大阪市のタクシードライバー（乗務員・運転手）の求人・転職情報一覧

大阪市のタクシードライバー事情

まずは、下記の2つに分けて大阪市のタクシードライバー事情を解説します。どちらも重要な情報なので、必ず把握しておきましょう。

• 大阪市の人口とタクシー需要
• 営業区域

大阪市の人口とタクシー需要

2023年時点での大阪市の人口は約276万人（※1）であり、横浜市に次いで日本で2番目に人口が多い都市です。大阪府全体の人口は約877万人（※2）のため、約3割が大阪市に集まっていることになります。そのため、タクシーの需要も大阪府内でもっとも多いです。

また、大阪市周辺には観光地も多く、観光客が集まるため、観光での移動手段としてタクシーが利用されることも多いでしょう。このように、日常や観光での利用が見込まれるため、大阪市ではタクシーの需要が高いです。

※1 出典：大阪市「推計人口（毎月1日現在）・人口異動」
※2 出典：大阪府「大阪府の毎月推計人口」

区域

大阪市でタクシードライバーとして働く場合、大阪市以外の周辺エリアでも営業を行うことが多いでしょう。大阪市を中心とするタクシードライバーの営業区域は下記の通りです。

• 堺市
• 東大阪
• 豊中市
• 吹田市

堺市

堺市は大阪市の南側に位置し、大阪府の中では大阪市に次いで人口が2番目に多い都市です。大阪市のベッドタウンとして発展してきました。堺市は、大きく下記4つのエリアに分かれています。

• 市街地エリア
• 臨海エリア
• 内陸エリア
• 丘陵エリア

市街地エリアには、市役所や官庁などの主要施設や主要駅などがあります。世界遺産にも登録された「百舌鳥・古市古墳群」もあり、多くの観光客が訪れるエリアです。臨海エリアには大企業の工場や発電所などが集まり、堺泉北臨海工業地帯が形成されています。

内陸・丘陵エリアは、主に住宅街や里山・森林が広がっており、ものづくりの拠点としても発展しています。エリアごとにさまざまな特色があり、それぞれのエリアで居住者や観光客、ビジネスパーソンなどタクシーを利用する人も多いでしょう。

東大阪市

東大阪市は大阪市の東側に位置し、大阪市と堺市に次いで人口が多い都市です。大阪市のベッドタウンとして栄え、大阪市だけでなく難波や奈良へのアクセスが良い都市でもあります。

「モノづくりのまち」として有名で、国内でも屈指の中小企業の密集地域であり、中には人工衛星などを開発する高い技術力を持った企業もあるのが特徴です。

また、「ラグビーのまち」とも言われており、東大阪市にある花園ラグビー場では国際大会や全国高等学校ラグビーフットボール大会が開催されています。居住者が多いため日常的にタクシーの需要があるほか、さまざまなイベントでもタクシーが利用されるでしょう。

豊中市

豊中市は大阪市の北側に位置する都市で、堺市や東大阪市と同様に住宅街として発展してきました。人口は東大阪市に次ぐ約40万人（※）であり、隠れた高級住宅街が多いため居住者がタクシーを利用する頻度も多いことが予測されます。

大阪国際空港があり、観光客やビジネスパーソンの流入が多いため、観光客のタクシー利用も期待できます。

※出典：豊中市「豊中市推計人口」

吹田市

吹田市は、大阪市の北側、豊中市の東側に位置する都市です。住宅街が広がり、さまざまな商業施設が集まっているのが特徴です。また、大阪府内でも有数の大学都市であり、大阪大学吹田キャンパスをはじめ多くの大学のキャンパスや研究機関があります。

吹田市は1970年に開催された日本万国博覧会の会場としても有名であり、跡地に整備された万博記念公園には「太陽の塔」などを見るために現在でも多くの観光客が足を運んでいます。

そのほか、プロサッカーチーム「ガンバ大阪」のホームである「Panasonic Stadium Suita（パナソニック スタジアム 吹田）」などもあり、1年を通してタクシーの需要が高い都市です。

大阪市でタクシードライバーになるメリット

大阪市でタクシードライバーになるメリットは、下記の通りです。それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

• タクシーの需要がある
• より良い条件で働きやすい
• 稼げるタイミングが多い
• 積雪のリスクが低い

タクシーの需要がある

大阪市は、日本国内で見ても人口が多い都市であるため、大阪市やその周辺の居住者だけでもタクシーの需要は高いでしょう。そこに観光客のタクシー利用も加わるため、タクシードライバーの需要は尽きません。

また、仕事で大阪市を訪れるビジネスパーソンも多いです。出張では交通費が出るため、タクシーを利用する人も多いでしょう。居住者や観光客、ビジネスパーソンなどのさまざまな人がタクシーを利用する大阪市は、タクシーの需要が高い都市の1つです。

