を経ても働きやすい会社を選ぶ
出産・育児を経た女性でも働きやすい環境になっているかという視点で会社を選ぶことも大事です。
出産・育児を経た女性に対し、働き方を支える社内制度が充実している会社は多くあります。しかし、実際に制度を利用して働き続けている女性がどのくらいいるかが重要です。そのため、制度を利用している社員の割合は確認しておきましょう。
「制度はあるが使われていない」「使いにくい制度」では、いざ出産・育児をしても制度の恩恵を受けられない可能性があります。
残業や有給の実績を確認しておく
残業や休日出勤が多いと、ある程度時間に融通の利く仕事だとしても働き続けるのは難しくなってしまうでしょう。また、社員が有給休暇をどのくらい取得できているか確認することも大事です。
将来、出産・育児と並行して仕事を続ける場合、ワークライフバランスが取れる会社でないと、いくら好きな仕事でも続けられなくなってしまいます。
柔軟な働き方ができるかを確認する
営業職に応募する際は、リモートワーク・時短勤務など、ライフスタイルに合わせて柔軟な働き方ができるかも確認しておきましょう。
もしそれらが無理でも、「直行直帰ができる」「定時前退社が可能」など、仕事と家庭の両立がしやすいような配慮をしてくれる会社なら、柔軟な働き方が実現できるかもしれません。
柔軟な働き方ができる営業職は女性にもおすすめ
営業職は未だに「男性の仕事」というイメージのある職種かもしれませんが、最近は女性の営業職も増えています。また、働き方改革の推進から、さまざまな事情を持つ女性でも営業として働きやすい環境が整備されつつあります。
もちろん営業として働くには大変な面もありますが、働く時間について融通が利いたり、在宅で働けたりするメリットもあるため、女性にもおすすめの仕事です。
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