より良い条件で働きやすい

大阪府は、全国的に見ても法人タクシー事業者数が多いという特徴があります。2021年時点で、大阪府には法人タクシー事業者が223社（※）あり、その多くは大阪市を拠点にしています。

事業者が多いため、自分に合った条件の会社を選びやすいです。より良い条件で働けるため、収入アップを目指せます。

※出典：一般社団法人　全国ハイヤー・タクシー連合会「都道府県別事業者数及び車両数」

稼げるタイミングが多い

タクシーは日常生活で利用されることも多いですが、イベントなどで需要が高まることでさらに利用者が増えます。大阪市はビジネスの展示会などのほか、観光地でのイベントやコンサートなど、イベントが多い都市です。

また、大規模なイベントが多いため、1つのイベントで動員される人数も多い傾向にあります。イベントで人が多く集まるとタクシーの需要が高まるため、稼げるタイミングが多いでしょう。

積雪のリスクが低い

雪が降り積もると、出歩く人が少なくなったり運転が難しくなって営業できなくなってしまったりする可能性があります。

しかし大阪市は、地理的要因から雪が降る確率が低い地域です。また、万が一降っても積もりにくいため、積雪によって営業できないなどのリスクが低いという特徴があります。

実際に、大阪府全体で見ても10cm以上の積雪が最後に記録されたのは1990年です。2014年に4cmの積雪が記録されて以降、2023年現在まで積雪の記録はありません（※）。積雪のリスクが低いため、1年を通して安全にタクシードライバーとして働けます。

※出典：気象庁「大阪の気温、降水量、風など」

大阪市でタクシードライバーになる際の注意点

大阪市でタクシードライバーになる場合、メリットだけではなく注意しなければならないこともあります。特に、下記のような点に注意する必要があるでしょう。

• 独自の試験に合格しなければならない
• コミュニケーション能力を求められる
• 外国語が必要な場面がある
• 慣れるまでは運転が難しい

独自の試験に合格しなければならない

大阪市でタクシードライバーとして働くためには、「公益財団法人　大阪タクシーセンター」が開催している研修を受けて試験に合格する必要があります。

大阪市などの都市部は交通事情が複雑なため、スムーズに営業するためには研修で基本知識や地理を学ぶことが欠かせません。

試験内容は、その地域に住んでいる人でも答えられないようなコアな問題が出題される可能性もあるため、ある程度自主的に勉強する必要があるでしょう。

試験を受けるのは大変だと思う人もいるかもしれません。しかし、知識をつけておくことは稼ぐためにも重要なことなので、研修できちんと学んでおきましょう。

コミュニケーション能力を求められる

大阪府全体の風潮として、人とのつながりを大切にする傾向が見受けられます。人情味溢れる都市であるため、移動中に会話をしたい利用客も多いでしょう。そのため、ある程度のコミュニケーション能力が求められます。

外国語が必要な場面がある

大阪市には国内からだけではなく、海外からも観光客やビジネスパーソンが訪れます。そのため、英語や中国語などの外国語が必要な場面があるでしょう。

とは言え、流暢な外国語は求められません。まずはよく使われるフレーズを頭に入れておくと、業務で役立つことがあります。

慣れるまでは運転が難しい

令和4年における大阪府内の人身交通事故数は25,509件と、府内の事故率は高くなっています。これは、観光客や交通量の多さが関係していると考えられます。

タクシードライバーとしては細心の注意を払って運転をしなければならないでしょう。複雑な道路も多く、慣れるまでは運転が難しいと感じる人もいます。

タクシードライバーが大阪市で稼ぐコツ

大阪市でタクシードライバーとして稼ぐために、下記のコツを知っておきましょう。それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

• 夜の時間に働く
• 人気の観光スポットを把握する
• 人が集まりやすいイベント日程を把握する
• 坂の多い丘陵地を狙う

夜の時間に働く

タクシードライバーの勤務形態で最も稼げるのは、単価が高い夜勤です。そのため、主に夜勤で働くと、昼勤と比べて稼ぐことができるでしょう。

また、夜勤では終電などでどうしてもタクシーを利用しなければならない人が多く出てきます。繁華街などの夜に人が多い場所で営業すると、利用客を見つけやすく稼ぎやすいでしょう。

人気の観光スポットを把握する

遠方から来た観光客は、タクシーを利用する確率が高いです。そのため、観光客が多い人気の観光スポットで営業すると乗車率が高くなりやすいでしょう。

観光客は主要駅から観光地、観光地から観光地などの移動を行うことが多いです。降車場所もタクシー需要が高いことが多いため、効率的に営業できます。

人が集まりやすいイベント日程を把握する

イベントが開催されると、平常時と比べてタクシーの需要が高まります。イベント会場や周辺の駅などからの利用が予測されるため、効率的に利用者を見つけることができるでしょう。

イベント開催日時を把握しておくことで、その日の人が場所や時間帯を集中的に狙えるため、稼ぎやすくなります。

坂の多い丘陵地を狙う

丘陵地は、歩くのが大変なためタクシーを利用する人も多いです。丘陵地は住宅街になっていることも多いため、タクシーを日常的に利用する人を見つけることができます。観光地だけでなく丘陵地の地域住民にも目を配ると、安定して稼ぐことができるでしょう。

大阪市周辺でタクシー需要の高い場所

大阪市でタクシードライバーとして働く場合、大阪市周辺でタクシー需要が高い場所を把握しておくことが重要です。ここでは、大阪市周辺でタクシー需要が高い場所を下記の2つに分けて解説します。

• 観光エリア周辺
• 住宅街周辺

観光エリア周辺

大阪市には多くの観光エリアがあり、特に有名な観光エリアは下記の5つです。

• 大阪城
• 通天閣
• あべのハルカス
• ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
• 道頓堀

大阪城

大阪城は、日本三名城の1つとして数えられる大阪のシンボルです。展示エリアでは、大阪城の復元模型などが展示されており、時期によっては特別展やテーマ展が開催されています。

大阪城には、国内外から大阪を観光に来た多くの人が足を運びます。そのため、タクシーの需要が最も高い観光エリアの1つです。

通天閣

通天閣は、国の登録有形文化財としても登録されている大阪のランドマークタワーです。大阪の街を一望できる展望台や、足の裏をなでるとご利益があると言われるビリケン像など、見どころが満載な観光名所です。

また、近年でもタワースライダーが誕生するなど進化が続いています。通天閣周辺も含めて観光エリアになっているため、タクシーを利用する観光客は多いです。

あべのハルカス

あべのハルカスは、大阪市阿倍野区にある日本一高い超高層ビルです。高さ300mのビルの中には、日本最大級の百貨店やホテル、美術館、展望台などのさまざまな施設が集まっています。

観光客やショッピングを楽しんだ人が、タクシーを利用する可能性が高い観光エリアです。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、1日に数万人が訪れる国内でも最大規模のテーマパークです。9つのエリアで構成されたパークにはそれぞれの世界観が広がっており、散策やアトラクションを楽しむことができます。

1日の来場者数が多いことから、周辺のタクシー需要は高いです。週末だけではなく平日にも多くの人が訪れるため、タクシードライバーとしては狙い目です。

道頓堀

道頓堀は、大阪のグルメが集まった商店街です。道頓堀川に沿って、さまざまな飲食店が軒を連ねています。大阪名物のたこ焼きやお好み焼きなどの粉もの、串カツなどのグルメを楽しむことができ、多くの人が訪れる観光エリアです。

飲食以外にもさまざまな観光ができ、人が集まる場所であるため、タクシーの需要は高いでしょう。

住宅街周辺

大阪市周辺でタクシー需要が高い住宅街は、主に下記の4つです。それぞれの住宅街の特徴について、詳しく解説します。

• 千里ニュータウン
• 吹田市円山町
• 大阪市阿倍野区
• 泉北ニュータウン

千里ニュータウン

千里ニュータウンは、豊中市と吹田市にまたがる千里丘陵に開発されたニュータウンです。高度経済成長期の人口増加による住宅不足解消のため、日本最初の大規模ニュータウンとして1962年に誕生しました。

千里ニュータウンの人口は2022年時点で10万人（※）を超えています。丘陵地であることや人口が多いことから、タクシーの需要が見込まれるでしょう。

※出典：吹田市「千里ニュータウンの資料集（人口推移等）」

吹田市円山町

吹田市円山町は、千里丘陵に位置する町です。2019年には「千里 円山の丘」という大規模分譲地が開発され、数年間を通して街づくりが行われています。

大阪市の中心街を通る国道423号線や、高速道路の豊中ICへのアクセスが良いのが特徴です。電車だけではなく車での移動も選択肢に入るため、タクシーを利用する人も多いでしょう。

大阪市阿倍野区

大阪市阿倍野区は、丘陵地である上町台地に位置する町です。中心街から離れているため閑静な住宅街が広がっており、日常生活でタクシーを利用する人を見つけることができるでしょう。

また、観光地であるあべのハルカスもあるため、観光客も見つけることができます。再開発が進められており、今後もタクシーの需要が高まると予想されます。

泉北ニュータウン

泉北ニュータウンは、堺市と泉氏にまたがる広大なニュータウンです。泉北丘陵に位置しており、丘陵地であることから一定のタクシー需要が見込まれます。

まちびらきから50年以上が経過していますが、ニュータウンを発展させるためのさまざまな取り組みが行われており、再注目されているニュータウンの1つです。企業誘致も進められており、ビジネスパーソンのタクシー利用も期待できます。

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